過去の記事: 2007年 10 月 7日

10 月7日

CEATEC JAPAN 2007 レポート

年に1回の催し、CEATEC JAPAN
今回は土曜日もやっていると言うことで、お休みを使って訪問してまいりました。

今年はEdyで入場手続きができるとの事で、携帯のEdyをセットして訪問。
家から京成電車、京成バス、そして会場まですべて「おサイフケータイ」でいける…はずでした。


この日は幕張本郷駅から直通バスが出ていました

しかし!
受付カウンターでEdyが反応しない。トホホ。
仕方なく、裏に回って手続きをすることに。どうもEdy番号を打ち間違えたみたい。

さて、その後は催しをじっくり見て回りまわりました。
数が多いので自分で考えていたテーマ別に分けて書き留めることにします。


いらっしゃいませ

動画
地図
地域ポータル・ネットワーク
研究

まー、色々見ましたよ!
(今回は写真のトリミングを積極的に行ったためEXIFデータは省略します)

動画編に進む>>


10 月7日

CEATEC JAPAN 2007 レポート 動画編

<<レポート トップから

まずは動画。
動画と言えば、ニコニコ動画やYouTubeなどが普及し、そろそろアーリーアダプター層のツールから普及層のツールへシフトし始めている感があります。

そんな中、社内の「ナレッジツール」として動画を利用するソフトを見つけました。
リミックスポイント社の「CorporateCAST」です。
どこかで撮ったビデオはもとより、Skype用カメラで撮った動画を、そのままサーバにアップして公開することができるソフトとの事で、デモをしていただきました。

今回のデモはSkypeカメラからの取り込みです。


撮ってます

まずは、クライアントソフトを立ち上げ、撮影します。
これはWebアプリではなくクライアントのスタンドアローンアプリです。
その後、動画の再生箇所を編集して、サーバにアップです。これだけ。


もうおわり 撮影時間を含めてものの5分

かなり簡単にできました。
また、社内ブログに貼り付けたりもできます。YouTubeと一緒ですね。


ブログに貼りました(別の動画です)

このツールの大きな特徴は、「エンコードをクライアントにやらせる」ことです。
YouTubeのようにサーバでエンコードしますと、サーバに変換のための負荷がかかります。これは、利用者が増えれば増えるほど、サーバの運用コストが増大することを意味します。正直、インフラ管理もやっている自分としては頭が痛い問題でした。
ここを、クライアントソフトでカバーすることにより、サーバには「保存」「再生」すると言う比較的軽負荷のサービスのみを提供することができ、サーバにとっていい感じになるようです。

ただ、ナレッジツール自体は現在サイボウズをはじめとして多く出回っているのが現状です。
このツールと、今広く使われているナレッジツールとの間で連携ができることが、ひとつのキーになるのではないか、と考えています。

地図編へ進む>>


10 月7日

CEATEC JAPAN 2007 レポート 地図編

<<動画編より

地図サービス。
もう無くてはならないものになりました。
皆様も、どこかへ行くときにGoogle Mapsを使って地図を見ることは少なくないと思います。
今回のCEATEC JAPANでも、多くの会社が出展されていました。

まずは、老舗 ゼンリン社。
古くは「ゼンリン 住宅地図」という、消防局が現場へ行く時に使った超・詳細な地図から、今はその資産を生かした情報がネット上で活用できるようになっています。


歩行者情報ネットワーク データベース

歩行者情報ネットワーク データベースは、「横断歩道の張られ方」をはじめとして、歩行者を案内するために必要な情報を網羅すると言う、かなり緻密なデータです。大都市圏のみとのことです。ま、地方は車が主ですからいらないのかもしれません。


地図情報APIサービス

これは地図情報のAPIサービスです。
色々な催しで他社のAPIサービスの内容に触れたことがあるのですが、実はゼンリンさんは初めてでした。
特徴として「住宅地図ベース」であること…他社に比べて住所の「網」が細かいからピンポイントで場所を示せる、建物の形も忠実に出せることだそうです。また、他社だと地方に行くと細かい縮尺は出ないが、うちは出ます!とのこと。すげー。細かさなら天下一品のようです。
なお、APIは有償なんだそうです。リクエスト単位(画面を動かしたときのリクエストも含む)の課金だそうですので、開発時はリクエストを「節約」する工夫が必要かもしれないとの事です。ただ、Googleなどと違って、お金を払っていますから、無償APIで時々起きる「強制切断」や「いきなりの仕様変更」からは開放されそうですね。
※金額も聞いてきましたが、ちょっとここでは書けないので省略します。

次はナビタイム社です。

ここはもともと携帯の「道案内」サービスを提供されている会社です。単なる乗換え案内にとどまらず、今いる場所から目的地まで、道順や乗る電車の両目、はては交通障害時(東京は電車の事故が少なくありません)の迂回ルートまで、リアルタイムに案内してくれるサービスを提供されています。全国網羅されています。
初めて訪れる営業先に行くときに、助けになりそうですね。私もその場でiメニューに登録してしまいました。

さて、最近は法人向けASPもはじめられたそうです。


企業情報からリンク!

これはenジャパンさんの導入事例です。
訪問する企業の地図が、自宅からの道順と共に表示されます。ただ地図を表示する時代は終わり、これからはナビゲーションまでできる、と言うメリットがあります。


ナビつき地図

まだ出始めだとの事で、これから拡販していきたいとのことです。
できれば、携帯Navitimeと連携していれば最高ですね。

「精度」と「ナビゲーション」。各社それぞれ違った付加価値をつけて、サービスの良さを争っているようです。

地域ポータル・ネットワーク編へ>>


10 月7日

CEATEC JAPAN 2007 レポート 地域ポータル・ネットワーク編

<<地図編より

地域ポータルと地域ネットワーク。
今回、僕が最も注目したカテゴリです。このイベントは「最新技術」をテーマにしているのであまり数はありませんでしたが、それでもきらりと光るサービスを見つけてきました。

まずは、医療関連のシステムです。


健康管理・高齢者介護サービス

ひとりひとりの健康状態を、毎日サーバに送り、それをかかりつけの先生が見る。
何か異常があれば、データを元にすぐに対応策が取れる。と言うサービスだそうです。
スウェーデンではリモートの介護サービスが発展しているそうですが、いよいよ日本でも本格的に動き始めているようです。


脈拍を測れます

そして送信機に向けてサーバへプット!

専用端末を使って、レポートをさくっとサーバに送ることができます。
健康な人も、集まったデータを元に「自分の立ち位置」、たとえば全データの中から、自分はどのくらいのメタボ度なのか(!?)ということがわかると、よりサンプリングデータが集まりやすいのでは、と思ったりしました。

次は、僕が最も注目したサービスです。

これは福井県敦賀市の嶺南ケーブルネットワーク社が、CATVのデータ放送と地域ポータルサイトがリンクした事例です。


CATVと地域ポータル連動サービス

地デジ・BSデジタルを使われている方、リモコンの「d」ボタン、押されたことありますか?
あれは、放送局から配信されている、ニュースや天気予報を見ることができるボタンです。
しかし、あんまり活用されていないという淋しい現状があります。

そんな中、地域のCATV局が、もともと立ち上げていた地域ポータルサイト、そして地域の公共施設に協力を得て、データ放送を通じ地域情報を配信するサービスがありました。
地域密着のCATV局だからこそできる、オリジナリティあふれるサービスです。


図書館の蔵書検索

地域ポータル連動 地域情報

ターゲットは、PCを使わないけどテレビを使う、高齢者だそうです。
また、学校のイベント・休校情報なども流せるので、ネットを使わずとも家庭でさくっと学校の事を調べることもできるそうです。特に、休校情報は連絡網が回ってくるのが遅れると全くわからないことがありますから、活きると思うんです。
図書検索は今後はデリバリーサービスとつなげたり、公共施設予約情報はそのまま予約までできるようにしたい、と言う計画もあるそうです。


PCとCATV 見えている情報は同じ!

地域ポータルとデータ連携しているとお話したのですが、これはCMS側から元情報をXMLで吐かせてデータ放送に載せているだけ、だそうです。
だから、情報作成コストは最小限、情報チャネルは最大限、という絵に描いたようなITサービスがもう現実のものとして稼動していました。
なお、開発期間は6ヶ月だったそうです。元データ(地域ポータル)が存在していたことも功を奏したそうです。

これは、今後の地域ポータルサービスを発展させる大きな手法として注目しています。
「風が吹いたら桶屋が儲かる」システムです。

研究編へ>>


10 月7日

CEATEC JAPAN 2007 レポート 研究編

<<地域ポータル・ネットワーク編より

最後は研究編です。

まずは京都にあるNICTのブースです。
かなりの数の研究成果が発表されていましたが、僕が目を留めたのが「音声認識」です。


音声認識の研究

ここは、マイクに向かって「~について教えてください」と尋ねると、そのことを(今回はWikipediaがソースになっていました)声で教えてくれるものです。
東京弁、京都弁、まんべんなく反応していました。
これは観光情報ですが、機械のマニュアルをはじめとして活用範囲は大いに広げられそうです。


京都の情報を声で尋ねられます

これが研究で使われている端末

ちょっといじわるして「上七軒」と「お茶屋」を試しましたが、なんと「辞書に無い」ということでサーチでできませんでした…。研究員の方曰く「そこまで濃い内容で来ると思いませんでした(笑)」とのことです。どうも、辞書に登録されている言葉ではないとサーチできないそうで、この「辞書を鍛える」事が今後の課題だとおっしゃられていました。
なお、「東山」でサーチすると、すぐ出てきました。1回以上引っかかると、学習してよりスムーズに案内できるようになるそうです。使って鍛えることも大事みたいです。

続いては、動画の整理・検索システムです。
富士通研究所の研究だそうです。


動画を3次元で整理

ビデオを撮れば撮るほど溜まるアーカイブ。整理できてますか?
これを、「記録日時」「テーマ」「タイトル」そして「近いシーン」順に整理できるツールの研究だそうです。
「テーマ」や「近いシーン」順は、探したくても探しづらい、もっと言うと今までは人間の感性に頼っていた部分をコンピュータにやらせてみようと言うものです。
また、3次元で動いているので、見ているだけでも面白いです。
NHKアーカイブスとかでできると、すごく活きるのかなと思いました。
ちなみに、静止画はすでに「みよう絵」として製品化されているとの事です。

最後は、BITS社のWIRED ICONというソフト。


調べたい事柄を手軽にページ内に引用

これはWikipediaの歴史系の項目です。ここでは登場人物の生年月日、そしてその年に起きた大きなイベントを画面内に引用してさくっと調べられるツールです。
ただ、まだソースデータが不足しているそうなので、ソースデータ提供・提携元を募集中との事です。
特に、辞書を手軽に引用する方法で使えそうですね。

CEATEC JAPANは、実はハードウェアのブースの方が圧倒的に多いです。
しかし、その少ないはずのインターネットにかかわるサービスのブースを回って話を聞くだけで、1日つぶれます。
実際はブログでは取り上げなかったブースも数多く回っています。
そのため、「興味がある」または「知りたい」テーマを絞って、そこを重点的に回られることをオススメします。
興味を持ってブースを訪ねれば、そこにいる研究員・開発者・営業担当の人が、ここぞとばかりに熱っぽく自社の商品・成果を語ってくれることでしょう。そして、新しいビジネスチャンスの糸口が見えるはずです。


記事一覧

2007 年 10 月
« 9 月   11 月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031