EOS 6Dをようやく買った

EOS 6Dをようやく買った

以前から「新しいカメラを買う!」と言い続けてきましたが、先月ようやく購入することができました。EOS 6Dです。

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購入後、しばらくぶらぶら散策しながら撮影したのですが、ちょっとした所感を「機種選択」「撮影のスタイル」そして「その他 気づいたこと」の3点にまとめておきます。

機種選択: 悩んだ末のフルサイズ一眼

2009年に購入したEOS 50Dを買い替えたいと考えて2年ほど経ちました。カメラとしての完成度は高かったものの、高ISO時のノイズの多さ、そしてシャッター幕が故障して一度修理したこともあり、使い古した感が出ていました。

ここで、候補に挙がったのはEOS 70D, EOS 7D Mark II(7D2), そしてEOS 6Dでした。

70Dはバリアングル液晶、かつ値段がこなれてきた点は魅力でした。7D2は基本性能の高さに安心感がありました。ただ、どちらにも言えたことはAPS-Cセンサーを搭載していること。ある酒席で「一眼レフカメラを使う魅力はフルサイズセンサーにあり」という議論をしたときに、はっと確かにそうだと気づいたのでした。実は、最近のフォーサーズ規格のカメラのセンサーの性能もAPS-Cと同等かそれ以上なのです。これだと、一眼レフを使っている価値が僕の中で薄れてしまいます。

一方、6Dだと70Dや7D2のような動態に強いAFは無くなってしまうことが心配でした。それならEOS 5D Mark IIIがあるだろうという話はありますが、6Dの倍の値段で手が届きません。また、50Dでいろいろ撮った写真を見返していると、動態撮影を行っているのは1割程度で、自分にはあまり必要としていないことがわかりました。それなら、動態はそれなりでも中央1点AFが強力な6Dで充分、という結論に至り自分を納得させることができたのです。

これが、6Dを選択した経緯です。

撮影のスタイル

使えば使うほど、カメラとレンズに試されているような気がしています。

レンズは、フィルムのEOS 7でよく使っていたEF 50mm F1.4 USMをメインに利用しています。このレンズと6Dを通じて、写真撮影の楽しさを再発見しています。絞り解放の緩いボケ、軽く絞って被写体をあぶり出す、そしてぐっと絞って空気を伝える、そう言った意図がデジタルだとより鮮明に確かめることができます。

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同時に、50Dでは標準レンズとして使っていたEF 28mm F2.8も使っています。本来の広角レンズとして、その場所の雰囲気を切り取る楽しいレンズであることを改めて知るのでした。

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上記2つはこれといって立派なレンズでは無いのですが、僕自身でその奥深さを充分楽しめているのであまり不満はありません。

撮影パラメータは、主に…

  • 絞り優先
  • ISO 100〜6400範囲内自動
  • sRAWサイズ

に設定しています。6DはISO 6400でもノイズが少ないことや、絞りの制御を楽しむことを優先し、それ以外のことを無理に考えなくてもよいよう、思い切って自動に設定してしまいました。50D時代はノイズを気にしてISOを固定していたことを踏まえると、僕の中では大きなスタイルの変更です。sRAWは、普段はそこまで解像度が必要ないため、50D時代からよく利用しています。

RAWの現像は、Adobe Lightroomを引き続き利用しています。状況によっては、Digital Photo Professionalを使うこともあります。

その他 気づいたこと

Wi-Fiは、スマホ連携の道具として非常に便利です。SNSに投稿したいがために、たまに撮影した写真を液晶ディスプレイに写し、それを更にスマホのカメラで撮ってアップしている人がいますが、あれだとどうやっても画質が落ちてしまいます。そういう心配を一切しなくても良くなるのは助かります。なお、RAWで撮っていてもJPEG形式でスマホに転送可能です。最近だと、EOS 8000Dなどの初級機でも入るようになったようで、良いことだと思います。

GPSは僕としては便利に使っています。スマホのカメラと同様、撮影した位置を記録できるため、どこで撮ったか記憶に頼らなくても良いのでありがたいです。なお、電池消費量を鑑みて、使わない時や自宅にいる時は切っています。なぜなら、Onにしていると電源OffでもGPSはOnのままになるからです。

操作系は、EOS 50D, 7D系, 5D系とは違い、70Dに近いものがあります。最初は親指でぐりぐりできないので不便かもと思っていたのですが、普段は中央1点AFポイントしか使わなかったので杞憂でした。なお、フォーカシングスクリーンに方眼タイプを入れています。水平が取りやすくて便利です。

電池は、バッテリーグリップをつけていると電池の減りをほとんど気にせずにずっと持ち歩くことができます。ただ、やや重いですね…。ちなみになぜバッテリーグリップを買ったかと言うと、購入したフジヤカメラにて廉価なセット販売があったためです。

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動画は…いや、これ難しいです。画質は本当に素晴らしいのですが、それを活かすには専門的な勉強をしないととても扱い切れるものではないです。少なくとも、ハンディカムの代わりになると思っては行けません。それを求めるなら、今だと動画AF性能が高い70Dが良いかもしれません。

フルサイズ一眼レフカメラをもっと身近に

ここまで、EOS 6Dを購入してしばらく使った所感を「機種選択」「撮影のスタイル」そして「その他 気づいたこと」の3つにまとめてお話ししました。撮影の楽しさを改めて感ることができるフルサイズセンサーの魅力を充分堪能できるカメラであることを、お伝えできたかなと思っております。

50Dを使っていた末期に感じていた高ISOによるノイズが大きく低減できたのは、本当に嬉しい限りです。頼まれて撮影する場所が屋内であることが多いため、ISOをあげられることはとても重要なことだったのです。とはいえ、50Dにはサブカメラとして、引き続きがんばってもらおうと思っています。超広角EF-Sレンズもありますしね!

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