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11 月9日

最近読んだ本 … 『ソーシャルキャピタル』ほか

こえむ ビジネス, Read on

今日もいくつか本をご紹介したいと思います。

まず一冊目は、昨今切っても切れないお話をアカデミックな視点でまとめられている本をご紹介します。

ソーシャル・キャピタル―社会構造と行為の理論

私自身、『ソーシャルキャピタル』(=社会関係資本)と言う言葉を知ったのは昨年の4月(『産学・伝統・そして…ご縁』に詳しく残しています)。そして現在、mixiに始まる人のつながりを活かしたWebサービスが雨後のたけのこのようにリリースされています。
しかし、人のつながりの価値とは一体何者なのでしょうか。体系的に語れる人はいるのでしょうか。ましてや、ソーシャルグラフ(いわゆる「友達一覧」)を最大限に引き出すWebサービスは現在存在しているのでしょうか。
そんなことを、様々な研究を基にして現在わかる範囲で体系化されたのが、こちらの本です。

一部をご紹介します。

社会関係資本への見返り
命題1: 社会関係資本と行為の成功とのあいだには、正の関連がある。
命題2: 初期の地位がよいほど、行為者はよりよい社会関係資本を獲得しやすく、またそれを用いやすい。
命題3: 紐帯が強いほど、社会関係資本は表出的行為を成立させやすくなる。
命題4: 紐帯が弱いほど、道具的行為にとってよい社会関係資本へのアクセスがしやすくなる。
命題5: ネットワークにおけるブリッジの近くにいる個人ほど、道具的行為にとって有効な社会関係資本へとアクセスしやすい。
命題6: 道具的行為にとって、位置の強み(ブリッジへの近接性)はブリッジでつながれる集団間の保有資源の違いにより変わってくる。
命題7: ネットワーキング(紐帯あるいは位置)の効果は、行為者がヒエラルキーの頂上付近にいるか、底辺付近にいるかと言ったヒエラルキー構造により制約される。

第I部 理論と研究 P.78~P.97 より一部引用

内容をぱっと見ると、書かれ方がアカデミック(かつ言葉の定義も理解する必要がある)なのでちょっととっつきにくいです。ただ、それに関する記述を読み解くことで、これが現実、そしてソーシャルWebサービスで実際に起こっている話と徐々に、そしてそれが強烈に脳の中で結びついていくのがわかります。
この本ですが、最初はまとめのところを読んで「何を話しているか」をまず理解し、その後でじっくりかつ何回か本文を読み解いていくとよいかと思います。
Webサービス開発を行っている方々に、ぜひオススメしたい本です。

続きましては、宗教的ですが宗教ではないお話です。

約束された場所で―underground 2 (文春文庫)

村上春樹さんのノンフィクション。『アンダーグラウンド』の対極にある本です。対極とは、すなわちオウム真理教に所属していた人々を取材した本なのです。なぜ、オウム真理教に入信したのか、取材時点では何をしているのか…。ニュースではあまり取り上げられなかった内容がまとまっている本です。

最後の章にとても引き込まれた話がありました。

河合: (中略)、「何か変だ」というのは、箱の中に入ると、「これはカルマだ」ということで全部きれいに説明がついてしまうわけです。
村上: 全部きれいに説明がつくというのが、この人たちにとっては大事なんですね。

「悪」を抱えて生きる P.303 より一部引用

村上: だからオウムの人たちに「飛び出して一人で自由にやりなさい」と言っても、ほとんどの人はそれに耐えきれないんじゃないかという印象を持ちました。みんな多かれ少なかれ「指示待ち」状態なんです。どっかから指示が来るのを待っている。指示がないというのは「自由な状態」ではなくて、彼らにとってはあくまで暫定的な状態なんです。

「悪」を抱えて生きる P.319 より一部引用

企業には、大きく分けて「組織力」で成り立っている会社と、「トップ」で成り立っている会社があります。
いや、全部が全部組織力だろうと思っている人がいるかもしれませんが、それとはちょっと話が違います。例えば、トヨタ自動車のように社長が変わっても経営方針が安定している会社を前者、アップルのようにとてつもなく強いキャラクタが経営を左右する会社を後者としてイメージしてみてください。

僕は20代前半を後者に属する会社にいました。そのときは、自分自身で考えて行動している、そう思っていました。しかし今振り返ると、それは違ったのです。社長の大方針に「従って」…それは、自分自身で持っておくだろうポリシーなどを持たずに、社長の方針を全て基準に行動してきたのです。たとえ、世間一般から見て違和感(反社会的行為とかではありません)があった事柄でも、社長が説明して私が納得していれば、取り組んだと言うわけです。

だから、今とても苦労しています。自分自身で、方針を立てて行動することがとても難しい。最後は理論、言い換えれば理屈では解決できないことが山のようにあるのにも関わらず、一般論や事例などで判断してしまう自分がいました。言い換えれば、自分自身の『判断軸』がなかったのです。

僕は、早く結果を求めすぎてきたのかもしれません。

話がカタくなりましたけど、僕がとても惹かれた2冊をご紹介しました。


4 月10日

夜遅くてもささっと飯を作れる本 5選‐食は医なり

こえむ Read on

2005年に2回体調を崩してから、体調管理の一環として晩飯を自分で作るようにしています。

しかし、エンジニアをはじめとした夜の帰りが遅くなる仕事ですと「飯を作る時間なんてない!」と考えられる方は少なくないはず。
僕もそんな一人なのですが、そんな中で手早い晩飯づくりを支援してくれる本をご紹介します。


手間をかけずあったかい飯を作ろう!
[ 1/30sec / F4.0 / 12.1mm / ISO Auto / Canon IXY Digital 60 ]

簡単!1人分・電子レンジレシピ―ムダなく、手早く、いつものおかず (単行本)
材料をぱぱっと調理したら、後は電子レンジで『チン!』。
これが僕が夕食を作るメインスタイルです。一皿、だいたい15分前後で用意できます。和洋中華、大体そろいます。
また、一人分のレシピなので一人暮らしでも分量が簡単にわかるのもポイント。
この本はうちの母に薦めてもらった本でして、主婦にはこの著者の方はどうも有名らしいです。

電子レンジおかずこれ1冊!便利帳―定番おかずも献立も弁当もおやつも簡単にできる!
こちらも同じく電子レンジを使って作る本です。
先ほどの本よりもボリューム感があるメニューが載っていますので、ガッツリ食べたい方にお勧め。
また、こちらは分量が4人前と家族がいらっしゃる方に向けた書き方ですので、家族がいらっしゃる方はぜひ。

時間をかけずに作るおかず
こちらは、今まで紹介した本よりも少し手が込んでいて、ちゃんとコンロなどを使って調理するものがメインです。
時間がかかると思われがちな蒸し物系もあり、手早く調理するエッセンスが入っています。
限られた時間でも色とりどりにテーブルを飾りたい方にオススメ!

基本の和食
名前の通り、基本的な和食を作るレシピ本です。
もちろんコンロなどを使ってしっかり調理する系ではありますが、「基本」というだけあってすぐに作れるものもいくつかあります。たとえば、『かぼちゃとつくねの煮物』はあまり時間がかかりませんのでオススメ。
時間があるときは、平日に作るのをあきらめたレシピを元に、料理を楽しむのもいいかもしれません。
ちなみに、僕が最も使い古している(7年くらい?)本です。

畑のそばでうまれたレシピ 温かい野菜料理
まず最初に言っておきます。この本に載っているレシピは、基本的に時間がかかります。
でも取り上げる理由があるんです。煮物系の料理が多くピックアップされているのですが、これらは「作り置き」ができるのです。というのも、作り置きしておけば2日目以降は再加熱するだけ。そして、味のしみこみが進んでよりおいしくなること、請け合いなのです。
3日間連続して同じものを食べることにはなりますが、結果として時間をかけずにできるのです。

最後に、電子レンジで手軽に調理するのを支援してくれる食器をひとつ。

iwaki パイレックス 村上祥子の主役のおかず1人用 2200C-MU

名前、そのまんまです。
電子レンジで調理するとき、普通の食器を使うと必ず『端開けラップ』というラッピングをするのですが、これがあっためた後に取るのが大変!あっついんだこれが。
そこで、これを使うとラッピングせずにフタをするだけで調理可能になるのです。フタもあんまり熱くならなくてGood!

『食は医なり』と昔の人は言ったそうです。
僕は、ここ数年この言葉の大切さをよく感じます。というのも、晩飯を自分で作るようになってから、体調がずいぶんよくなりました。コンビニ弁当や外食は手軽でいいのですが、それとは何かが違うのです。食事そのものの質が。
また、食費の出費が減りました。金額にすると、1食1,000円が300~500円に減らすことに成功しています。これ、長期的に見ると決して馬鹿にできません。
時間に余裕がある方は、昼飯も弁当にするとさらに浮くこと間違いないでしょう。

作ったり片付けたりする手間はなくなりはしませんが、気分転換と健康のために、1日1食から、手作りで過ごしてみませんか?


3 月29日

今週読んだ本‐『GALA・ビジネス創造の物語』ほか

こえむ , 視点 Read on

以前、速読を習ってから、よく本を読むようになりました。
そんな中で、今週はいつもの週より多めに本を手に取りましたので、ちょっとご紹介しようと思います。


今回は5冊紹介します
[ 1/60sec / F4.0 / 12mm / ISO 50 / Canon IXY Digital 60 ]

GALA(ガーラ)・ビジネス創造の物語―スキー場を「祝祭空間」に変えた人々
タイトルの通り、GALA湯沢 誕生秘話を綴った本です。
GALA湯沢スキー場は保守の権威のような(イメージのある)元国営企業 JR東日本が成功させたプロジェクトとして有名ですが、その内側はベンチャーが珍しくなくなった今この時にうごめくプロジェクトのようなアグレッシブさを感じます。
特に、僕が目に留まったのがフリーターの活躍です。飲食店に時々いる、プロフェッショナルフリーターが現場を牽引するのです。これをフリーターの立場が今ほどではない16年前にやっていたのがすごい。
そして、スキーブーム絶頂のこの時代にスキー人口が減少する、すなわちまさに今のスキー場経営の状況も見通されていらっしゃったこともポイントです。
経営のビジョンの立て方や、マネージメントの参考になる本です。
ただ、1992年発行の本なので、探すのが大変かも。Amazonだと中古が何冊かあるようです(タイトルからリンクしています)。

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代
僕が仕事を始めたのは2001年。今でも、就職氷河期絶頂の頃なのによく雇ってもらえたなと思います。
とにかく、言えることは『自分の場所は自分で作る』ことなのです。

不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代
これからの不動産の動向を、不動産を取り巻く環境と共に解説した本です。
ポイントは『環境』。今のライフスタイル・今後の政治・経済の情勢から、お金の流れを読み解くことの大切さを教えてくれる本です。

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由
ブログ”Life is beautiful”を主宰する中島さんの本です。
エンジニアの楽しさを再確認できます。特に、後半の対談コーナーに注目です。

そんなんじゃクチコミしないよ。 ‐ ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本
ブログホワイトリストデータベース『ぽぷる』のデータの件でお世話になった、河野さん(ブログは”smashmedia“)の本です。
インターネットばっかりやっていて視点が偏りがちだった自分を冷静にしてくれた本です。
また、インターネット関連の本ですが平易な言葉を使われているので、これからネットマーケティングをやってみる・改善してみる人にとっても実践に結びつく材料を提供してくれるはずです。

最後に、本の読むペースについてちょっと。
新書は、短時間集中して『駆け抜けるように』読むと、自分のものにしやすい(消化しやすい)し時間の密度もいいですよ。また、こういうシチュエーションは自宅より電車の中のほうが作りやすいと感じています。もちろん、気になったところは何度も読み返します。
ただ、小説とかはシーンによってペースを変えて読むようにしています。あれは味わうものですから。

※追伸
GALAの本、なんと伝説の「下山コース」が描かれたマップがあります。これ、実際に滑ろうとすると恐らく狭くてきついので中・上級者専用になりそうです。


11 月12日

明日のビジネスの潮流を読む3冊

「君の代わりはいくらでもいる」
と、一社目の面接官であり、所属部署の課長だった方からこれを言い渡されることから始まった、僕の社会人生活。

ここ最近のシステム開発における人の流れはどうでしょうか。
業界にいる方ならご存知かと思いますが、人材市場では人が足らないのではなくできる人がいない状況、そして中国などへの「オフショア」なるアウトソーシングなどなど、決して悠長なことを言っていられる環境ではありません。
そして、他のエンジニアに比べて、コンピュータ エンジニアは「技術の陳腐化」が早い、即ち定年までエンジニアでいることが難しいことも、厳しい環境に拍車をかけているように思えます。

さて、そんな世の中を駆け抜けるべく鍛えなければならない基礎体力をいかに獲得し、そして自らのビジョンをいかに描けばよいのだろうか…、そう考えているときに出会った3冊の本をご紹介します。


3冊の本
[ 1/60sec / F4.5 / 14.5mm / ISO 50 / Canon IXY Digital 60 ]

まずはじめに読んだのが、働き方の視点を広げるために買った本です。

■フリーエージェント社会の到来

コンピュータ エンジニアの方であれば、いつかはフリーと考える方もいると思います。既にフリーの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな、「組織で働く」時代から「フリーエージェント」としてビジネスに取り組む時代にシフトするであろうこれからの時代について、実際にフリーエージェントとして活躍している人たちのインタビューを交えて解説した本です。
特に、フリーエージェントとして活躍するときの「周囲の人間関係」の話は興味深いものがあります。もし、周りにフリーで活躍されている人がいたら、その人の話と照らし合わせて読んでみてください。より現実感が沸いてくると思います。
ただ、織り込んだほうがいい話が一つあります。この本の原著が出版されたのは2001年、すなわち米国ITバブルの真っ只中なのです。いい話が多くて悪い話が少ないな、と感じるはずですので。

続いて、ビジョンを描くためのヒントを得たいと思って手に入れた本です。

■アテンション!

最近、調べ物をしているときに「Attention Economy」という言葉を目にしました。
ネット上で調べていくうち、日本では早い人は2005年くらいからこの言葉に着目し、考察を深めていらっしゃるようでした。そこで、自分自身でも調べてみようと動きました。
昨今、インターネットが普及したことで、情報の入手ハードルは下がったどころか情報があふれてしまっています。広告はさることながら、社内のコミュニケーションでもメールがあふれてもうむちゃくちゃ。そこで、アテンション(≒関心)をひきつけることで情報のふん詰まりを解消していこうという、かなり端折るとそういう話です。
前半の概念の部分を読み終えると「さあどうすればいいの?」と言う話になりますが、後半は大枠のみに触れるに留まっています。本の内容を理解しても、その実践は読む人の力に委ねられます。

ここまできて「さぁ、どうすりゃいいの?」と頭の中はもうむちゃくちゃ。そんなときに見つけた本がこちら。

■ハイコンセプト

この本を読みはじめると、冒頭でお話した「自分の代わり」の課題に戻ります。
「答えのない社会」をいかに走るか、「調和」(Sinfony)という言葉を随所に織り交ぜながら解説されています。
それと、前半で右脳・左脳の話題が多いように見えます。おそらく、後の話の理解を進めやすくするためにピックアップされた話であって、少なくても右脳・左脳の働きに囚われて読み進めるのはこの本が言わんとする本質ではないなと、僕は考えています。
今回紹介した3冊の中で、この本から読んでもいいと思います。その後、残りの2冊を読んでからこの本を読み返すと、より深く、そして現実感を伴いながら読み込めるはずです。
ちなみに、著者は1冊目に紹介した本と同じ方です。

いずれにしても、今回取り上げた3冊は内容が『濃い』!理解を深めるには、何度も読み直さないと難しいだろうなと考えています。まるで、歴史に関する小説を読み返すと新しい視点で展開を感じ取れる、そんなイメージに近いのです。

最後に、これら3冊を読んで僕の理解を簡単にまとめますと…
「作業」は早く・安く・そして代わりがあるところに取って代わられていき、それを乗り越えるために「創造」「信頼」「挑戦」という基礎体力を元に、自分のドメインとそれにつながるビジョンを固めて行動することが肝要であると、捕らえました。


7 月25日

今なぜ本を読んでいるのか

こえむ , 視点 Read on

皆さん、本読んでますか?
僕の周りには、1ヶ月数冊以上読むような方が多く、巷で言われている「若者は本を読まない」という事はあまり実感がありません。
ただ、分野はまちまちです。

さて、僕はなぜ本を読むか。
それは『語彙がほしい』から。

きっかけは、音楽をはじめとした芸術で自分を表現できる人を「なんて豊かな人生を送っている人なのだろう!」。
ここからです。

感動の渦の中にいるとき、何か言葉で表現したら…。
もうちょっと現実っぽくして、おいしいものを食べたときに相手にどう伝えるか、とか。
「おいしいです!」ってあっさり言うのも悪いとは思わないんですけど、これではおいしいものを食べたときの心のふくらみ方がさっぱりわからないんですよね。そして、この言葉ひとつでも自分がどういう人なのか表現する大きなきっかけになる気がするのです。

また、最近人前で話したり書類を書いたりするようになったのですが、そのときにもただ客観的に伝えるだけでは聞いている方は眠くなるだけだと思うのです。ブログなら単調なだけでしょうね。
そのフォローとして、声の高低とかジェスチャーは重要なのですが、何よりも大切だなと思うのが言葉の表現力。すなわち語彙力です。
特に、ブログなどの文ではジェスチャーで伝えるのは無理ですから、今持っている語彙の数がより重要になってきているように感じます。

この内に閉じてしまっている感動を何としてでも外にはじけさせたい!
一つ一つ豊かになる力を得られたら、もっと生活が幅広く楽しめるかな、と期待していたりします。


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