社会人大学院生活 M1 2学期突入

■モティベーションの源とは何か

ある日、元同僚と夕飯を食べに行った際の会話。

「学歴コンプレックスが無くなった今、何を原動力にするんですか?」

この10年、ずっと抱いていた学歴に対する負い目をずっと感じながら生きてきました。僕は東大卒の人間には実績で勝ってやる、情報系の学科を出ているのにプログラムが書けないなんてひどいもんだ、それくらいのことは毎日考えていました。そこまで言うのですから、誰よりも努力を惜しまず生き続けてきました。

同時に、学歴が無くてチャンスを取り逃している、という悔しさも抱いていました。大企業であればもっと専門性高くかつ高額報酬で生活できるのに、と。

そしてこの4月からの大学院。この悔しさを感じる必要が無くなりました。そんな中で、先の話は僕が抱えていた問題の核心を突いています。

■ところで大学院では何を学ぶのか

話を大学院に戻しましょう。社会人大学院、特にビジネススクールで学ぶことというと、多くの方はケースメソッドによるディスカッションというイメージを抱かれると思います。実際にビジネススクールへ通われた方なら、尚更です。しかし、筑波大学GSSMではあまりケースメソッドはやりません。

では、何をやるのかと言いますと、修論を書くことを通じて新しい領域を自ら開拓する力をつけて行きます。一般的な大学院では、これまで開拓されなかった研究分野を掘り下げ、論文を発表することを通じて新しい分野を切り開いて行くのが普通です。それとあまり変わりありません。更に、社会人であることを武器に職務経験も用いて研究テーマを導き出す点に特徴があります。講義は、研究を進める上での力をつける時間で、こなすことがゴールにはなりません。

えっ、これでは広く設けられている研究科と一緒ではないか!?と思われるでしょう。その感覚は間違っていません。多分、GSSMにケースメソッドを通じてビジネスに活用できる知識を獲得できることを期待すると、残念な結果になるでしょう。MBAの学位は取れますが、ね。

それよりも、今の仕事の中でより専門的な知識を必要としている、そして新しい分野を開拓する力をつけて行きたい、と願う人にとっては、とても楽しい学問の場になるはずです。

■1学期はどんな感じなのか?

1学期は、経理の人がUMLのクラス図を書きながら要求開発を学び、僕のような技術者が会計のT勘定の付け方を理解し、営業の人がC言語でポインタを覚える、という流れです。びっくりですね。営業職の人がC言語のポインタと配列を使ったコードが書ける、というだけでプログラミングをしたことがある方ならそのすごさをわかっていただけるはずです。

大学に行ったことが無いのでわかりませんが、恐らく一般教養をより専門的、かつ実務にあわせたカリキュラムに圧縮して学ぶという過程になります。今まで理解できなかった自分とは違う職種の仕事について学習していくことで、業界・職種の壁を越えた「プロトコルの統一」ができるのがわかります。

面白いのが、各専門の人同士で、情報の交換があるということです。会計は経理の人に、プログラミングなら僕のようなコンピュータエンジニアに、それぞれ情報を求めるのです。しかし、カンニングをするという訳ではありません。理解を促すために情報交換をするのです。これで単位を取りつつ活きた知識が教授以外からも得られるなら、いいじゃないですか。しんどいですけどね。

そして、その上で主指導の教授を選びます。入学時には選びません、1学期中に選びます。様々な分野の講義を受けた後、自分の掘り下げたい分野をもとに教授を選ぶ…とはならず、たいてい掘り下げたいテーマを探し直すことから始めます(※1)。その際、様々な分野の教授に話を伺うことで、その方向性を固めて行くというパターンの方が多い気がします。僕もそうです。

成績もそろそろ出てきています。それなりによかったのですが、絶対評価ですから多分他のクラスメイトもそれなりにいい評価が出ていることでしょう。それ以上に修論をどうするかが重要です。

■2学期は…

2学期から、講義は徐々に専門性を帯びてきます。僕は統計解析とコンピュータに関する講義を中心に取っています。他にも、マーケティング、経営組織論、ファイナンス系をはじめとした経営に関する分野の講義も一部取っています。そもそも経営に関する学問を深める研究科ですが、数理やコンピュータに関することが取り組める点は、企画・営業ばかりでなく技術系の社会人にとっても非常によい機会です。

講義を受けながら感じるのは、日本は Operations Management についての教育をあまりしてこなかったのでは、ということです。小売りであればPOSデータ、インターネットサービスであればアクセス数や購買履歴、そして流通であればSCMなど、数値を用いて戦略を立てなければならない場所は数多くあるのにも関わらず、学校で学ぶ機会は少ないのではないでしょうか。技術者がもっと経営に関わることが出来るチャンスとも言えます。

そう考えますと、技術者はもっと前に出てもよいのでは、そして自分が更に前に出てみたくなります。

■それでは何を原動力にするのか

講義後に飲み会に参加した際、負い目を感じながら生きてきたことは講義をしていただいた教授に見抜かれていました。言葉の端々にそれを感じた、と。GSSMは社会人経験を持った学生ばかりが集まる所ですから、多くの学生を見ていらっしゃる中でピンと来たのだと思います。それは、別に僕のような人間でなくても、社会人に対して理解がある教授が多いとも言えるはずです。

講義は確実に進んでいます。でも、講義はプロセス。ゴールへ向かうための修論の研究を始めるのは苦しくてたまりませんが、決して嫌いではありません。やったことが無い分野で慣れも無いことから、苦しむのだと自分に言い聞かせています。主指導を担当していただいている教授にも、研究活動のいいスタートを切らせていただいていて安心しています(※2)。

では、何を原動力にするのか。正直、今は何も考えていません。考えなくても、体が動いてくれるのです。これは不思議な感覚です。誰を敵に回すことも無く、あえて言うなら多くの人を取り込んでいく。うまく行きはじめていますので、まずは問題が出るまで走ってみようと、意気込んでいます。

※1 研究計画発表というのがありますが、たいていのクラスメイトは教授からバシバシと問題点を突かれ、ぐったりするのが定番です。それを踏まえて、研究計画を練り直す動機を立てます。すんなり行く人は、片手で数えるくらいかなぁ…。

※2 研究計画の練り直しが思うように進んでない、ヤバい、ヤバい!


2011/08/31 を持ってシムエントリの運用を終了します

2008年2月より運用しておりました『シムエントリ』は、2011/08/31をもってサービスを終了します。

■お願い

折角ブログパーツを貼付けていただきましたが、こちらを外していただけますでしょうか。外し忘れられている場合は、2011/09/01より『サービス終了』の旨のメッセージのみを出力する予定です。

登録いただいているブログのURI情報は、サービス終了を持って削除されます。改めて削除申請を行っていただく必要はありません。

■背景

端的に申し上げますと、メンテナンスを行う意欲と時間が確保しづらくなったのが背景です。折角使っていただいている方がいるのですが、放置するのもどうかと考えまして、サービス終了を決断しました。

また、現在は Tospy をはじめとした優秀なソーシャルメディア検索エンジンも登場し、その中に類似度の高いブログを抽出する機能があります。そちらの方がリアルタイム性も高く、かつ性能も上です。私の開発したツールではとても力が及ぶものではありません。

■最後に

本サービスをご利用、および応援いただいたみなさま、どうもありがとうございました。私自身も、自然言語処理の学習の一環としてこのサービスを提供していましたが、教科書だけでは得られない様々な知識を得ることが出来、非常に有意義でした。

また、何らかしらのサービスを開発した際には、どうぞよろしくお願いします。


東京電力の株主総会とは何だったのか

前にもこのブログでお話ししましたが、僕は震災直後に東京電力の株式を購入しました。個人投資家がずいぶんと買い付けに走っていたようですが、僕はあくまで自分の仕事を支えている電力について当事者意識を持ちつづけたいという意図から、購入に踏み切りました。

そして、多くの投資関係者、いや、世間が注目していたであろう株主総会へ足を運ぶ権利も生まれます。いかないという選択肢は、僕にはありませんでした。時代の1ページに残るイベントになるであろうこの機会を、どうにかこの目で見ておきたいという気持ちは、押さえようが無かったのです。

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■僕は悔しい

感想から書きます。僕は、この株主総会に参加して、とても悔しい想いだけが残りました。

確かに、この状況を招いた経営陣には極めて重い責任があり、補償に対する引当金が全く積まれていない決算書を承認した監査結果について強い疑念が出るのは当然です。しかし、あの株主総会の場で、経営陣を必要以上に責めることが本当によかったことなのでしょうか。あの場で何かをやることで、大きく世界が動くとでも思えるのでしょうか。

動議を発すること自体は否定しません。でも、議長を変えるにしても、誰に変えたかったのでしょうか。代打で議長をやる適任者があの場にいたのかというと、恐らく多くの人はいないと思っていたでしょう。その上で、動議の最中に自分たちの反原発に対する想いを述べ始められても、株主として取締役からの報告を聞きに来た僕らにはその準備は全くありません。

質疑についてもそうです。原発事故直前まで安定していた株価と配当が一瞬にしてパーになる、それに対して怒りが沸くのは当然です。でも、その議論よりも、原発事故に対する経営責任について、経営者の責任を明らかに逸脱した要求や罵倒にも近い発言を投げつけることが、原発事故問題の解決に至るのでしょうか。自分や身内の経歴自慢なんてもってのほか。似たような批判で怒られ慣れてしまった経営陣に、その言葉は本当に響くとは思えません。

東京電力の個人株主の多くが、今の状況を少しでも改善することに希望をつなぎ、新しい未来を形作ることに興味・関心を抱いていれば、6時間あまりの時間がこんなことに費やされるなんてあるわけがないのです。

■僕が東電に求めるのはあくまで安定した電力供給だ

コンピュータエンジニアで生計を立てる僕は、東京電力の極めて安定した電力供給についてはこれまでずっと感謝し続けてきました。海外で、ここまで安定して電力が供給される国というのは、実はそれほど無いのです(『欧米の制度改革とその効果及び評価 – 資源エネルギー庁(平成17年)』)。米国でUPS(無停電電源装置、いわゆる非常用バッテリ)の企業があれほど儲かっているのは、米国の電力供給が日本ほどには安定していない事情もあるからです。

しかし、原発事故を機に、電力供給の安定性が揺らいでいます。初春の計画停電、そして現在行われているぎりぎりの節電努力による停電回避。水道の蛇口をひねれば水が出てきたように、コンセントにプラグを差せば当たり前のように電気が供給されたのは、過去の話です。

では、今後どうしていけばいいのか。ここを考えなければならないと、日本の未来はありません。

今、原発の代わりに火力発電のウェイトが高まっていますが、火力発電にもリスクがあります。二酸化炭素ももちろんですが、最も怖いのが中東情勢です。中東で何かが起きると、遅かれ早かれ燃料費が高騰し、最終的には枯渇します。最悪、火力も原発も止まりアルメニアのように電気が無く凍える冬を過ごすことになるのかもしれません。これはオーバーでしょうか。でも、原発事故が実際に発生するかどうかなんて、専門外の人たちは現在ほどは現実的に想定したことは過去に無かったはずです。

■電力の供給は全方位で考えられる

電力供給の問題に立ち向かうには、発電ばかりが観点になる訳ではありません。

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まず、需要側といえば節電。関東の皆さんは、本当に全力で節電に取り組んでいます。何とか冷やせているエアコン、日中は蛍光灯さえ消された電車、ピークシフトで電源ケーブルを抜いたノートパソコン。何とかがんばれてますよね。これ、ずっと続けるとなると、ぞっとしますでしょうか。せめて休日シフトが無くなればとは思っていますが、これを機に積極的にピークシフトは強く意識する必要があると僕は考えています。

続いて、配電。スマートグリッドという言葉、聞かれたことがある方も増えていると思います。自家発電と電力会社からの供給をハイブリッドに使い分けるという理解が浸透しています。ただ、これ以外にも考え方があります。米国では、デマンドレスポンスと言って、生死に関わる物は別として、それ以外の電力を柔軟に計画停電できるネットワークが組まれています。この事実は、東京電力自身が2009年に総務省にて発表されています(『日本型スマートグリッドに向けて – 東京電力(平成21年)』)。

最後に、発電。自然エネルギーの活用が叫ばれていますが、太陽光発電はどうしても出力が安定しないことと、先の東電の資料ではピークパワーが必要な夏の需要に必ずしも応えられるものではないと記されています(11ページ)。火力も今はいいが世界情勢を鑑みたリスクヘッジが必要になることは間違いありません。そうすると、原発は直ちに停止できるものなのでしょうか、という議論もする必要があります。

同時に、需要側の自己防衛も本格的に検討を始める必要があります。今は太陽光発電がメジャーですが、都市ガスを使った燃料電池、ピークシフトを可能にする蓄電池システムなど、選択肢が増えてきています。

つらつらと書いてきましたが、要は電力供給の安定には様々な要素を吟味しなければならない、ことは間違いありません。

■東電の立場は苦しいのは自明 でも原発だけが問題なのではない

電力供給のハイブリッド化が進むと、東電の経営基盤に大きなパラダイムシフトが起こります。自分たちが形成してきた『聖域』に、他業種を踏み込ませることを認めることになるのです。NTTが引っ張った光ファイバーの上に、KDDIとソフトバンクが乗ってくるように、です。自動車会社が作ったプラグインハイブリッド車が蓄電池を兼ね、ガス会社が作った燃料電池発電システムが稼働する家庭を、東電が認めるでしょうか。

先の資料の18ページ(最終ページ)に、東電自身が「電力供給のスマート化は進展している」と言及しています。要は、僕らを信じろと、あの時は言っていたのです。でも、現状はそうではなくなりました。

ここで、東電の経営層がどう考えているか、僕は質問したかったんですが最後まで機会を得ることは出来ませんでした。ずばっと、デマンドレスポンスと火力の供給リスクについてだけでも聞けば、この話題の主要なポイントは押さえられると思っていましたが、そんな機会など得られるはずも無く。

■未来は現役世代が自分自身で責任もって作ろう

東電の個人株主の方は、恐らく老後の資金を安定運用するために買っていたのだろうと思います。でも、原発事故を機に、いや、今後起こるべくして起こった電力供給の安定性に対する課題がここでわっと吹き上がりました。しかし、総会でそのことを気にして発言している株主はごく少数なのです。

しかし、電気が無くて経済活動が行えなくなるのは、他でもなく僕ら現役世代です。その僕らが電力供給に関心を持つことが、未来の安定供給を担保するために必要な第一歩であると考えます。それは、原発の白黒、自然エネルギーの積極導入だけではない、一人一人がもっと幅広い興味関心と、その先にある意見を持つことであることを、僕は疑いません。それが世論となり、東電や国を動かすのではと期待しています。

製造業では、既に海外シフトが始まっています。このままだと、日本に仕事は無くなるかもしれません。そこまで追いつめられているのです。少なくても、経営陣を責め続けるだけで電力の安定供給が揺らいだ現実が解決するはずが無いのです。

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※参考文献

※追伸

  • IR担当に後日直接聞くのはいいですよ、と総会で言ってもらえましたので、もう少しまとめてから聞いてみようと思います。
  • 詳細な様子については今回は記事の趣旨と合致しないのであまり書いてませんが、聞きたい人がいれば個別にします。少なくても、新聞報道とはまた違った現実を知っていただけるはずです。

仙台へ牛タンを食べに行きつつ海を見る

■JR東日本パス なんと特急料金込みで1日1万円乗り放題

JR東日本から、東日本大震災復興応援企画として『JR東日本パス』が発売されています。JR東日本管内ならどこまで行っても1日1万円、特急は自由席なら乗り放題、指定席は2回まで乗れるという、非常にお得なきっぷです。

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僕もこのきっぷを買って、仙台に行くことにしました。震災から3か月経過してそろそろ落ち着いているから牛タンを食べに行けるかなと思ったことと、親戚がいるのでどうしているかなと訪ねようと考えました。

新幹線は那須塩原を過ぎると150km/h程度の速度でゆっくりと北上します。普段のはやては275Km/hですからゆっくりと思われるかもしれません。でも、1か月余りでこうして走ることができる東北新幹線の保守体制は称賛に値します。3か月前に、ここまで復旧できているとだれが想像できたでしょうか。

■駅前は落ち着いていた

普段より30分ほど時間をかけて仙台駅に到着です。仙台駅周辺は、落ち着きを取り戻しているように見えました。

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まもなく親戚と合流し、次の目的地へ。「えっ、何で一人で来たの?」「彼女とか連れてこないの?」とさっそく冷やかされたぜ。へへへ。

■牛タン!牛タン!

いきなり、今回の訪問の目的である牛タンを食しにまいります。利久さんにお世話になります。

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お昼前なのですが、大行列!といいつつ、予約をしてもらっていたのですんなりと入ることができました。早速、昼定食をオーダー。1人前と1.5人前があり、僕は1.5人前にしました。ごはん・スープがついており、ついでにとろろのオプションを加えました。

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おおお、仙台の牛タンは肉厚なんですよ!東京で牛タンを食べると薄いお肉というイメージがありますが、そうじゃない。カルビと同程度はあります。初めて食べる人はちょっとびっくりするかもしれません。僕も久しぶりに食べましたが、やっぱりすごいです。

■20年ぶりの松島へ

たらふく食べたあと、まったく何も考えていなかったのでどうしようかとなりました。そこで出た案がべただけど「松島」。いやー、べたですねw と普通なら話題になりそうなのですが、今回はちょっと悩みました。ご存知の通り、仙台の太平洋沿岸は津波で大きな被害が出ていたのです。でも、松島は比較的早く復旧したんですよ、という話を聞いて、それならということで足を運ぶことにしました。小学校2年生に行ったっきり、20年ぶりくらいじゃないですかね。

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近づくと、確かに言われたとおり、想像していたほどひどくはありませんでした。遊覧船はいつも通りお客さんをたくさん乗せて島々を回っていましたし、みやげものやさんは半分くらいが営業を再開していました。

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さて、定番の松島めぐりの遊覧船(50分)に乗ります。改めて乗ってわかったのですが、デッキでかっぱえびせんをもって立っていると、カモメがわっと寄ってくるんですねwww それもくちばしでつかむのが非常にうまい。そして、観光客がかっぱえびせんで餌付けしてくることをよく理解している!

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のんびり島々を眺めながら、カモメと戯れるってのは、いいもんですよ。

■島々に守られた松島

しかし、なぜ日本三景の一つである松島は他に比べて被害が少なかったのか。それは、島々が天然の消波ブロックのような役目を果たし、本州側に到達するころにはずいぶんと勢いが弱くなったんだそうです。

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しかし、そうでなかった地域はどうだったかというと、あらゆる人工物を乗り越えて津波が襲ってきました。仙台駅に戻る際に通った塩釜で、その様子を見ることになったのです。

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ここの場所、ご存知の方もいるかもしれませんが YouTube に当日の状況が撮影された動画があがっています…

同じ場所の動画は、『YouTube – 東北地方 太平洋沖 地震 宮城県 塩釜 津波 マックスバリュー塩釜店 映像』としてもあがっています(Embed出来ないのでリンクのみ)。
東京にいた僕も大変な思いをしたのですが、仙台周辺の沿岸ではそんなこととは比較にならない状況が繰り広げられていたのです。ほかにも、積み上がった廃車、遥か先の陸地に打ち上げられた漁船、10分歩いた先にも到達した津波の痕跡が、その威力を十二分に伝えてきたのであります。

親戚にはこう言われました。「覚悟無くして、今の名取や気仙沼に向かってはならない。ヘコんでしまうだけだ。」と。仕事で行ってきている本人が語る話ですから、僕はそれに従うだけです。

■東北へ旅に出よう

確かに沿岸部は大変な被害であり、福島原発の問題は継続しています。

でも、仙台駅周辺をはじめとして、普通に観光できる状況は戻ってきています。同じ日に、知人が岩手に足を運んでいたりもします。ですから、まずは東北に足を運び、事実を知り、そしてお金を使う。被災していない僕らが個人レベルですぐにできる、貢献なのではないでしょうか。JR東日本パスは7月もありますしね!

もし、本格的に貢献したいと考える人がいれば、事前の情報を集めるという意味でもこう言った日帰りのライトな訪問のプロセスを間にくわえるのはどうでしょうか。より明確に覚悟が出来ると思います。

そして、僕にとっては、東北の親戚・知人が全員無事だったことが、何よりなのです。

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仙台, 2011 – a set on Flickr


大学院での講義が始まりました

この4月から、筑波大学GSSMでの講義が始まりました。どんな調子でやっているか、ちょっと書き残しておこうと思います。

■予想通りのハードスケジュール

こんなきついスケジュールは、株式投資システムの開発をやっていた頃以来じゃないかと思います。

多くのクラスメイトはM1の時に単位をほとんど取りきり、M2で研究に集中するというプランを立てます。そして、講義は火曜日〜金曜日の夜、そして土曜日は終日行われます。そのため、M1の前半は講義づくし!僕は、会計や経営戦略論に頭を悩ませ、数理系の講義で演習をガッツリこなし、コンピュータサイエンス系の講義を自分のペースで取り組む、そんな感じで講義を受けます。

また、課題(=宿題)はもう毎回のように出ます。ボリュームも満点。このGWは狙ったようにガツンと課題が出ており、涙目ここに極まります。今のところは期限に間に合わなかったという状況は回避できていますが、この先もそれが維持できるのかは自信がありません。食らいつくまでです。

もちろん、仕事は勤務時間こそ上司にコントロールしてもらっていますが、やる内容はほとんど変わっていませんからやりくりを考えなくてはなりません。パフォーマンスが下がったなんて見られたら、しゃくですからね。

■研究

GSSMはMBA(※1)を取れるということになっていますが、実態は『経営システム科学専攻』の名の通り、研究をしっかりやることがポイントになります。僕はじっくりと未知の分野に取り組みたかったので期待通りですし、その研究の基盤を固めるためのものとして講義があると考えていますので、何とか乗り切りたいという気持ちです。

多くの大学院では、おそらく入学時点で主指導教員が決まっているかと思うのですが、GSSMでは1学期中に決めることになっています。それにあたって事前に経るプロセスとして『研究計画の概要発表』があります。これは、クラスメイトはさることながら、GSSM専属の教授から自分の研究の方針についてとても厳しい指導が入ります。言い換えますと、この先に待っている研究の厳しさを、最初に味わうことになるであろうイニシエーションなのです。僕は5月下旬にあるのですが、戦々恐々としている次第です…。論文発表以上にビビってます。

■集団戦法

さすが社会人大学院でありまして、各分野のエキスパートがいます。自分の分野となれば朝まで一家言話せるような人ばかりです。そんなご縁を通じて、ある意味「スムーズに」課題や研究を進める関係作りが大切になります。

しかし、僕のような技術者は、営業や企画などをやっている人に比べたら「非コミュ」なのです。仕事の中でコミュニケーションをとることがどんなに易しいもので、かつ技術者という肩書きである程度見逃してもらえたのかということを痛感します。黙っているのはもってのほか、だからといって嫌みの無い程度にアピールするというのはバランスが難しく容易ではありません。

でも、もたもたしていては全くらちがあきません。少なくても、クラスメイト同士の情報交換が無ければ、研究にたどり着くまでに必要な単位取得さえもままならなくなります。実際、僕は会計がマジでヤバい(苦笑)。悩んでいる暇はない、ということだけはわかりました。クラスメイトのネットワークを効率的に使ってよりよくレポートをこなしている人を見ると、焦らないはずがありません。

■勉強って楽しいものなのか

途上国の子供が、時折「学校で勉強してビッグになるんだ」ということを語るドキュメンタリー番組をご覧になられた方がいらっしゃるかと思います。僕も、つい最近までは「勉強は辛い」としか考えたことがありませんでした。

でも、今は違います。こうして大学院で学ぶ機会を得られたことが、とてもうれしくてたまりません。昔の僕を知る人だと『とうとうあいつは気が違えたか?』と思われても仕方ないでしょう。でも、僕が10年間の間にどうしても必要だ、と思い続けたことを今まさに取り組むことができているのです。集中して勉強に取り組むことが出来るのは、極めて貴重な機会なのです。

学歴が無くて、コンピュータサイエンスの知識が無い状態で技術者もどきを続けて、そして未来につながる力が無いのを怯えつつを10年過ごし続けました。それを自分の力で脱し、切り開くチャンスをもらえたのです。講義はしんどいのですが、それを厭わず研究のステージへ踏み出すための通過点と思えばやりきるしかありません。

10年前の僕は、勉強なんてあほらしくて、授業中は寝るし宿題もかまけるようなひどい生徒でした。それを後悔することはありますが、それはもう戻ってこない時間です。また同じ状況を繰り返すのは全く学習していないことに等しく、次は無いというプレッシャーを抱きながら毎日を過ごしています。

M1は時間との勝負を続ける毎日になります。これまでのおつきあいがちょっと疎かになるかもしれません。その節は、どうか大目に見ていただけたら幸いです。

※1 『経営システム科学』という、コンピュータサイエンスと経営を絡めたという意味を持った学位もあります。僕はMBAのどちらにするかはまだ決めていません。というか、先ずは単位を取らねば!


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    昼は要求定義からインフラ構築まで担当するサーバサイド技術のSE、夜は焼酎をこよなく愛す兄ちゃんです。
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