エンジニアのためのプレスリリース(前編)‐3つのポイントを抑える

エンジニアのためのプレスリリース(前編)‐3つのポイントを抑える

今日は、エンジニアでもプレスリリースは出せるんだよ!というお話。

エンジニアをしていれば、新しいもの(製品・サービスなど)を生み出すために日々取り組みます。
そして、出来上がると多くの人にその存在を伝えていくことになります。その手法として、古典的でありながら今でも大きな効果を期待できるのが、プレスリリース。ネット系ならITmediaCNET、ネットに留まらないものなら全国紙(読売・毎日・朝日・日経)などがあります。
しかし、個人でやっているとプレスリリースを書いてくれる人なんて頼れそうもないし、会社でも小さい会社だと広報担当者がいないこともあり、似たような境遇だと思います。

そんな状況でも、いかにして自分の作ったものをプレスリリースを通じて世に報せていくか。僕がとった流れをご紹介します。

■心構え

エンジニアは、誰よりも作った製品のことを知っています。作った人にしか言えない、想いがあります。
これは、どんな広報担当者でも勝ち得ないアドバンテージです。

■3つのポイントを抑えろ

さて、その想いを論理的に整理していきます。
いかにして自分が作ったものの価値・メリットを、『誰へ』『どのように』出せるかという形式でまとめて行きます。
先進性
→人があっと驚く、先進的な技術・仕組みを使ったものはありますか?
独創性
→技術としてはありふれているかもしれないけど、誰も考えなかった切り口を捕らえていたりしますか?
社会貢献性
→これは外せません。特に、どんな人にメリットがありますか?その対象が明確で、多ければよりよいです。

どんなプレスリリースでも『社会貢献性』だけは外せません。自分以外の人に価値が認められるものでなければ、掲載されることはまずないからです。プラス、独創性や先進性を訴えられるものがあれば漏れなくピックアップしましょう。プレスリリース、ひいては物の価値をより高めてくれます。

■どのメディアに出すのか

今から書くプレスリリースを、どのメディア(媒体)に出すかを絞ります。
メディア…、ネット系のニュースサイト、全国紙、雑誌と、読む人がまちまちです。言い換えれば、そのメディアにあったプレスリリースを書けなければ、せっかくのものの価値が伝えきれなくなってしまうのです。
ですので、慣れないうちは掲載してもらうメディアをネット系メディアへ絞ってしまうと書きやすくなると思います。いつも読まれているでしょうから読者層も想像しやすいですし、何よりどんなポイントを一番読み込むのか、ご自身が一番知っているはずです。
また、全国紙に載ればいいと考えたくなりますが、みんな同じことを考えていますから極めてハードルが高いです(※1)。その競争をかいくぐれるものであれば、全国紙にチャレンジするのもありです。全国紙掲載の威力はどんな広告よりも費用対効果が高いのです。
あと、たいていのメディアにはプレスリリース送付先が書いてありますから(※2)、ちゃんと抑えておきましょう。

大まかな理屈はここまでです。

■出ているプレスリリースを読み込もう
理屈はなんとなくわかっても、イメージがわかない。
そんなときは、現在ニュースサイトに掲載されている新製品情報と、そのプレスリリース原文をセットで読み込むことをお勧めします。プレスリリースの原文は、たいていその会社のホームページの「プレスリリース」や「お知らせ」欄に掲載されています。
特に、大企業の広報担当者が書かれている内容は、製品の価値を伝えるのがうまいのでお勧めです!僕はSONYのプレスリリースをよく読んでいます。

次回『後編:フォーマットを固めよう』では、実際に僕がシムエントリのリリース時に書いたプレスリリースを元に、内容の固め方のお話を進めてみようと思います。

※1
広報担当者の方の中には、全国紙の有力記者さんとバックボーンをしっかり持っている方がいます。そういう人たちもいることを肝に銘じてチャレンジしてください。

※2
プレスリリース一括送付サービスや、プレスリリース掲載サイトなどもあります。
お金が使えるのなら、このようなサービスを利用されるの一手かもしれません。

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