2003年師走の編集後記


2003/12/31

飛行機内シリーズです。
今乗っているのは2003年最後の東京発 福岡行のJAL0899便です。
この便は20時20分発ですが、僕が羽田空港に着いたのは、何と20時8分。仕事の都合とはいえ、通常では「アウト!」、すなわち乗れません。
それでも何とかなるはずと発券カウンターで「チケットレスで手続き済みです!」などと相当無理を言った所、どこからともなくやってきた襟付きの方から「OK!」を出していただき、何とか搭乗することができました。
JALの従業員のみなさん、本当にご迷惑をおかけしました…。
(詳しい経緯は、他の人がマネするといけないので、今回はお伝えないしないことにします。)

現在、機内放送で紅白をやっています。いつもは家で見ていますが、機内で聞くのははじめです。

そう、今日で2003年が終わります。
2003年中にやり残したことはたくさんあるのですが、待ってくれと無理を言ったところで意味はなく、否応なく2004年がやってきます。
搭乗手続きは待ってくれましたが、時間だけは待ってくれませんでした。
しかし、「あのとき勉強しておけばよかった」に代表される後悔は、ありません。
不思議な感触です。

みなさま、よいお年をお迎えください。


2003/12/29

今日で仕事納め。もうすぐ今年が終わる。
電車はがら空きだ。いつもは電車がはち切れんばかりに混む東西線の東行きの快速なのに、茅場町でも座れるこの閑散さ。
いつしか、似たような絵を見たことある。そうだ、前の会社に勤めているとき、今日のようながらがらの京成電車の特急だ。(注:スカイライナーではない)
あのときは何とも言えない充実感があったのに、今はどうしてか喪失感が自分を渦巻くのだ。

あのとき得たかった「地位」とか「お金」とか、だんだん自分に集まるようになってきた。
しかしどうだろう、今までたくさんいたはずのみんなが遠さがっていく。
いつもは「なーに冗談言ってるんだ」と笑い飛ばしていた人が、僕の話を聞いて納得している。
これがいやだ、やっぱりお金なんかいらない!とたたきつけようと思うと、実はそんな勇気がない自分がいる。
それでもいやだ、と会社を辞めようと思っても、はっきりと辞める決断すらできない自分がまだいる。

今年こそいい年に、と思ってスタートした2003年。結局、納得どころか悲しさがさらにふくらむ一年だったと反省する。
来年は、この悲しみに耐える力を付けられるよう、毎日力を込めることになるのだろうか。


2003/12/24

メリークリスマス!男一人のあなたも、憎きも彼女といるあなたも、とにかくおめでとう!
うちの家では、クリスマスにクリスマスカードを交換する習わしがあります。キリスト教の国では一般的ですが、日本では珍しい風習です。
元々、僕が小学校に行き始めた時に親父が書き始め、そのうちおかんと、僕が書くようになったという経緯があります。
家族が一緒になって住むことが無くなった最近では、より大切な事だと感じはじめています。

クリスマスには、定番の「曲」があります。
思い立ったが吉日、家にあるCDを掘り起こしてみると、とりあえずいくつかみつけました。
まずは、山下達郎の「クリスマス イブ」。これは最近出ているマキシシングルではなく、リリースされていた当初に出回っていた本当の「シングルCD」(今では珍しい?)です。多分親父が買ったものを、いつの間にか僕がパクってここにあるのでしょう。
次に、Mariah Carryの「All I Want For Christmas Is You」。多分、今紹介している曲の中では一番新しい。
最後に、WHAM!の「Last Christmas」。WHAM!の曲は、とてもきれいな歌詞が多くて好きなんですよね。この中では一押しです。

さあ、明石家サンタがはじまりました!今年の不幸はなんだろか〜。その不幸を笑う自分は、何者だ〜!
ま、今日が不幸な分、他の日が幸せなのさ、と勝手なことを今思いついて納得したので、すっきりしました。ってしねーよ。んじゃな。


2003/12/23

また温泉コーナー。
今日は石和温泉(の近く)にあります「みさかの湯」に行って来ました。
今日はお休みというのに、道はがらがら(中央道さえも渋滞なし)、サービスエリアはいつもより静か、そして温泉もほとんど人がいませんでした。
ま、正月も近いと言うことで、みなさん家で充電しているのでしょうか。
おかげで、の〜んびりお風呂に浸かれました。こういう時の方がゆっくりできるってのに。

今回、経路は家〜横浜〜箱根〜富士〜本栖湖〜現地〜八王子〜空港(お迎え)〜家、総走行距離にして480Kmほどありました(直接行けば半分程度の距離です)。
温泉は大きさこそ普通ですが、露天・内風呂・ジェットバス・サウナはもちろん、スチームサウナまで揃っています。洗い場もパーテーションで区切られている場所もあり、相当立派です。
中にある食堂は座敷になっていて、普通のお値段で都内で食べるよりも値段の割においしいものが食べられます。
あと、それなりに広い駐車場の横にバラの花壇があり、その季節になるときれいなバラが咲くのでしょう。
気になる入湯料は700円。町営なのでホテルより安いかな、と言う感じです。

みさかの湯


2003/12/14

今日は、三つ峠(河口湖の近く)に行って来ました。
山に詳しい方2人につれられて、達磨岩から山頂まで、休憩含めて3時間足らずで山頂へ。
お昼はうどんを食べながら、超快晴の空に映る富士山、南アルプス、そして八ヶ岳(なかなか見えないそうです)を堪能してきました。
そんな富士山、ご覧くださいませませ。

下山後は、疲れるかと思いきや体調がよくなった気がする。前もそうだったので、どうやら山登りは体によいかもと思い出している今日この頃です。

快晴!


2003/12/13

今日の忘れないようにするための備忘録。
「バードビュー」「表と裏・光と陰」そして「今、自分の道を歩いているだろうか。」。悩んでいても進まない、とにかくやってみよう。
「今、自分の道を歩いている。」と思えばいいんだ。そして、宣言するのだ。

さて、今日はインターネット通販(パソQさんにて)で買った、レーザープリンタが届きました。
買ったのはCanon LBP3200という白黒レーザープリンタです。
個人向けレーザープリンタはそれなりに出回っていますが、そのほとんどは会社で使うような複合機とは違い、使用前の紙がむき出しでほこりを巻き込んでしまうと言う欠点がありました。これは、レーザーばかりでなくインクジェットもそうで、使う時期が偏る自宅用には悩みの種でした。
また、レーザープリンタと言えば小さいと遅いですし、逆に速いと大きくなってしまう傾向がありました。動作音も大きさに比例して大きくなるようです。
しかし、最近発売されたらしいLBP3200は、気になっていた点をクリアできる「ほこりをかぶりにくい」「インクジェット機と同じくらいの大きさ」「刷る速度も数年前の10万円台のと対して変わらない」というところがあり、そして「2万5千円で買える」というお値打ち度に注目していました。
そして、今まで使っていたEPSON PM-700Cのヘッドがやばくなり、まともに刷れない&刷るのが遅いのに嫌気がさし、とうとう買ってしまいました。

白黒なのが(もっと予算が積めればLBP-2410にしたかった)欠点ですが、ほとんどカラー刷りしない僕にとっては大きな問題となりません。それよりもすぐに刷れて、字の縁がくっきりしているのがとてもよいです。
カラー刷りに大きな必要性を感じていない、たくさん刷りたいという方には、とてもよい選択肢になるのではないでしょうか。


2003/12/10

今日は、普段とても話す機会がもてない方々と、お話しする機会がありました。
忘れないように、要点だけまとめておきます。

1. 苦しまなければならないときは必ずある
ある方は、32歳になるまで「何をやるか」とはっきり決まらなかったという。また、いろいろなことで行き詰まったりするのはよくあることだそうだ。
少なくても、ブレークスルー、耐え、様々な形で乗り切らなければならないとのこと。

2. 上司と部下
上司に何か反論する場合は、相手の立場を傷つけないよう、1対1で話し合うことが大切なのだそうだ。だめならもっと上に話しをするのも手らしい。
少なくても、相手の立場が無くなるような行動は避けなければならない。
そして、自分の言うことは正しいのだけれど、間違ってもいる。それは、相手にも言えることなのだそうだ。
できれば、最大限譲歩するように「〜な考えもある」と提案するように話すのもありらしい。

3. 社会的な目
部長以上になると、一気に社会の目が厳しくなるそうだ。
課長以下では余り気にとめられないような不正やいたずらも、部長以上なら小さな事でも社会的制裁が加わることが大いにあるとのこと。

4. 女性関係
重要なときほど、女性関係はきちんと身辺整理しなければならないとのこと。(しばらくは関係ないと思うけど)
社内恋愛は厳しく見る人もまだいるらしい。
あと、最後は相性なんだそうだ。

第一線で活躍された方の言葉というのは、とても重く、そしてとてもためになります。
このような機会に恵まれたことを、うれしく思っています。


2003/12/01

寝る前1錠飲むはずの鎮静剤、2錠も飲んでしまった。2錠以上飲んだらあかんと言われていたが、これだけ飲まないと今日は眠れそうにない。


僕は、やっぱり他の同い年の奴らと変わらない、飽きっぽくて無気力な人間だった。
ただ、ひとつだけ違うところがあった。それは、コンピュータについての知識が、人よりも少し上だったことだ。
そして、他の同い年とは比べものにならないくらいの収入と肩書きがあった。多分、このクラスとなれば「一握り」の世界に仲間入りできそうだ。
他にも、先輩やマネージャーからの期待が込められていた。
普通に考えれば、僕の明日というのは大きく開けていくものだと考えられそうだ。

僕のいる会社は、この1年半に1ヶ月に9割の人がいなくなる環境である。
本当に少ないメンバーで、より高い目標を立て、一人一人の職人技でくみ上げ、そしてより厳しい目で高い完成度を目指す環境。
そのレベルは尋常ではない、最高のものを求める。普通の人は、これに耐えかね初期の段階で脱落していくのである。
でも、耐えきったものは、その者しか味わえない、大きな結果と報酬が勝ち取れるのである。

僕にはもともと、夢と希望がなかった。だけど、目標、熱意、そして優しさは誰にも負けなかった。
でも、この1年半で、次の目標を立てられず、熱意を失い、そして自分を見失ってこころに余裕を失うことで優しさを与えてあげられなくなってしまった。そう、何もなくなった。
最初は、結果を出すために必死だった。がむしゃらに、ただ突進した。でも、だんだんとおかしくなり始めた。
その後も、迷走し続けながら、なお進もうとした。
だけど、もう何も力が出ない。もう僕に力は残されていないのか?誰かこの現状を少しでもいいから分かって欲しい。
今は、もう苦しくて悲しくてたまらないのに、涙を出す力さえも出なくなってしまった。

もう、疲れた。
みんな、就活終わってほっとしてるみたいだね。
僕も、刹那的だけど麗しき、その青春の時間に加わりたい。
そして、しばらくゆっくり休ませて欲しい。


最近、会社では要らない人をばっさばっさ切る人事が後を絶たないと聞く。
しかし、この世の中の状況に反し、僕はこの青春の時間に戻ろうとする意志に、止めに入る人がいた。
マネージャーだ。
「君がやめることは、すなわち会社の損害。もっとステップアップして貢献して欲しい。」
今、こんな言葉を投げかけてもらえる立場にある事は、とても誇りに思わなければならないはず。
それに、これほどまじめに部下のことを考えてくれる人は、どこを探してもそうはいない。
だが、今の僕にその言葉は響いてこない。

その前の会社の課長と最後に話しをしたときに、残念そうな顔をしていることが、今でも目に浮かぶ。
やはり、僕がもっと会社に貢献して欲しい人材の一人だったのだろうか。

これで、僕の履歴書には大きな傷が入りそうだ。
僕は普通の人が過ごす1年を、10倍以上の速度で進んで力を付けたはずなのに、今後そうとは見てもらえることはないだろう。
いったい、僕の今たっているところはどこなのだろう。入り口も見えなくなってしまったし、現在位置と方位はわからず、出口は未だ見つからない。


でも今はいい。休ませてくれるだけでいい。





[2003-12.html 2003年12月31日更新]


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