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CATVインターネットで自宅サーバ

CATVインターネットで自宅サーバを立ち上げるにあたってのヒントです。
はっきり言って完全にちんぷんかんぷんの場合は、サーバ運用はやめたほうがいいです。

この話をする上での前提条件

今回は、あえて難しいとされる動的IPアドレスで、いかにサーバを運用するかに焦点を絞って話をします。
静的IPの場合はあっさりと運用できてしまうため、説明は省略します。
また、サーバソフトウェアの運用方法に関しては、ほかの方のサイトをあたってみてください。ここではあまり述べません。
そして、この話は以下の前提条件を踏まえた上で行います。
  • サーバはDHCPから与えられた動的IPアドレスで動いている
  • IPアドレスはグローバルIPアドレスで、NATやIPマスカレードなどは一切利用しない
  • CATV局に「サーバの運用をしてはいけない」という規約が無い
  • DNSは「Dyn.to」のサービスを利用
  • OSにはWindowsを使用。タスクマネージャーはインストール済み(最近のは大抵入っている)。
では、はじめます。
 

固定したアドレスを確保する方法

まず、サーバとして運用するには、相手からアクセスしてもらうための「固定したアドレス」が必要となってきます。
しかし、自前でドメインを確保するにも、IPが固定されていないためにDNSサーバを自前で運用することはほぼ不可能です。
そこで、ひとつの解決策としてダイナミックドメインサービスを利用します。これは、与えられたドメインのIPが変わっても、その都度サービス元のDNS情報を書き換えて、うまくしのごうというサービスです。
このサービスを行っているのは、私の知る限りでは以下の業者です。 まずは、このようなところから自分のドメインを取得しましょう。

もし、知り合いでDNSサーバを運用しているような方がいたら、その方に自分のドメインの運用を任せてしまうのもいいかもしれません。その代わり、IPが変わるたびに情報の更新をお願いしないといけませんので、その点を考慮した上でチャレンジしてみてください。
このドメインの確保が大変なんです

DNS情報維持の方法

一応、無事にDyn.toのサービスに登録して、利用できる状態になっていることを前提としてはなします。
Dyn.toは標準でWeb上でのドメインのセットが可能ですが、この方法だと不意のリブート時に発生するIPの変更には対応できません。
そこで、Dyn.toが配布しているDNS情報更新ソフトをダウンロードし、これにWindows標準のタスクマネージャーを連携させながら利用してみます。
  1. まず、DynDnsをインストールして起動し、必要事項を書き込んでドメインをセットします。
  2. 次に、タスクマネージャーでDynDnsをWindowsの起動時に実行するようにします。一応簡単に設定して、後で設定したタスクの詳細設定を行います。
  3. タスクマネージャーでコマンドラインを指定するときに、"/s"スイッチをつけてください(e.g. "C:\DYNDNS\DYNDNS.EXE /s")。
  4. WindowsNTの場合、DynDnsで設定を行ったアカウントで実行できるように権限を与えて起きます。そうしないと起動時に設定が反映されません。
これで、万が一リブートしても、リブート後に変更後のIPアドレスでドメインセットをしに行くようになります。
念のため、さらに回線が空いている朝5時あたりで、定期的にドメインセットを行うように設定してもいいかもしれません。
DynDnsをこのような感じでセットしておきます

実際の運用時の注意

実際の運用時、多少注意しておきたい点があります。
  1. クラッカーからのアタックに注意
    驚くこと無かれ、うちのサーバでは月に一回ぐらいはそのような兆候が見られるログが残っています。ログは完璧に残すなど、セキュリティーの知識を総動員し、もしものときのためのしかるべき対策をとっておくべきです。
    Windows系のOSなら、NetBIOS over TCP/IPは切っておくことを強くお勧めします。
  2. 大量のトラフィックは裁けません!
    下手をすると、自分がネットを利用する事が不可能になる位回線が混みます。大きなサイトを運営される方は、それなりの覚悟をするか、あきらめたほうがいいと思います。
 

まとめ

サーバ運用は、思われるているほど簡単なことではありません。業務でやっている方はわかるはずです。
サーバの運用は、いつかクラックされるんじゃないかと、ちょっとビビりながら運用することになるということを忘れてはいけません。
あと、DHCPでサーバを運用するのはもともと感心されない方法ですので、信頼性が必要な方はIPアドレスを取得して、静的IPで運用してください。
以上のような制約の中でもやってみたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。
 






[server.html 2001年02月17日更新]


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