7月から、英語の勉強を始めました。それも、世間とはちょっと違うやり方で取り組み始めました。そこで、きっかけ、練習の内容、そして練習会の模様の3点にまとめて、お話しします。

■「TOEICの点数を取りに行く勉強ならしない方がいい」

と言ったのは、英国在住経験のあるうちの相方。かねがね、英語を使って海外の人と日常・コンピュータ関連の研究に関する会話ができるように英語の勉強をしたいと思って相談した時に、最初に言われたのがこれです。相方は外資系の会社で英語で会話しているそうなのですが、TOEICのスコアがよくてもちっとも話せない人は少なくないそうです。

そこで、英語を学ぶならこの方の話を…と紹介されたのが、牛尾さん。ちょうど、bpstudyでお話を聞ける機会があったので、早速伺いました。

※発表された際のスライドを引用します。勉強法の概要がまとめられていますのでご覧ください。

僕は、「英語を身につける力を身につける」そして「英語脳を鍛える」点に「おお、これだ!」と思ったのでありました。

■まずは徹底的に発音を「練習する」

bpstudy の後、7月1日から早速勉強を始めました。牛尾さんの先の資料によると、まずは「発音練習」から始めます。勉強にあたり、薦めていただいた本は、”English Pronunciation in Use – Elementary”(以下、教科書)という、イギリス英語の発音の教科書 基礎編です。基礎編ですが、日本語の母音は5つ、一方で英語の母音は諸説ありますが10以上あり(参考: Help – Cambridge Dictionaries Online – Phonetics)、発音の仕方が違う事が容易に想像できます。そのため、基礎をしっかりやる必要性を感じました。あと、米語でなくイギリス英語にしたのは、僕の相方がイギリスにいたため少し教えてもらえそうな事と、イギリス英語のほうが「きれいに聞こえる」と感じたからです。

僕は、練習の際に次の通りにやっています。

  1. CDを聞きながら真似する
  2. iPhoneで録音しながらCDを聞きながら真似する
  3. 録音した音を聞き返して自信が無ければ2に戻る
  4. Exercise を解く
  5. 弱い所に付箋を貼る

1日2節進めまして、だいたい1時間〜1.5時間程度です。時間がない時は1節のみ 30分程度です。この練習のポイントは2の録音する事です。ホント、うまく行きません!笑っちゃうくらい。これには理由がいくつかあるようで、その一つは日本語と違い英語は口と舌を積極的に動かすためのようです。ちなみに、練習していると時々横から「正しい発音」の突っ込みが入ります ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル とはいえ、録音する事が自分の発音を自分で確認する最も良い方法である事は間違いありません。

そして、7月と言えば自転車が好きな僕にとってはホットなシーズン…そう、ツール・ド・フランスです。NHKで毎日ダイジェストを放送していたのですが、副音声は何と英語の実況。相方に「英語モードにして!」と言われ、英語で見ていたのでありました。自転車競技に詳しくないはずなのに、自分以上に楽しんでいたのがちょっと悔しかったです(笑)。

■練習会で発音ノック

その後、練習中に牛尾さんよりお誘いをいただいたのが、MPP(※1)という英語練習会。いらっしゃる方は、皆さん練習を重ねられたパワフルなコンピュータエンジニアの方ばかりでして、結構緊張しました。事前に「一通りの発音を練習する」課題が出ていたので、1ヶ月の間に何とか通しました。

練習は、教科書を見ながら単音発音→単語の発音→文を読む、という流れです。簡単だと思うでしょう?いやいや、これがですね、大変です。野球のノックのように、うまくできるまで発音を繰り返しながら練習します。自分ではうまく行っていると思っていても…出来ていません。特に、僕は母音が強すぎることがわかりました。。

対策として、「ささやき」などを通じて母音を強くしない練習を薦められました。また、発音練習時、単語や文の発音は1音ずつ丁寧に発音する練習をするよう話がありました。発音記号は辞書を引けば単語単位で調べられますが、次のサイトやツールを使うと文を丸ごと一気に調べる事ができます。

また、単語のみ調べるなら、Mac用 電子版 Oxford Dictionary もおすすめです。辞書としての機能はもちろん、発音記号と実際の発音も確認できます。850円です。本で買うより安いです。

他にもあるかもしれませんので、探してみたいと思います。

MPPは、自分の練習の確認はもちろん、みんなでやることで楽しく進められるのがいいです。なお、練習内容の詳細は、牛尾さんのブログの記事「音読の恥ずかしさを克服する方法 – メソッド屋の日記」により詳しく記載されていますので、あわせてご覧ください

■まとめ

ここまで、英語の勉強の「きっかけ」「練習の内容」そして「練習会の模様」についてお話ししました。

英語は、発音できて、初めて聞けるもののようです。この1ヶ月間、練習を続けて何とか英語のニュース番組の内容を聞き取れ始めています。発音も、徐々によくなり始めているようです。ただ、練習は始まったばかり。この後も教科書を使って練習を続けて行く事にしています。

今取り組んでいる手法は、全員に適用できるかはわかりません。とはいえ、あまりお金がかかっていない事は言えます。また、僕は身近に英語が扱える人がいた事も、よかったのかもしれません。

目標である、英語の研究発表やディスカッション、及び日常会話をそつなくこなす水準にはまだまだです。とはいえ、英語の勉強をするきっかけをいただき、かつ練習がしやすい環境もあるのは嬉しいです。これなら、楽しんでやれそうです。また、家庭内公用語を英語にできたらなぁ、なんて思ってもいます。

■参考図書

※1: Majide Perapera Project