第1回 小中学校ハッカソンの幹事をやってきました #tento_hs1

去る3/30(日)、日本でも珍しい小中学生が参加するハッカソンイベントが、筑波大学 東京キャンパスにて行われました。主催は、小中学校向けプログラミングスクール「TENTO」と、ビスケット塾を主宰する「デジタルポケット」です。

僕は、企画段階からTENTO側の幹事団の一員として本イベントに携わってきました。せっかくですので、振り返りの意味も込めて、「目的」「種目の設定」そして「当日の模様」についてまとめておこうと思います。

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■ハッカソンの目的

大きく次の3つの目的があります。

  • 普段、教室で学んでいるプログラミング学習の成果を出す場として。
  • プログラミング教育の成果の一つを示す場として。
  • 同じプログラミングを学ぶ人同士の交流の場として(※0)。

これらは、以前から行っている「プレゼン大会」とそれほど変わりません。とはいえ、第1回プレゼン大会の頃に比べてTENTOメイト(生徒)さんも増え、かつ組織自体も大きくなり、ハッカソンのような大きなイベントも開催できるようになってきたという事で、取り組む運びとなりました。

■種目の設定

種目は、当初より3種目を設定する事で決まっていました。

Viscuit部門は、主に小学校低学年の子向けに設定しました。テーマは「ゴールがあるゲームを作る」とし、1.5時間で開発を進めました。開発用PCは、主にビスケット塾さんの備品であるタブレットPCで行っていたのですが、マウスよりもより柔軟に操作できるようです。昨今のWindows 8搭載PCだとタッチパネル付きのものが多く、この開発手法はより普及してくるのではと思います。

Scratch部門は、広く小・中学生に参加してもらえるよう設定しました。テーマは「身近な人の生活を助けるソフトを開発しよう」とし、3時間で開発を進めました。テーマ設定の背景として、「問題発見力」「課題のモデリング」そして「ソフトウェアを通じた問題解決力」を試せる機会にしたい、というものがありました。

HTML + JavaScript部門は、主に小学校高学年以上の子向けに設定しました。他の2部門と違い2〜3人でチームを組み、テーマとして「RPGゲームを開発する」事としました。チームで役割分担をしながら、6時間の中で一人ではできない規模で成果が出せるのか、大人になった時に求められるチーム開発の経験が出来る機会にしてみました。

ハッカソン経験者の方だと、多くの部門で「時間が短めだな」と思われた方もいるはずです。これは、小学生…特に小さい子はそれほど集中力が持たないのではと想定したのが大きな理由です。

また、各部門の開発中は、普段TENTO・ビスケット塾で指導にあたられている方々に「サポーター」として携わっていただきました。主に、ルールの説明、開発環境のトラブルの対処、そして発表の対応を行っていただくこととしました。

■当日の模様

ちょっと時間が前後する事もありましたが、事前に設定したスケジュール通り進める事ができました。

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各部門、ほぼ全ての子が作品を仕上げる事ができました。これが何よりよかったと思っております。また、参加者の保護者や観覧者の皆さんに、実際開発している様子をご覧いただく時間を確保できた事も、好評だったようでした。

そんな中、いろいろなことが起こりました。特に、Scratch部門で「開発環境がABENDしてソースが全部飛んだ」という、大人である自分でさえ身の毛もよだつトラブルが発生しました。その子は本当に落ち込んで泣いてしまっていたのですが、その後は何とか気を持ち直し、残り1時間のところから発表にこぎ着けるまで作り直す事ができました(※1)。大人の開発者の皆さんはこまめに保存されていると思いますが、これらを小中学生の参加者の皆さんにもちゃんと話した方がよさそうです。

開発の状況ですが、各部門で違いが出ていました。

  • Viscuit部門は、ビスケット塾さん主導で進めていただきました。さすが普段Viscuitを使って指導されているな、というすごさを見た気がします。
  • Scratch部門は、サポーターのマンパワーが足りなかったなと反省しています(最も参加者が多かった)。結局、審査員として来ていた阿部先生にも入っていただき、何とか進める事ができました。本当にすいませんでした…(※2)。なお、参加者3〜4人に1人のサポーターを割り当てると無理なく行くはずです。
  • HTML + JavaScriptは、プログラミングスキル差がはっきり出ていました。今後、よりプログラミングの経験を深めて、再挑戦してもらえたらと思っています。マクドナルドの食べ物が山積みになっていたのが、ハッカソンらしくて印象的でした(笑)。

他にもいろいろ反省点があるのですが、現在TENTO内で総括を進めている所です。これらをまとめて、次回実施するときは同じ問題を起こさないよう取り組みます。また、大人向けのハッカソンを運営するのとはまた違った難しさもある事がわかってきましたので、その辺りも経験を蓄積して行けたらと思っています。

■今後について

今回のハッカソンですが、成果物やアンケートの内容を確認する限り、当初の目的は達成できたのではと考えています。1回目から3種目やるのも大変ではありましたが、次回以降は土台がありますから少しずつこなれてくるはずです。また、当日にいろいろな事が発生しましたが、幹事団全員で柔軟にワークアラウンドで対処できホッとしております。多くの方の想いと力を持ってして、このようなイベントができたんだなと感じずにはいられません。

昨今、プログラミング教育の重要性が唱えられています。ただ、どういった結果が出ているのか、わかりづらい所もあるかと思います。そこで、本イベントを通じて現段階の「成果」について、一つ示す事ができたのではないかと思います。ただ、先ほども申し上げました通り、まだまだできる事がたくさんあります。

そして、「世の中にはすげぇ奴が一杯いるんだなぁ〜」ってのを、多くの子たちに経験してもらいつつ、明日のプログラミングのモティベーションにしてもらえるような場として、今後ももっと盛り上げて行けたらと願っています。そのためには、次回以降はより多くの団体の方々に参加・幹事に加わっていただいて進める事も検討したいと考えています。また、より多くの方に見に来ていただけるようにもしたいですね!

皆さん、お楽しみ様でした!次回も、どうぞよろしくお願いします。

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※0 新宿・さいたま・横浜・市川、各教室の子たちが一堂に集まります。

※1 審査の結果、その努力をたたえて受賞される事になりました。

※2 あのScratch本を書いている阿部先生と直接話ができるという事で、参加者の子たちには好評でした。

Docker Meetup Tokyo #2 へ行ってきました #dockerjp

昨夜、400人あまりの参加希望がある中で、運良く参加者枠に滑り込めた「Docker Meetup Tokyo #2 」へ行ってきました。

遅刻してしまい、19:15頃からの内容のみではありますが、せっかくですので、ノートを残しておこうと思います。

概要

  • 2014-04-11 @ Google Japan

タイムテーブル

18:30 開場
19:00-19:30 @mainyaa:今からでも間に合うDocker基礎+Docker 0.9概要+Docker 0.10概要
19:30-20:00 @ten_forward:Linuxカーネルのコンテナ関連機能入門
20:00-20:30 @naoya_ito:Dockerアプリケーションのポータビリティ

20:30-21:00 休憩&懇親タイム(ビール&ピザ)

21:00-22:00 LT(1人5分)
@inokara:コンテナ内で複数のサービスを管理する試み
@smokeymonkey:Docker +serverspecで作るconfigspec CI
@takipone:Docker meets AWS OpsWorks
@futoase:Aiming解析チームでのDockerの利用
@syoyo:GCE+Docker+etcdでレイトレ
@kazunori_279:Dockerなら5分!Fluentd + Norikra + Google Spreadsheetでつくるリアルタイム・ダッシュボード
@deeeet:Dockerによるアプリケーションの開発/デプロイ
@DG0426:Docker地雷n本勝負
@jxta:Data Center to Distributed Cloud

@mainyaa:今からでも間に合うDocker基礎+Docker 0.9概要+Docker 0.10概要

  • Dockerfile
    • P.16
    • Dockerfileの一部を変えても、成功部分は実行しないため、テ ストやCIが非常に高速になる
  • AUFS
    • P.18
    • 親のOSイメージは共有できる→ハイパーバイザー型に比べて有利
  • Copy on write
    • 差分が出るまでは書き込みが出ないから、省メモリ・省ディスク。
  • 制約
    • P.25
    • まだまだProductionでは難しいと思う。
    • (とはいえ、興味深いですよね。)
  • Docker 0.9
    • P.29
    • できたてほやほや
    • Execution driver – 足回りが抽象化されている LXC必須ではなくなった
  • Docker 0.10
    • P.30
    • おととい出た
    • 企画〜発表まで、バージョンが2あがってるwww
    • systemdサポートなどなど
  • Docker 1.0に向けて
    • P.31
    • Production 品質を目標とする
    • 商用サポートの実現

@ten_forward:Linuxカーネルのコンテナ関連機能入門

  • 明日は大阪で勉強会www

  • rpmbuildするときに、クリーンな環境でビルドする際に使ってる。なるほどそれはいい。

  • メリット
    • 高密度で起動する事ができる。オーバーヘッドが小さいメリットがここに出る。
    • 起動が速い。プロセス上がるだけ。
      • 仮想化、というより隔離化。
  • デメリット
    • Linux以外ダメ。Linuxのカーネルの上で動いているから、ね。
    • Kernelに関わる操作は制限される。ホストのカーネルを借りているから、ね。
  • Linuxカーネルバージョンとコンテナ
    • P.15
    • 3.12.8以前だとLXCに若干問題アリって、相当新しいカーネルが要求される…
  • Namespace の種類
    • P.17
    • コンテナの肝は Namespace
    • PID namespace: 親から子のPIDは見える。すなわち、親のPID空間を使ってる。
      • しかし、これだと子から親のプロセスを止められる。おそろしや。UbuntuとかだとAppArmorで押さえ込んでたけど、やばいね。
      • See also: http://d.hatena.ne.jp/defiant/20131011/1381487129
    • P.18 ぐらいから、親と子を隔離する仕組みが整えられた。IPC, User, Network Namespace。
  • Dockerでもcgroupを活用して、リソースを絞り込む事が出来る。
    • P.21
    • このあたりはcgroupsの基本的な話が分かっていれば大丈夫そうだ。
    • Dockerであがっているプロセス丸ごと絞れるので、直接プロセスを制御するより楽でいいかもしれない。
  • LXCとlibvirtは、実装は全然別です!!!

  • LXC 1.0
    • P.26
    • ひっちゃかめっちゃかになっていた部分を、きちんと整理している。特にCLIツール。
    • Ubuntu 14.04に乗っけるためにあわせてきている。
    • ドキュメントも整備されてきている。日本語のMan Pageもついてきた。今は英日のみ。
    • CentOS テンプレートも出来たよ!!!
  • 日本語ドキュメント 査読者大募集中!!!

@naoya_ito:Dockerアプリケーションのポータビリティ

  • 2つの文脈
    • P.2
    • Dockerコンテナが下層を抽象化する – 今日はここを掘り下げて行く
    • Disposableな制約によりアプリケーションの再現可能性が要求される
  • Jira
    • P.6
    • https://www.atlassian.com/ja/software/jira
    • Dockerイメージをあげておけば、インストール方法がわからなくてもイメージをそのまま採用してもらえばいい。
    • 某言語のWriteなんとかよりは…現実的だね。(Disってないよ!)
  • もう一つのポータビリティ
  • The Twelve-Factor App

その他

  • 様々な分野の、アンテナが高い人がドンと集まってきた感じがする。
  • LTもみんなアツかった。この後、じっくりスライドを読み直す。
  • GCP $500クーポンを頂戴した。
  • @inokara さんが、あのネタで本当に1年戦っていて驚いた。
  • Togetter: Docker Meetup Tokyo #2 #dockerjp

おわりに

  • ハイパーバイザー型とは違い、コンテナ型はCopy on Writeを通じて計算機資源を有効利用できる点がポイント高い。
  • cgroupsを活用したリソースの絞り込みは、もっと積極的に使ってもいいかも。
  • 現段階では、クリーンな開発・テスト・ビルド環境の構築で活用するのがよさそう。プロダクション環境への適用は、引き続き調査を続けよう。
  • とはいえ、内容が非常に濃かった。これをすぐ全部理解するのはかなり難しそうなので、掘りたい所から掘って行こうと思う。
  • AS/400にはLPARがあったのに、どうしてDockerが出た時にこんなに持ち上がっているのか、ちょっと興味がある。

ご挨拶させていただいた皆様、及び幹事の皆様、どうもありがとうございました。そして、お楽しみ様でした!

「Webアプリエンジニア養成読本」刊行記念トークイベントを催しました #webapp_mook

昨日、2014/03/20(木)に、先日執筆した「Webアプリエンジニア養成読本」の刊行記念イベント「Webアプリエンジニアが出来るまで」@ジュンク堂書店 池袋本店にて、執筆者の一人としてお話をしてきました。

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平日の夜というお忙しい中、立ち席が出るほどのお客様にお越しいただきました(座りづらい・座れなかった方 すいません)。本当に驚いております。どうもありがとうございました。トークイベントは、お楽しみいただけましたでしょうか。

今日は、個人的な感想を残しておこうと思います。

■まさかここで講演できるとは

ジュンク堂の4Fカフェという、由緒正しい所でトークイベントをさせていただけて、本当に嬉しかったです。

以前、池袋にある会社に勤めていた頃、週に1回以上はジュンク堂に足を運び、よく技術書を買っていました。そんな中、4Fのカフェで有名作家・漫画家さんがイベントを開いているのを知り、時々聞きに行っていました。だから、もし本が書けてここで講演できたら、これはすごい事だな!と思っていたのです。

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そう考えていたら、そうなりました。とはいえ、実現できたのは共著したメンバー全員のパワーがあってこそです。一人ではとてもなし得なかった事でした。

実際お話してみた感想としては、当初は先の背景から気を引き締めて臨みつつ、やってみたらとてもExcitingな時間を過ごす事が出来ました。そして、仕事とは違い、人前で純粋に自分たちの話が出来る機会に恵まれた事は、とても貴重な事だなと感じています。

■話の内容について

@yusukebe と @uzulla さんの2人が主に話しながら、 @sugamasao が深めて、私がキーワードを出してまとめるって流れになりました。

色々キーワードをちりばめながらお話ししたのですが、一言でお伝えしますと「人のつながりの広がりが、自分自身の技術や考えも広げてくれる。」のではないかと、考えています。

また、ITインフラに関するプログラム開発は言語や種類がいろいろあって大変ではあるのですが、実際に取り組むのは(本にも書きましたが)Webアプリの開発がこなれてきてからでも大丈夫だと思います。舌足らずになりまして恐縮です。

■どうもありがとうございました

今まで仕事をしていて、このように自由に本を書いたり、催しで話せる状況はあまりありませんでした。現職になって、ようやくそのような事が出来るようになりました。そんな中、ハチイチ忘年会幹事メンバー同士で、本を書くチャンスをいただくことができました。また、ジュンク堂書店さんに素晴らしい開場をご提供いただきました。

そして、共著で執筆した本に関心を寄せていただき、買っていただき、そしてイベントにまで来てくださる方がいる事に、とても感動しています。さらに、私の担当章が「開発したものを”運用する”観点の章があるから良い」と評価をいただけている事に、大変感謝しています。

改めまして、会社の皆さん、技術評論社の皆様、共著メンバーのみんな、そして本を購入・イベントへご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。深く、深く、感謝します。

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■リンク

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お屋敷の【立入禁止】の先にあったのは…

先週、3/8(土)に葛飾区郷土と天文の博物館が主催する「東京大空襲と葛飾」というイベントに参加してきました。3/10は東京大空襲の日という事で、それにちなんで毎年この時期に開催されているのだそうです。

この日は、寅さん記念館横の会議室で東京大空襲に関するトークと、近所にあるお屋敷「山本亭」で普段立ち入り禁止となっている、ある場所の見学会がありました。

※撮影は、葛飾区の係の方に許可を得て行っております。

■戦闘機を作っていた

東京大空襲に関するトークの中で2つ、印象に残ったお話を。

葛飾区にも、実は戦闘機工場があったのだそうです。太平洋戦争末期、高高度を飛翔するB-29を撃墜するために「キ94」という他の日本軍の戦闘機よりも高く飛べる戦闘機を開発し、空襲を逃れるために金町駅近く(公団マンションがある辺り)で製造していたのだそうです。ただ、完成する頃に戦争が終わり、米軍に接収されてしまったとの事です。

また、B-25で初めて本土が空襲されたとき、死者が出たのも葛飾区だったそうです。14歳の男性が撃たれたのだとか。人が亡くなった事はもちろん、本土が攻撃されるという日本人に与えた精神的な衝撃は計り知れなかったのでしょう。

■さてお屋敷の【立入禁止】区域へ

それでは、本日のメインイベント、お屋敷 山本亭で普段は立入禁止のエリアへ潜入です。ボランティアのガイドの方の話を伺いつつ、歴史をたずねていきます。

山本亭は、関東大震災の後に葛飾区に移築されたお屋敷です。カメラ屋とのことで、こんな立派なお屋敷を建てられるという事は、ずいぶん収益を上げていたのでしょう。通常は、100円の入場料を払うと中にあがることができ、その中で季節の和菓子を楽しめます。また、貸し会議室としても利用できます。

建物自体は非常に立派で、寅さん記念館に足を運んだ後に休憩するには非常に良い場所だと思います。そんな場所に、通常は立入禁止となっている場所があるのですが、年に1回、東京大空襲が起きた頃に一般公開される場所があります。

なんと、山本亭には防空壕…それもただ掘ったのではなく、コンクリート製の立派なものです。この付近は単に掘ってしまうと簡単に水が沸いてきてしまうらしく、堅牢なものを仕上げるにはコンクリートで囲う事が必要なのだそうです。おおお。では、潜入します…

入口はかなり頑丈な扉です。爆弾は難しいらしいですが、焼夷弾なら凌げるそうです。階段は急ではありますが、きれいに整備されていたので、それほど怖くはありません。

そして、中です。2つの部屋に分かれていまして、北側の部屋は水槽が入ってしまっているのですが、南側の部屋は今でも見学ができるようきれいに保存されていました。金庫があったり、換気口があったりと、よく整備された防空壕なのがよくわかります。特筆点として、北側の部屋に、何と「シャワールーム」があるのです!逃げるのがやっとの時代、シャワールームですよ。ものすごく贅沢ですね。それに、金町浄水場がすぐ近くだから、水には困らないと思ったんでしょうか。

その後は、外に出て脱出口を確認します。ぱっと見では井戸があったのかな?なんて様子ですが、そんなことはないんですね。また、傾斜があるのが、防空壕へ続く階段がある場所です。防空壕の存在を実際に入って知らないと、実感が沸かないかもしれません。

防空壕見学は、これでおしまいです。自分が考えていた、地下を掘り抜いたそれとは随分違うものでありました。

■葛飾区にはきれいな水辺の風景が一杯あります

最後に、江戸川のほとりへ出ます。葛飾区は東西を川に囲まれており、かつ区内にも川がいくつも流れる場所です。

水害との戦いもありつつも、平時はこのようなのどかで癒される場所がたくさんあります。写真では、矢切の渡しが人を運んでいる姿があります。この矢切の渡し、ここである理由があるそうです。何と、このあたりは水深が浅いそうで、私を通しやすいのだとか。そんな話も、ボランティアのガイドさんから聞けて、興味深かったです。

戦争などの大変な歴史の上に自分たちが成り立っているという認識を新たにしつつ、そして身近に存在する事を知る事ができた、貴重なイベントでした。葛飾区の職員の皆様、及びボランティアの皆様、どうもありがとうございました。

■おしらせ

「Webアプリエンジニア養成読本」という本を書きました。Webアプリケーション開発をこれからはじめられる、特に新卒の方や、教育係の方の補助資料としてぜひお求めいただけたら幸いです!

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『Webアプリエンジニア養成読本』を共著で執筆しました+イベントやります! #webapp_mook

2014/03/11(火) に、共著で執筆した『Webアプリエンジニア養成読本』というムック本を出版します!また、本日 2/20 から、Amazon で予約受付を開始しました。

この本は、Webアプリを多くの人に使ってもらえるようにするために必要な知識となる、Web技術の基礎〜開発〜ITインフラの構築・運用までを凝縮して一気通貫で学べる、ちょっと珍しい本です。これらを、 @yusukebe, @uzulla, @sugamasao, そして僕 @koemu の4名で分担して執筆しました!

あわせて、刊行イベントを 2014/03/20(木) 19:00より、ジュンク堂書店 池袋本店で開催します。4人の執筆陣が、本にまつわるいろいろなお話を用意しています。お誘い合わせの上、ぜひご来場ください!詳細の確認・申込は『ジュンク堂書店 池袋本店 イベント・フェア詳細』のページからどうぞ。

さて、本書について、執筆者の一人である僕から、「どんな方にお役に立てそうか」「執筆にあたって読んだ本」そして「執筆にあたっての人との交流」の3点についてお話ししたいと思います。

■どんな方にお役に立てそうか

ズバリ言いますと、「プログラムはちょっと書けるようになってきた。でも、Webアプリを公開してみんなに使ってもらえるようにするには、どうすればいいのか…わからないよ〜。・゚・(ノД`)・゚・。」という方に、ぜひ読んでいただけたらと思っています。

先ほども述べましたが、本書はWebアプリ開発全般を一気通貫で学ぶ事ができるよう執筆しています。なぜこうしたかといと、過程を通して学ぶ事ができる書籍が少ないからです。

現在、それぞれの過程、例えばプログラミングの部分であればその点を深堀した本がたくさん出版されており、その部分を中心にきちんと学ぶ事ができる環境が整っています。一方、出来上がったWebアプリを公開するために、それぞれの過程を実務としてどのように橋渡しすれば良いのかを書籍から知る事は難しい状況だったのではと思います。あっても「○○標準」などの高度にモデル化された情報となり、若手の人が理解するのは大変な労力を必要とします。また、橋渡しのしかたを体得しているベテランエンジニアやプロジェクトマネージャが、若手の人たちへOJTを通じて継承している場合もあったのではと想像します。

そこで、本書では各執筆者が次の過程に移るためにどうすればいいか、または前の過程からどのようにつながって行くのか、実務に即して解説する事を心がけました。私は3章のITインフラの構築、および4章のITインフラの運用を執筆していますが、その中で完成したWebアプリの「デプロイ」「公開後の監視」そして「メンテナンスの流れ」についてどのようにつながって行くのか、一つずつステップを設けて知識を獲得できるように執筆しています。

以上より、Webアプリ開発の流れを知りたい若手技術者の方にはもちろん、その教育係の先輩の指導の補助資料として、そして開発者がどのように動くのか垣間みてみたい企画・営業の方にも、読んでいただけたら嬉しいな!と思っています。

■執筆にあたって読んだ本

打って変わって、執筆時に自分の助けになった本・情報についてお話ししてみます。

ハートビーツに勤めるようになってから、会社のブログ「インフラエンジニアway」の執筆を通じて少しずつ技術文書を書くようになりました。ただ、今回は本格的な書籍の執筆です。編集者の方とお話ししようとすると、どういう流れで進むのかであったり、出てくる専門用語がよくわからん状況になりがちです。「表3」って言われて、ぱっとわかったら、それは執筆経験があるか、編集者の方ではないでしょうか(笑)。

そんな中、3つ、自分にとってとても役に立った本やWebをご紹介します。

一つ目は、「デジタルテキスト編集必携[基本編]」です。この本は、紙の書籍の出版ばかりでなく、Web記事や電子書籍の公開などをひっくるめて、出版に関する業務の流れや、それぞれの過程における注意点が網羅されています。「君、本を書こうか!」と初めて言われた時に、ぜひ読んでみてください。

二つ目は、「記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集」です。新聞や書籍(特に技術・解説書)をよく読まれている方や、学術論文を書かれている方ならお気づきかと思いますが、用語・送り仮名の統一は出版する本の品質を担保するにあたって大切な事項です。その原則がきちんとまとめられています。なお、用語については出版社側から特別な指定がある場合もありますので、その場合は従ってください。僕の場合もありました。

三つ目は、結城浩さんのWebページ「文章を書く心がけ」です。執筆にあたって、大切な要素を端的かつ平易な言葉で述べられています。今、この記事を書く時に改めて読んだのですが、ここまで平易で優しい文章を書ける結城さんはすごいな、僕もこうありたいと思います。

まだまだ鍛錬が必要な身ではありますが、もし他の方が執筆される時に、これらの情報がお役に立てば幸いです。

■執筆にあたっての人との交流

本書の執筆にあたっては、多くの人のつながり、そして協力を仰ぐ事ができました。

まず、執筆陣との出会いです。彼ら3名とはハチイチ忘年会での幹事団メンバーとして、長年付き合ってきました。ただ、仕事は今回が初めてです。ある日、 @yusukebe からチャットで「4人で本を書かない?」と言われたのですが、忘年会中のあの柔軟かつ責任感ある対応ができる男たちとならちゃんとできるだろう!と安心して一緒に書く事にしました。状況によっては、いろいろな不安が出たりするものですが、今回は特にありませんでした。恐らく、これまでの付き合いの積み重ねがあったからだと思います。そして、こうして無事に仕事を終える事ができ、本当に良かったと思っています。

また、出版社の方にも大変お世話になりました。技術評論社 担当の細谷さん、編集の坂井さんには、執筆で利用したGitHubを通じたスムーズなコミュニケーションを通じて支えていただきました。

そして、会社です。ご存知の方もいるかと思いますが、ハートビーツはCTOのばばさん(@netmarkjp)を初めとした執筆経験者が何人も在籍しています。数十人の会社ですから、結構な率です。そんな方々から、後押しはもちろん、査読やアドバイスをいただくことができました。経験者の方からいただく貴重な情報は、経験の浅い自分ではわからない事柄を補強する事ができます。また、出版祝いにmekwさんから一升瓶で焼酎をいただきましたっ!嬉しいっ!!そんな、執筆自体の環境も、恵まれていたのだと思っています。

多くの方に支えられて、出版にこぎ着ける事ができた事を、本当に嬉しく思います。皆様、どうもありがとうございました。

■ぜひお買い求めください!

ここまで、『Webアプリエンジニア養成読本』出版にあたって、僕から「どんな方にお役に立てそうか」「執筆にあたって読んだ本」そして「執筆にあたっての人との交流」の3点について述べてきました。その中で、Webアプリの公開にあたっての過程を知りたい方へ読んでいただきたい事、執筆にあたって役立った本、そして支えてくださった方についてお話ししました。その上で、この本を通じて、一人ではなく、多くの人の力をまとめあげることで、Webアプリが出来上がり、そしてユーザの方に価値を提供できることをお伝えできれば、何よりです。

Amazonでは既に予約受付が始まっていますので、ぜひご予約ください!店頭で手に取りたい方は、大型書店で3/11以降にぜひどうぞ。

最後に…他の執筆メンバーからも、ブログエントリがあがるかと思います。乞うご期待!!!☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ

■2014/02/25追記 他のメンバーの記事も公開されたよ!

Webアプリエンジニア養成読本[しくみ、開発、環境構築・運用…全体像を最新知識で最初から! ] (Software Design plus)
和田 裕介 石田 絢一 (uzulla) すがわら まさのり 斎藤 祐一郎
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