イギリス訪問記 – ツール・ド・フランス観戦編 #TDF

世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」(Tour de France, 以下ツール)。2014年は、ニバリ選手の総合優勝で幕を閉じました。フルーム選手やコンタドール選手が次々とケガで棄権する中、特に後半は素晴らしい走りを見せていたことに、新しい勝者の登場を感じずにはいられませんでした。

さて、自転車が好きな方なら、人生に一度でいいから、ツールを観に行きたい!と思われるのではないでしょうか。ええ、僕も自転車通勤をはじめた2008年からずっとそう思って来たのです。

ということで…

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来ちゃいました!

2014年の第2ステージ スタート地点のYork(ヨーク)です。本当にやってきたんですよ!!YorkってEnglandじゃないかと言われそうなのですが、今年の初戦〜3日間はEnglandで開催されることになったのです。あと、他にも用事があったのでEnglandで観る事にした背景もあります。ここまで、日本からほぼ丸1日かかりました。この写真は現地時間21時頃に撮ったのですが、緯度が高く夏なためまだ日が沈んでおりません。

今回は、スタート地点のYorkを拠点に、時間が許せばゴール地点のSheffield(シェッフィールド)を目指します。Yorkの町そのものについては、気が向いたら別途書きます(書きました→「イギリス訪問記 – York探訪編」)。

ツール・ド・フランスがわが町にやってきた!

ツールが自分の町にやってくる事はとても喜ばしい事なのだそうで、フランスでは町をあげて歓迎するのだとか。海を挟んだ隣国EnglandのYorkもその例に漏れない歓迎っぷりです。

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建物のほぼすべてにツールを歓迎する飾りが施してあります。Boots(イギリスのドラッグストアチェーン)のロゴまでツール仕様です(笑)。

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お世話になったB&B “Crescent Guest House“さん(Bed & Breakfast, 日本で言う民宿)でも、親父に開口一番「ツール観に来たの?そりゃいい!うちの目の前も走るしね〜」という話に。地元のおじさん・おばさんでさえ当たり前のように歓迎しているこのムード、最高ですね。ただ、続いて「さっきカヴェンディッシュが転倒したよ…」って聞いた時にはびっくりしました(※1)。

スタート地点ではパレードを楽しもう

先ほどもお話ししましたが、YorkではB&Bのある通りの目の前がコースに設定されています。そのため、朝食を食べた後すぐに観戦に向かう事ができる、素晴らしい立地です。観戦とは申しましても、リアルスタート前のパレード走行の区間ですので、選手たちを暖かく歓迎する形になります。以下の写真は、現地時間 朝6時にB&Bの玄関からコースを眺めた様子です。

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Yorkに来る前に調べてわかったのですが、ツールではレース2時間前からスポンサーのパレードがあるのです。ここではツール観戦中おなじみのスポンサーの車両が次々と40km/h程度の速度で通過して行きます。その時に、ノベルティを撒いて行くんですね。大人はマナーよくいただいちゃいましょう〜(※2)

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朝9時からパレードが始まり、断続的に10:30頃まで続きます。いやー、すごい。本当にすごい。そして、人もすごい。どこの山岳ステージかと思うほどの人の数です。それにしてもおまわりさんは余裕ですね。ハイタッチしてるし。

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選手が来るまでの2時間は、パレードの写真を撮ったり、オフィシャルグッズ移動販売車にグッズを買いに行ったり、地元のFMラジオ “BBC York“を聞きながら待っていました。BBC Yorkではツール特番が組まれていまして、リポーターが商店街の人たちに「いやー、楽しみですね!」というノリでインタビューをしていました。こうやって観戦できるのは現地にいるからでありまして、日本でテレビを通じて観戦する事に比べたら贅沢なのかもしれません。

そうしていると、11:10頃に競馬場をスタートした選手の集団がやってきました。

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これがツールなのだ、先頭にフルームもいた!と感慨に浸りたくなる所なのですが…彼らは40km/h程度であっという間に通過して行きます。写真なんか撮っている場合ではありません。これはいけません!

通過後、時間に余裕があったので、フィッシュ&チップスを買い列車に乗り込んで、ゴール地点であるSheffieldへ移動を始めました。

ゴール地点では戦いを楽しもう

ツール 2014年 第2ステージは、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ並みの厳しいコース設定でして、獲得標高差は何と3,400mとヘタな山岳ステージ並みです(「獲得標高差3400mのハードな一日 ニーバリが区間とマイヨジョーヌを射止める | cyclowired」より)。そうなりますと、山岳ステージ同様、集団もばらけることが予想されます。当然、観戦もより長く楽しめる可能性が出るのです。

YorkからSheffieldまでは列車で1時間程度。なんと、先回りする事ができるのです。素晴らしいですね。今度こそはカメラを降ろしてじっくり観戦することにしました。僕らは、最後の急坂Jenkin Roadを越えた後の下り〜残り3kmあたりで観戦する事にしました。市内の移動は、Sheffield駅からSupertram(路面電車)に乗ってスムーズにこなす事ができます。

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ここでは、公式アプリで順位と先頭の位置を確認しつつ、BBC Channel 5にラジオを合わせて観戦。70km/hは出ていると思われる速度で、次々と選手が下って行きます。その様子はまさに壮観。ここで、ニバリが劇的なスパートを決めてステージ優勝を飾った事はとても印象的でした。今思えば、総合優勝を予感させる出来事でした。

また、予定通り集団はばらけていまして、Yorkでは逃してしまった観戦チャンスをじっくり堪能する事ができました。特に、選手の体格をしっかり確かめる事ができたのは大きな収穫です。まるで、美術館に展示されている彫刻のようでありました。特に、カンチェラーラ選手のフォームは、獲得標高差3,400mを本当に走ってきたのか?と考えてしまうほど、本当に素晴らしいものです。見とれてしまいます。

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また、唯一の日本人選手である新城選手を目にする事もできました。遠い遠いヨーロッパの地で、アシストとして毎年活躍している姿は、本当に素晴らしいし、日本人として嬉しくなります。一方、素人の僕には想像できない苦労、そして喜びがあるのでしょう。ただ、声援を送ろうとしたら間に合わなかった事が少し心残りです。

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こうして、僕らのツール観戦は終わりました。混雑がひどくなる前にSupertramに乗り、Sheffield駅でコーヒーを飲みながら休憩しつつ、列車でYorkに戻りました。

これから観に行かれる方へ

アドバイスと言えるほどのことはできないのですが、僕らが留意した4点をお伝えします。

  1. 観戦してみたい場所をテレビ中継をもとに当たりをつける
  2. 行きたい場所の交通・宿泊事情を良く確認する
  3. 移動時間にかなり余裕を持つ
  4. 町とともに楽しむ

1は、だいたい速度が落ちそうな所、人があまり混み過ぎない所のヤマを張るために調べました。実際、僕らはそれほど混雑には巻き込まれずに無理なく観る事ができました。

2は、慣れない土地に移動するため、どうやって行く事ができるか、頻度等はどうかを調べていました。Yorkは交通事情が良い所(London King’s Crossから列車で2時間程度)であったため、選択しやすいところでした。また、観光地であったため食事や宿の確保も特段の苦労はありませんでした。経路や通過時刻は公式サイトや地元特設サイト等で案内されていますので、よく確認してみてください。

3は、海外旅行全般に言える事ですが、日本のように定時でスムーズに動けるとは思わない方がいいです。計画時は遅れた時の事を考えて1〜2時間のマージンをとって列車の指定席をとっていました。日本からYorkまでは遅れもなくスムーズでしたが、SheffieldからYorkに戻るときは、列車がかなり遅れているのに”On Time”と出ていて、カルチャーショックを受けました。

4は、そうしたほうが僕らは楽しかったです。ステージ開催前後の、ツール開催に賑わう町をじっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。観戦地=観光地だとより良いです。実は直前、ある事情でLondon市内観戦をやめてYorkに延泊する事を決めたのですが、結果的にそうしてよかったなと思っています。

正直な感想

以上です。

…と言いたい所ですが、ツールが終わった今だから改めて。

「一体」となって観戦するのが、ツール・ド・フランスなのだと感じました。一体とは、生で観戦することを通じて、テレビ中継を観ていてはわからない現地の空気(町・メディア・そして選手本人達)を肌で感じる事です。どのプロスポーツでも基本は一緒でしょうが、特にツールはそこに住む人たちが一体となって祭りとして盛り上げる点がより凄いのです。もちろん、自分自身もそのひとりとなる事ができるのです。

また、観戦する場所によって、体感できる物事がまた違います。今回は街中でしたが、田園地帯なら大自然とともに、山岳ステージならゆっくりと登る選手達をじっくりと応援する事ができるでしょう。BBCの中継では、山の中でテントを張って当日を待っている人たちの模様も伝えられていました。これほど多様な観戦ができるプロスポーツも、珍しいのではないでしょうか。

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ここまで、いつかと夢見たツール・ド・フランス観戦について、現地の模様をまじえた観戦記としてまとめてみました。訪ねた町と一体となって楽しめる事を、少しでもお伝えできていたら幸いです。

「皆さんもぜひツールを観に行ってみて!」と言いたいのですが、開催場所がフランスまたはその周辺と、日本から簡単に行く事はできない距離にあります。また、時間も、お金もかかります。だからこそ、観戦できた時の感動は何事にもかえられないものがあるのかもしれません。そして、僕らがその感動を体感できた事は、本当に恵まれていたのだなと実感する、今日この頃でありました。

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※イギリス訪問記 一覧

※1: イギリスではウィギンス選手が出られない事への同情と、カヴェンディッシュ選手の転倒を残念がっていた空気がありました。カヴェンディッシュ選手は地元でのゴール前で転倒・リタイアでしたから、本当に辛かったでしょう。

※2: English Gentlemanは確かに存在しまして、こぞってノベルティを取りに行くのは子供だけでした。この事は、イギリス滞在中に終始感心する出来事でした。

ANCHOR RNC7 納車から1年経過して – なぜクロモリなのか

■自転車通勤のお供の枠を超えた

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自転車通勤のお供のグレードアップとして、1年前に(『ANCHOR RNC7 納車 – 伝統のホリゾンタル・クロモリ』をご覧ください)買い替えた自転車 Bridgestone ANCHOR RNC7 (2009)。通勤用ロードレーサーのコンポーネントとして必要充分なスペックであるSHIMANO 105を纏い、国内の職人さんが1台ずつ手作りしているしなやかなクロモリのフレーム。

もう、通勤だけではもったいない。首都圏を100km/日以上走ることはざらであり、それでは飽き足らずレースに出る練習としてグループライド練習会に参加。そして、とうとう輪行して九州の山の中を走るまでに。BMWの宣伝で「走る歓び」というキャッチがありますが、まさにそんな爽快感を体感できる自転車です。

■通勤 – シビアな都心の道を難なくこなすと言いたいが…

都心の道。自転車にとってよくないものがたくさんあります。荒れているアスファルトや、マンホール、そして歩道の縁石。

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そんな道も、この自転車は本当に丁寧にこなしてくれます。サスがあるMTBには負けますが、少なくてもアルミのロードレーサーで感じる突き上げるような振動がだいぶよくなります。ここが鉄…クロモリのしなやかさ。アルミの自転車から乗り換えるとはっきりわかります。また、同じクロモリを乗り比べると、このRNC7ですとよりまろやかな乗り心地になる気がします。

しかし、ホイールは同価格帯のロードレーサーと同じ。この程度のグレードになりますとホイールのスポーク数が少ないためちょっと弱く、どんなに気をつけていてもホイールがフレる(歪む)のです。特に、フロント。そのため、時々フレをとるか、重くても頑丈なホイールにすることで対策する必要があるかもしれません。僕は、年次点検のときに自転車屋さんにフレをとってもらっています。ホイールがフレると、ブレーキがうまくリムにあたらなくなって不安定になりますし、何よりまっすぐ走りづらくなりますから、気をつけてください。

■ロングライド – 疲れづらい

はっきり言います。この自転車の本領が発揮されるのは、ロングライドです。お金持ちな人は、そのためだけに買うといいです。

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乗り物の乗り心地は、長距離ほど明確にわかります。良いのか、悪いのか。僕はこの自転車に変えてから、50km程度の走行距離は本当に楽にこなせるようになりました。100km走っても、全く問題ない。疲れるより先におなかが減ったから休憩する、そういう流れです。

自転車のフレームで走り方が変わるのか、と自転車に乗り込んでいない人は思うかもしれません。僕も最初、そう思いましたがとんでもない話で、自分の体に合うフレームに乗ると信じられないほどすいすい自転車が前に進むのです。

■この1年の機材更新履歴

このRNC7は買う際にいろいろと選べるようになってはいるのですが、やっぱり乗ってみると合わないところが出てきます。全く同じ自転車に乗り換える訳ではないので、当初想定していたバランスとは食い違いが出るのです。

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前の自転車ほどではありませんが、それでもこれだけ変わりました。

タイヤは1年も走るとすり減ってしまうのでいつも年次点検の際に一緒に変えるのですが、こいつはすばらしいです。前に使っていたBridgestone Extenza RR3は雨の日は非常に怖かったのですが、このPanaracerのタイヤですとずいぶんと安心して走ることができます。なんでこんなに違うのかと思うほどです。6,000円/本ほどして安くないのですが、命には代えられません。

フロントクランクのアウターは、僕のような貧脚ですと下げた方が走りやすいです。無理すんなって感じですね。なお、コンパクトクランクと同じアウターの歯数ですが、インナーは通常通り39Tです。これは単にコンパクトクランクに変えるとえらく高くなってしまうからやめているだけです。山も滅多に行きませんし。

スプロケットは、都市部や平地ですとこのクロースなレシオが非常にいい感じになります。が、しかし、ロングライドでたまに峠を走るとかになるとえらい目に遭うギア比です。下のギアがなくてしんどいのです。今度は峠を走るロングライド用に12-27というワイドレンジタイプのスプロケを買おうかと検討しております。スプロケなら安いし、すぐ変えられますからね。

ステムを短くしたのも、いや、背筋が足らなくて強い前傾姿勢が保てないのです。ごめんなさい。100mmでも余裕を持って走れる体になりたい…。

■自転車は高いほど手がかかる

自転車は不思議な乗り物で、高いほど手がかかります。ちょっと良い自転車がイイ、と思っている方はこのグレードまであげない方がいいかもしれません。こいつは鉄なので雨の日に走ったら分解して拭いてあげないといけませんし(アルミの時も拭いてはいました)、ホイールはフレますし、何より問題が起きた時の部品代が高いです。楽に数千円が飛びます。

まずはちょっと良い自転車を、と思っている方は僕が以前乗っていた定価5〜10万円台の自転車がいいです。もし乗りたいと思う方は、この5〜10万円台の自転車に明確な「不満」をもってからでも遅くありません。僕も、そうして乗り換えています。そうしてからの方が、アップグレードした時の喜びや、高いグレードの自転車の何が良いのかがわかります。

20万円台の自転車を選ぼうとする方ですと、これは悩ましい。僕も個人的にこのRNC7はどうかと聞かれます。カーボンフレーム全盛の時代に、アルミでも一部カーボンにして乗りやすさを改善している物もある中で、わざわざ、クロモリの自転車を選ぶ理由とは何か。

『かっこいいから』

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それが理由なら、イイ!と思います。

皆さん、今日も安全運転で。

メイプル耶馬サイクリングロードにいってきた

9月も半ばを過ぎていますが、今年はまだまだ暑いです!そんでもって、ようやくお休みを取ることができました。

さて、8月28日の日経新聞に「なんでもランキング – おすすめサイクリングロード」という特集をやっていまして、その中に2位(7年前はなんと1位)としてあがっていた「メイプル耶馬サイクリングロード」に、実家に帰省しているついでに行くことにしました。2位になるくらいですから、それはいいのかな、と思いまして。

■東京から福岡への航空機輪行

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まず、東京から実家のある福岡へ輪行しなければなりません。そうなりますと、当然飛行機。航空機への積み込みについては、事前に次のサイトを参考にして準備をしていました。

羽田空港からJALを使って、実際に輪行みたところ気づいた点をいくつか。

  1. 手荷物預かり所にもって行くとき、並ぶ前に自己申告が必要。
    普通の人と同じように並んでいてもだめで、警備員の人に呼び止められて別の場所で受付となりました。本来は、事前に自転車であると申告してもらった方が助かるとのことでした。(9/24追記)福岡空港では、寝かせて重ねることがあることと、どちらを上にすればよいかを聞かれました。
  2. 空気は抜く必要はない。
    人間が普通に生きて行ける気圧に与圧されていますから、タイヤの空気を抜くことはありません。そうでないと、空気が薄い2,000m級の山に登るヒルクライマーのタイヤはとっくにパンクしているはずです。
  3. いったん中は開かれる。
    羽田空港では、搭載しやすくするために預けた後に紐を縛り直されていまして、そのときに中は空けられています。だから、余計な物は入れちゃダメ。別でまとめること。僕は輪行袋の袋がなくなってしまいました。ま、これだけで済んだと言えばそうかも。(9/24追記:袋は家に置きっぱなしにしていただけでした。打ち消し線部分は勘違いです、ごめんなさい。)
  4. 受け取り方はまちまち (9/24追記)
    引き渡しの方法ですが、福岡空港は手渡し、羽田空港はベルトコンベアから流れてきました。状況や空港によって違うようです。

自転車自体は、無事に福岡にもって行くことができました。

■では早速…

いやー、すばらしい。

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駅の近所こそ信号がありましたが、離れたらもう信号なんてありません。空気はうまいし、都市部のように人も多くないし、何よりいい風景。首都圏周辺ではまず味わえない気持ちよさがあります。誰にも邪魔されず走るのが、これほど気持ち的に楽だと思いませんでした。

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さらに、トンネルを通ると、涼しくて気持ちいいですよ〜

全長は約36Km。ロードレーサーで走る分にはそんなに長くもなく、もともと鉄道路線だった場所をサイクリングロードにしているため、勾配もきつくありません。リア12-23T, フロント50-39T の都市部仕様のギア比でも中津駅から登って行ってもフロントアウターのままで何の問題もなく走ることができます。ただ、所々バンピーだったり、枯れ葉が落ちていたりして走るのに気をつけないと行けない箇所がありますので、注意。思いっきり速度が出せる訳ではないので、のんびり風景を楽しみながら走る気持ちでどうぞ。

自転車は、MTBやママチャリだと安心して走ることができるはずです。ロードは、普段走り慣れている人だけにした方が良いです。また、車で来てレンタサイクルでゆっくり走るのもいいかもしれませんね。商店もそれなりにありますので、重装備で行くこともないでしょう。

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ロードレーサーでゆっくり走って2時間。サイクリングロードの終点であるコアやまくにに到着です。ここは役所と図書館、そしてレンタサイクルなどの厚生施設となっていまして、はたから見てかなり立派な建物に仕上がっています。ここへ行くのに迷うことはまずありません。ただ、まとまった食事を出してくれる場所がないので、お昼はお弁当をもって行くか、ちょっと下ったところにある道の駅 山国でとると良いかもしれません。僕は、ここではちょっとだけ休憩。

最後に、タクシーの運転手さんと、羽田空港で話をしていたおばちゃんに聞いたところによると、最高の季節は11月の紅葉の季節だそうです。この時期、運良くお休みが取れる方はぜひどうぞ。

■山国から日田、そして実家へ戻る…

行きは実家から中津駅まで特急で輪行したのですが、帰りはそのまま自走して帰る計画を立てていました。その道中、コアやまくにからすぐの場所に大石峠(約400m)という今回の道中で最も標高が高い場所に登るのですが、ここで少し後悔したことがあります。それが、先ほども書きましたが都市部仕様のギア比が災いして、峠道を走るための軽いギアがなかったのです。いやー、F39T-R23Tで走るのは正直しんどかった。ヒルクライマーの方ならたいしたことがない峠かもしれないんですけれど、普段峠を走り慣れていな自分としてはたまらんかったです。ただ、下りは気持ちよかったですね。あれ、癖になりそうです。

日田に着きまして、ちょうどお昼になったのと、にわか雨が近づいていましたので昼食をとりました。お店は「手打ちうどん 松家うどん」さんにお世話になりました。

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うどんセット(700円)に肉トッピング(+190円)という、びっくりするほど安いお値段でしっかりお腹いっぱいになりました。たベログには”だしは正直普通の味でした”と書いてありますが、東京から帰ってきた西日本の人は「ああ、うどんってこういう味だよな、そうだよな。」と思える安心感のあるおいしさでした。天ぷらもからっとあがっていて、変な天ぷら屋チェーンの天ぷらよりよっぽどおいしかったです。

食べている間に雨も上がりまして、路面こそぬれているもののずぶぬれは回避できました。帰宅の道中、朝倉街道にある道の駅 原鶴の隣で季節外れの満開のひまわり畑を発見。ちょっと立ち寄ることにしました。

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今年、暑かったせいなのでしょうか、9月も下旬に入ったというのにひまわりが満開です。まるでツール・ド・フランスに出てくる風景のようです。道の駅の駐車場は大混雑でしたが、自転車の僕はさくっと立ち寄って、さくっとまた走り出せてらくちんでした。自転車だからできることですよね。ついでに、原鶴温泉にでも寄って行けば良かったかもしれません。

その後は、太宰府・大野城・博多区を通って帰宅。大野城まで戻ってくると、完全に都市風景ですね。

■九州のサイクリングはイイ

今回の総走行距離は120km、中津駅から実家までは休憩を含めて約7時間の所要時間でした。

都市部はさておき、九州島内はほとんど信号がないので、首都圏で走り慣れている人にとっては信じられないくらい走りやすいはずです。観光のことはいろいろ聞いている方も多いはずですが、自転車で走っていると最も良くわかるのが風景。すばらしいことはもちろん、自転車であればすぐに足を止めてゆっくり見ていることができます。これは、自動車ではなかなか難しいです。通り過ぎてしまうことさえあるわけですから。

道中、道が細い部分もありますが、交通量自体は多くないので気をつけてさえいればしっかりやり過ごせるはずです。峠道も多いですが、これはしっかり鍛える以外の対策方法はないです。輪行の取り扱いも、事前に練習しておくと良いでしょう。

輪行はちょっと大変ですが、その大変さを吹き飛ばすほどのすばらしい風景が九州にはたくさんあります。ぜひ、足を運んでみてください。

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■リンク

PD-A600 購入して間もなく半年の状況

ロード用SPDペダル PD-A600を使ってまもなく半年(買った時の話は「ペダルをPD-A600に変えてみたら踏みやすくなった とか」をどうぞ)。半年間、はじめに想定していた使い勝手を裏切ることなく、おおむね快適に使えています。

ただ、使い続けていると、いろいろ気づくところがあることも間違いありません。今日は、そんなポイントをまとめてみます。

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■普段は反対向き

このペダル、ほったらかすと裏側を向きます。従いまして、足にくっつける時は表に返すか、クランクを半回転させて表を向ける必要があります。僕は通勤でほぼ毎日、赤信号停車が多く脱着も増える都心を走っている背景から、停車前は右足は装着しつつ左足だけ外して、青信号になったときに右足を半回転こいだタイミングでくっつけるようにしています。SPD-SLを使っているメッセンジャーの方も、同じオペレーションをしている人がいるようです。

都心での脱着の便利さは、両面が使えるMTB用SPDペダルの方に優位性があります。これは仕方ないです。

ちなみに、なぜ左を外すかというと、停車中は体を左に倒しておくと右側を走る自動車やバイクに接触するリスクを最小限に抑えられるからです。道路の左側を走っている訳ですから、安全な足場は左側に存在するのです。フラットペダルでも、そうした方が良いと思います。

■力は入る

前も書きましたが、MTB用SPDペダルより踏面が広いためこぎやすいです。お休みのときに100km以上をコンスタントに走ると、その感覚ははっきりとわかります。通勤時も、一時的に力を込めたいときにその特性を生かすことができます。とても安心感があります。

■すり減りっぷり

まずは、半年使ったすり減りっぷりを。というと悪い印象ですが、使い心地が悪化している訳ではなく、まあそれなりの使用感が出ている状況です。左足、右足、それぞれ状態が違います。

順番は、右足の表・裏、続いて左足の表・裏となっています。

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まず、はっきりわかるのが間違えて裏面を踏んでいることでしょうか。慣れるまで、表を向いているか裏を向いているか、足の感覚でははっきりわからず、くっつけようとして失敗しはじめてめて気づくのです。で、表を向けようとして足に集中が行き過ぎると危ない!そういう時は、ある程度巡航するまで金具にはめない作戦をとっています。なお、しばらく使うと先の動作を体が基本動作として覚えますから、このミスは減ります。

続いて、右と左で使い込みっぷりの見栄えの差が出ます。脱着の多い左足のほうが当然使い込んでいるように見えます。ただ、踏面がおかしくなるなどの踏み心地が悪化するほどではありません。

最後に、金具の裏側ですが、接する部分が錆ることがあります。実際、左足を裏側から見た写真でわかるかと思います。このペダルはクロモリ、すなわち鉄でできていますので、雨の日を走らざるを得ない時はよく水気を飛ばした方が良いです。

ちなみに、金具のテンションは余り変わらず、未だに一番弱くしていても固いです。外そうとして足をひねる時、勢い余って自転車のトップチューブに膝の横あたりをぶつけてちょっと痛い思いをすることがあるくらいです…

■通勤との両立にやっぱり良い

SPDの歩きやすさとロード用の踏みやすさを両立している点では、半年使ってその良さがよりはっきりと感じることができています。ペダルで7,000円前後しますから決して安い物ではないですが、ビンディングペダルを検討している自転車通勤な方々にとって、使い込むほどいい結果をもたらしてくれることでしょう。

ペダルをPD-A600に変えてみたら踏みやすくなった とか

■便利だが踏みにくいSPD

スポーツタイプ(MTB, ロード, etc…)の自転車のビンディングペダルには、SHIMANOで言うと主にMTB用のSPD、ロード用のSPD−SLがあります。僕はロードに乗ってはいますが通勤や都心の移動で使うこともあり、歩きやすい靴が揃っているSPDにしていました

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SPDは、普通のペダルに比べたらそれはそれは走りやすいです。また、MTB用はペダルの両面に脱着の金具がついているので、ストップ&ゴーが多い都心走行では非常に重宝します。

しかし、踏面が狭い!金具部分以外は靴にほとんどかからないので、特にダンシングをするといまいち力が入りません。長時間走っていてもそれは感じることができ、なーんかいいあんばいになりません。

■とうとう出たロード用アッパーグレードSPDペダル

そういう意見が多かったのでしょう。と言うことで出しましたって感じで昨年の秋に発表されたのが、ロード用SPDペダル SHIMANO PD-A600です。昨年のCYCLE MODE直後にりんりん大島さんにオーダーを入れていたのですが、届いたのがなんと先週。メーカーに1Qも待たされると言う、自転車では日常茶飯事とはいえ僕の普段の仕事では考えられない時間軸で納品されてきました。

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■やっぱり走りやすいロード用SPD

MTB用の両面SPDと決定的に違うこと、それは踏みやすいということです。比べてみますと、まずは今まで使っていたMTB用のSPD PD-M520の場合。

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続いて、今回つけたPD-A600はどうでしょうか。

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ペダルの両脇の踏面が特に違います。また、剛性感も高くなっていることも踏みやすさを後押ししてくれているのかもしれません。あと、どのロード用ペダルに比べても軽いんだそうです。

デザインもロードバイクにマッチしていて、結構かっこいいですよ。

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強いて注意点をあげると2つあります。

まず、MTB用に比べて金具のテンションが元々強くできているようです。最初、普段通りの力でつけようとしたところ、全くくっつきませんでした。おりゃー!とやると、くっつきます。外すときも、おりゃー!とやらないと外れません。

また、片面ですので信号が青になって再び走り出す際に、表裏を間違えないようにしないと行けません。先の写真でご覧いただいた通り、間違えて反対側を踏んで傷が入っていることがおわかりになるかと思いますwww まあ、慣れれば大丈夫でしょう。SPD−SLだって片面なんですから。

■実用重視のロード用ビンディングとして

SPD−SLをはじめとしたロード用ビンディングペダルは確かに漕ぎやすいです。しかし、まるでスキーブーツを履いているかのような歩きづらさは移動手段としての自転車としての活用の幅は制限されてしまいます。そこで歩きやすい靴があるSPDとなるわけですが、これはこれでどこかロードバイクとマッチしないところがありました。そこを、PD-A600は見事に両立してくれるのです。

これを、中途半端と思うのか、折衷案としての着地点と考えるのか。それはロードバイクを駆るあなた次第なのであります!

■実はステムも短くした

2月中旬にステムも100mmから80mmに短くしました。

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以前でも腕は届いていたんですが、前傾がやっぱりきついのと、僕の身体能力が低くてハンドリングが不安定になってしまっていたため、交換しました。ステムの短さで自転車のシルエットがださくなりますが致し方ありません。

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そのかわり、とっても姿勢が楽になりました。以前、集団走行練習会でもハンドリングが不安定だと指摘されていたのですが、これでずいぶん改善できたと思っています。実は2月の練習会に合わせて変えたのですが、その練習会が雨で流れてしまってちょっと残念でありました…

これで通勤は圧倒的に楽になっていまして、この春の強い横風にも負けずにせっせと走っております。春以降に長距離を走るときは、その楽さをもっと感じることができるのではと楽しみにしています。