ANCHOR RNC7 納車から1年経過して – なぜクロモリなのか

ANCHOR RNC7 納車から1年経過して – なぜクロモリなのか

■自転車通勤のお供の枠を超えた

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自転車通勤のお供のグレードアップとして、1年前に(『ANCHOR RNC7 納車 – 伝統のホリゾンタル・クロモリ』をご覧ください)買い替えた自転車 Bridgestone ANCHOR RNC7 (2009)。通勤用ロードレーサーのコンポーネントとして必要充分なスペックであるSHIMANO 105を纏い、国内の職人さんが1台ずつ手作りしているしなやかなクロモリのフレーム。

もう、通勤だけではもったいない。首都圏を100km/日以上走ることはざらであり、それでは飽き足らずレースに出る練習としてグループライド練習会に参加。そして、とうとう輪行して九州の山の中を走るまでに。BMWの宣伝で「走る歓び」というキャッチがありますが、まさにそんな爽快感を体感できる自転車です。

■通勤 – シビアな都心の道を難なくこなすと言いたいが…

都心の道。自転車にとってよくないものがたくさんあります。荒れているアスファルトや、マンホール、そして歩道の縁石。

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そんな道も、この自転車は本当に丁寧にこなしてくれます。サスがあるMTBには負けますが、少なくてもアルミのロードレーサーで感じる突き上げるような振動がだいぶよくなります。ここが鉄…クロモリのしなやかさ。アルミの自転車から乗り換えるとはっきりわかります。また、同じクロモリを乗り比べると、このRNC7ですとよりまろやかな乗り心地になる気がします。

しかし、ホイールは同価格帯のロードレーサーと同じ。この程度のグレードになりますとホイールのスポーク数が少ないためちょっと弱く、どんなに気をつけていてもホイールがフレる(歪む)のです。特に、フロント。そのため、時々フレをとるか、重くても頑丈なホイールにすることで対策する必要があるかもしれません。僕は、年次点検のときに自転車屋さんにフレをとってもらっています。ホイールがフレると、ブレーキがうまくリムにあたらなくなって不安定になりますし、何よりまっすぐ走りづらくなりますから、気をつけてください。

■ロングライド – 疲れづらい

はっきり言います。この自転車の本領が発揮されるのは、ロングライドです。お金持ちな人は、そのためだけに買うといいです。

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乗り物の乗り心地は、長距離ほど明確にわかります。良いのか、悪いのか。僕はこの自転車に変えてから、50km程度の走行距離は本当に楽にこなせるようになりました。100km走っても、全く問題ない。疲れるより先におなかが減ったから休憩する、そういう流れです。

自転車のフレームで走り方が変わるのか、と自転車に乗り込んでいない人は思うかもしれません。僕も最初、そう思いましたがとんでもない話で、自分の体に合うフレームに乗ると信じられないほどすいすい自転車が前に進むのです。

■この1年の機材更新履歴

このRNC7は買う際にいろいろと選べるようになってはいるのですが、やっぱり乗ってみると合わないところが出てきます。全く同じ自転車に乗り換える訳ではないので、当初想定していたバランスとは食い違いが出るのです。

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前の自転車ほどではありませんが、それでもこれだけ変わりました。

タイヤは1年も走るとすり減ってしまうのでいつも年次点検の際に一緒に変えるのですが、こいつはすばらしいです。前に使っていたBridgestone Extenza RR3は雨の日は非常に怖かったのですが、このPanaracerのタイヤですとずいぶんと安心して走ることができます。なんでこんなに違うのかと思うほどです。6,000円/本ほどして安くないのですが、命には代えられません。

フロントクランクのアウターは、僕のような貧脚ですと下げた方が走りやすいです。無理すんなって感じですね。なお、コンパクトクランクと同じアウターの歯数ですが、インナーは通常通り39Tです。これは単にコンパクトクランクに変えるとえらく高くなってしまうからやめているだけです。山も滅多に行きませんし。

スプロケットは、都市部や平地ですとこのクロースなレシオが非常にいい感じになります。が、しかし、ロングライドでたまに峠を走るとかになるとえらい目に遭うギア比です。下のギアがなくてしんどいのです。今度は峠を走るロングライド用に12-27というワイドレンジタイプのスプロケを買おうかと検討しております。スプロケなら安いし、すぐ変えられますからね。

ステムを短くしたのも、いや、背筋が足らなくて強い前傾姿勢が保てないのです。ごめんなさい。100mmでも余裕を持って走れる体になりたい…。

■自転車は高いほど手がかかる

自転車は不思議な乗り物で、高いほど手がかかります。ちょっと良い自転車がイイ、と思っている方はこのグレードまであげない方がいいかもしれません。こいつは鉄なので雨の日に走ったら分解して拭いてあげないといけませんし(アルミの時も拭いてはいました)、ホイールはフレますし、何より問題が起きた時の部品代が高いです。楽に数千円が飛びます。

まずはちょっと良い自転車を、と思っている方は僕が以前乗っていた定価5〜10万円台の自転車がいいです。もし乗りたいと思う方は、この5〜10万円台の自転車に明確な「不満」をもってからでも遅くありません。僕も、そうして乗り換えています。そうしてからの方が、アップグレードした時の喜びや、高いグレードの自転車の何が良いのかがわかります。

20万円台の自転車を選ぼうとする方ですと、これは悩ましい。僕も個人的にこのRNC7はどうかと聞かれます。カーボンフレーム全盛の時代に、アルミでも一部カーボンにして乗りやすさを改善している物もある中で、わざわざ、クロモリの自転車を選ぶ理由とは何か。

『かっこいいから』

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それが理由なら、イイ!と思います。

皆さん、今日も安全運転で。

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6 のコメント

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こえむ

ひろさん>
僕も、前に乗っていた某ツバメ自転車についていたホイールは5,000kmでも特に問題は出なかったのです。
私のお世話になっている自転車屋の常連さんは、通勤使用は意外に過酷かもしれないね、と言っておりました。

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ひろ

なるほど。
いや、私で今3,000kmくらいでホイールは全く振れてないので聞いてみました。
DEFYの鉄下駄ホイールだからですね!w

今は漢のアルミフレームですのでクロモリに憧れます。荒れた路面走るとキツイんですよー。。。

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こえむ

いや、どう考えても3,500kmじゃきかないですね。1月、通勤とは別に最低100km走ったとしても、4,000kmは楽に越えそうですね。メーターOnにしないと本当の走行距離がわからなくなります(汗)

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こえむ

ひろさん>
こんにちは。こちらもご覧頂いてありがとうございます!
「こんぽ」、そのまま残しておきますw

走行距離ですが、通勤中はメーターを停めている時もあるので、通勤だけの概算ですと…
15km(片道通勤距離) x 2(日) x 4(週) x 12(月) x 2 (往復) = 2,880km/年
になります。2日にしたのは、雨の日やお休みもありますので、5日でなく少なめの2日にしました。
さらに休日に走り込んだりするのを加えると、最低3,500km/年にはなります。

クロモリは長時間走るにはとてもよい材質です。ただ、力が逃げやすいのでレースには向かないかもしれません。RHM9を試乗させてもらってダンシングをしたら、力が逃げなくてすごく驚いた記憶があります。まあ、値段も違いますが…。
RNC7はフレーム単体販売もあるので、コンポを移し替えてしまうと低予算で手に入れられますよ!(と、プッシュしてみるw)

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ひろ

わわ、「こんぽ」って変な文字が入ってしまたorz

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ひろ

どうもー。Twitterでお世話になっておりますーw
こんぽ
そのホイールは結構フレるんですね。
年間何キロくらい走ってるんですか?

私も次のロードはクロモリにしたいと思ってるんで参考になります!w

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