「情報化社会」と言われて久しいですが、この10年で皆さんの「情報」はどのように変化しましたか?

便利になったと言う事は紛れもない事実ですが、間違いなく失われていると感じている事があります。
それは「挑戦」「探求」「冒険」という、いうなれば「未知との遭遇」の機会を自ら避けようとする傾向が強くなったと言うことです。

確かに、経験した事のない事を始めるのは非常に怖いですし、やらなくて済むならそうしたいものです。
まして、一生ごとなら。
そういう「リスク」を、今はWebを使って手軽に検索できるようになりました。そのせいか、そのリスクが「明確」になった事を理由に、はっきり避けられるようになったのです。
「明確」、即ち論理的に説明が固まる事で、他人は納得してくれるし、自分でも納得できる方向に持ち込めます。

でも、本当にこれでよかったのでしょうか。

このWeb上・その他様々なメディアで調べられたリスクは、「同じ轍を2度踏むなよ!」という先人たちの知恵、とも取る事ができるはずです。
また、調べていた際に「これならうまくいったよ」という後押ししてくれる意見さえあったはずです。
情報と言うのは、あくまでもその程度であって、自分がしようとしている事をやめる理由にするなんて。

こういうときだからこそ、「自分がこの先に何をしたいか」というテーマを、真剣に考えていくことがより求められると思うんです。何のために?それは自分のためです。
「反省」は自分が生きてきた証、と思っています。次につながりますから。
だけど、「後悔」は人生の傷です。何も生み出さないどころか、進む事をやめようとする口実になりますから。

以前、「男気」「感動」と言う言葉を使いましたが、これは論理というもので説明する事が難しい事柄です。
でも、最後にこういう言葉で締めくくって行動に移したら、とても素直な気持ちで取り組める気がしています。

さて、今日の写真は白黒です。
もともとはカラーで撮っているのですが、現像処理の際に「モノクロ」モードがあり、こちらを使ってみました。
最近は、コンパクトデジカメでもモノクロモードがついてますね。僕が持っているIXY Digital 60にもついてました。
ずっと、白黒は物好きのものだと思っていたのですが、どうやらそうではなさそうです。
白黒にしたら、「光と影」「輪郭」が、よく見えるようになりました。情報量が減ったせいか、今まで目を向けようとしなかったものに、目が向いたのでしょう。


東京駅 丸の内口 朝 (拡大)
[ 1/250sec / F8.0 / 18mm / ISO 100 /
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM ]

晴海大橋 夕焼け (拡大)
[ 1/160sec / F18 / 55mm / ISO 100 /
SIGMA 55-200mm F4.0-5.6 DC ]