昨晩、自分が携わっているサービスのリニューアルを行いました。
自分が今の会社に入って4回リニューアルしているのですが、今回は特別な想いがありました。

それは、トップページを「自分が来る前に戻す」という決断をくだしました。

昨年、今の会社に入って働き始めたころ、その状況をみてまるで小泉元首相が「自民党をぶっ壊します!」と叫んだように、内部の状況をまさにぶっ壊してきました。
意思決定、日程、役割分担、販売戦術、広報…。ありとあらゆるものに采配を振るいました。
もちろん、その結果うまくいきはじめたなと感じられるものはありました。

しかし、その後結果が出ない。
野球の監督は、結果が出ないときそれはそれは多くのツッコミが入るのはご存知だと思いますが、まさにそんな状態が始まるのです。最近、はてなの伊藤さんも『【ITpro Challenge!】「世界を変えられるのはコードだけ」—はてなCTO伊藤直也氏が明かす“ネトゲ廃人”から“なりたかった自分へ”の道のり:ITpro』にて「売り上げがないと会社の雰囲気も悪くなってくる。苦しい。」とおっしゃられています。
うまくいっているときOKが出ていても、うまくいっていないときはNGになることなんてざら。それだけだったらいい。プロジェクトの体制が変わってくると、いよいよ追い込まれてきます。

そこで僕が取り組んだのが、自分が来てから今まで、何が「+」になり何が「?」となったかを洗うことでした。
それも、できるだけ客観的なデータを見るのです。売り上げとか、ユニークユーザー数とか、サポートの受理状況とか。主観が入りやすいデータはあとから見ました。なぜなら自分の都合良く取り易いから。

そこから出た結論が「ポータルサイトのトップページを元に戻す」。
架け替えた看板を、元に戻すんです。はたから見たら「こいつ自分の決断が間違ったんだな」と感じるでしょう。いや、これその通りなんです。自分が理想としたものは、実は間違っていた部分があったんです。
そこで、数は減ったけどスタッフのみんなに僕からお願いしたのが、元に戻す+α何かしてくれ、ということでした。

所要時間は、ほんのあっという間だったと思います。全員ソリューション案件もやりながら仕事をするので、実際時間を割くのが大変なんですけど、それを感じさせない素早さでした。
もちろんトラブルも起こるんですけど、限られた時間内にできる限りの策を編み出すなり調べるなりして、結局全部解決。なんて鮮やか!それも、東京?福山と距離が離れている状態です。解決の瞬間、チャットで「キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━」なんて言葉が飛び交ってましたっけ(笑)。

結果はどう出るかわかりません。
少なくてもいえることは、新しく作ったトップページは、自分が素直に触って楽しめるものに近づけた。それも、今までの資産を無駄にせずに。と言うことです。
そして、この1年で一番変わることを要求されたのは、紛れも無い自分でした。

先ほどの伊藤さんのお話は「でもその中に楽しさがある。」という言葉が続いています。
その楽しさの形って、ひとつはこういうことなんだと思います。