YAPC::Asia Tokyo 2014に参加された皆さん、お楽しみ様でした!僕は今回初参加、そして初トークでした。まるで、お祭りで神輿を担がせてもらえているような感覚がありました。2日経った今でも、思い起こすとその興奮が蘇ってくるようです。
当日のノートは「1日目」「2日目」それぞれに記録しています。僕のセッション中のTweetは「YAPC::Asia Tokyo 2014 Day 2 「突然ITインフラを任された人のための…監視設計入門」 ツイートまとめ #yapcasia – Togetterまとめ」にまとめました。また、技術評論社さんのサイトでも「YAPC::Asia 2014 スペシャルレポート:レポート|gihyo.jp」としてまとめられています。あわせてご覧ください。
ブログを書くまでがYAPC。ということで、「トークへの質疑応答」「トークの感想」そして「全般の感想」をまとめておこうと思います。
トークへの質疑応答
「突然ITインフラを任された人のための…監視設計入門」と題してお話しさせていただきました。2日目の朝イチというのに、満員御礼でございました。お越し頂いた皆様、ありがとうございました!
2014-09-29追記: ビデオがアップされました。スライドとともにご覧ください。YAPC::Asiaビデオ担当の方、ありがとうございました!
せっかくですので、会場, Twitter, そしてはてなブックマークで頂いた質問に対して回答をまとめます。漏れていたり、追加で質問がある方は、Twitterにて @koemu までお願いします。
- 質問0: スライドを埋め込みたい
- 回答0: 次のコードを書いて下さい –
<iframe src="//www.koemu.com/etc/yapcasia2014/" style="width: 480px; height: 320px;"></iframe>
- 質問1: NTPの監視項目はどうしているの?
- 回答1: ntpdのプロセス監視、及び親となっているNTPサーバとの時差が1秒以内かを監視しました。
- 質問2: 監視サーバの監視はどうするの?
- 回答2: 例えば、監視サービス(New Relic)に監視サーバを監視させる方法はどうでしょうか。
- 質問3: Heroku等のPaaSの監視はどうするの?
- 回答3: 多くのPaaSではサーバに監視プラグインが入れられません。従って、自分で監視サーバ用のプラグインを書くか、探す必要があります。
- 質問4:
netstat
よりss
なの? - 回答4: はい。他にもあります。「RHEL7/CentOS7でipコマンドをマスター – めもめも」が参考になります。
- 質問5: ログ監視に触れられてない気がする。
- 回答5: 時間の都合上省きました。同僚が「Software Design (ソフトウェア デザイン) 2014年 08月号 [雑誌]」に「MSP直伝・プロがやっているログ監視」という記事を書いているのでよろしければどうぞ。
- 質問6: ソフトウェア工学を学ぶにはどんな本がいい?
- 回答6: 広く掴むなら「ソフトウェア工学 (放送大学大学院教材)」がオススメです!
- 質問7: ラズパイが監視サーバなの面白いですね!
- 回答7: 本番はダメだよん!わかってると思うけどw
- 質問8: ハートビーツで働きたい
- 回答8: ハートビーツのサイトからご連絡下さい!
- 質問9: iPhoneのリモコンは何を使ってる?
- 回答9: Mobile Mouse です。
逆に、こちらから質問した点について、書き残しておきます。割合は、僕の感覚値です。
- 質問A: 昨日 懇親会へ行った
- 回答A: YES: 2割
- 質問B: どうしてこのセッションに来たの?
- 回答B: 会社の先輩に勧められた、監視をやらなくてはならなくなった、監視のしかたをさらに学びたい、など。
- 質問C: 業務での主な役割は? (複数回答可)
- 回答C: 企画:3割・開発:ほぼ全員・運用:6割・制作: 1割・それ以外: わずか
- 質問D: サーバの監視に携わっている
- 回答D: YES: 6割
- 質問F: AWS CLIツールを使った事がある
- 回答F: YES: 3割
- 質問G: 「非機能要求」という意味を知っている
- 回答G: YES: 3割
- 質問H: (講演の最後) これで明日から監視できそう?
- 回答H: YES: 1割
トークの感想
いやー、楽しかったです。でも、当日を迎えるまでは正直不安でした。1ヶ月ほど準備期間があるものの、検証や読み直しを繰り返しているとあっという間に当日です。正直、しゃべり始める直前まで緊張していました。
開始前に漫談コーナーをやったのですが、あれはいつか自分が講演をするときにやってみたかった事だったのです。数社前に勤めていた会社の社長が、講演前に30分前からお得なお話をよくしていて、あーこうやって場をあっためるんだなという記憶があったのです。やってみたら、期待通り場があったまって、本当に良かった。それに、思いがけず @yusukebe も入ってきてくれて、僕も良かったです!
また、講演中に質問したり、直接質問するのは、以前お世話になった板倉 雄一郎さんの講演のやり方を参考にしています。これで、一方通行になりがちな所を、少しでもインタラクティブにやって、皆さんと楽しい時間が過ごせれば良いなという願いを持ってやっていました。皆様はいかがでしたか?
ただ、「これで監視できそうですか?」という質問に、1割程度しか手が挙がらなかったときには、膝かっくん並みの衝撃を味わいました…。精神的な「不安」だけならとてもよくわかります。ただ、技術面でよくわからなかった所があるとすると、これは困りました。どのへんがわからなかったか、ぜひTwitterでMentionしていただけると嬉しいです。
そうそう、勤務先のハートビーツでは、対外発表や執筆が自由にできる社風があります。ITインフラやそれに関する開発に興味があって、発表をやってみたい人、当社はいかがでしょうか?尚、勤務先では対外発表前には上司である @netmarkjp さんに必ずレビューしてもらうルールがあります。この際、主に「誰かを傷付けていないか」と「明らかな誤り」のチェックが入ります。特に前者は気づかずにやってしまうこともあります。ですから、信頼の置ける人のレビューは重要だと思います。
全般の感想
今回の実行委員長は @yusukebe 、そしてコアスタッフの一人には @uzulla さんがいました。そう、彼ら二人は「Webアプリエンジニア養成読本」の共著メンバーです。ようやく自由に勉強会やカンファレンスに出入りできる会社に来れたし、共著仲間が活躍しているこの場ならめっちゃ面白いはずだ!と勇んで足を運びました。
実際、本当に楽しい場でした。ソフトウェアエンジニアの祭典と言って良いと思います。運営自体も滞り無く進み、かつおいしいコーヒーやDMMかき氷をいただきながらイベントを楽しむ事ができました。セッションもどれも聞きたいものばかり。ネットワークが安定していた事は、講演中にトラブルが起きる事も無いだろうと信じられるほど、心強いものでした。懇親会の会場やHUBで飲んだお酒と楽しいトーク、忘れる事ができません。
ただ、だからこそ目立ったことがあります。キャパオーバーです。もし可能であれば、多目的会議室2・3は机をどけて、電源タップを配った上でイスだけにしてしまう事ができたらどうだろう、と思いました。自分が聞いている時は体育座り状態でしたし、講演をしている時も色々心苦しいところがありました。とはいえ、これ以上大きな会場ってデブサミをやっている目黒雅叙園とかそういうところですものね…
とはいえ、のべ1,000人以上のイベントをこれほど滞り無く進行できているマネジメントは、本当に凄いと思います。僕は100人程度までのイベントの実行委員長の経験しか無いのですが、それでもしんどい思いをしました。この規模を回せるスタッフの皆さんを本当に尊敬します。
夏が終わった
ここまで、「トークへの質疑応答」「トークの感想」そして「全般の感想」を書いてきました。 yusukebe の言葉を借りますと「夏が終わった」、そんな気持ちです。
そして、帰宅した時にあったこのメッセージ。
泣くよこれ pic.twitter.com/1zxEjr5W0k
— Yuichiro SAITO (@koemu) August 30, 2014
私事で、すいません(相方は2日目午前の2つの講演を聴きに行っていました)。
最高の夏の終わりとなりました!
会場にいらした全ての皆様、お楽しみ様でした!またお会いできる日を楽しみにしています。
技術評論社
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