2024/08/03〜04 にかけて、 SRE NEXT 2024 に参加してきました。「ブログを書くまでがカンファレンス」ですので、いつもどおり記録を残そうと思います。
どんな感じで過ごしていたのか
2日間、終日参加していました。僕は、カンファレンスに参加するには2つ目的を持っています。ひとつは「セッションの聴講を通じて最近のトレンドをつかむ」、もうひとつは「人のご縁をさらに広げる」ことです。実は、疫病明けで久しぶりに参加したカンファレンスだったので、最近はどういう状況なのだろうと興味津々でもありました。
1つ目については、今回は発表者の方々の現場の実情が垣間見えてきて、いろいろ学びがありました。特に、現場で物事を進めるにあたって役立つフレームワークや理論を学ぶことができたのが収穫でした。
2つ目についても、目的を達成することができました。セッションの合間にフリースペースで懐かしい人と再会できたり、懇親会では新しいご縁にも恵まれました。再会、というのも疫病前に勤めていた会社を退職する際に挨拶さえままならなかった人もいましたし、さらにしばらく会っていなかった人もいて、また笑顔で会えてよかったと感無量でした。また、新しいご縁は、僕が知らなかった若い人の活躍などを聞くことができ、刺激になりました。ことみんさんの投稿にある懇親会の写真を引用しますね。渋谷のクラブでやっていて、ワチャワチャ感がすごかったです!
🤘🤘🤘 #srenext pic.twitter.com/clBghvp9p0
— ことみん (@kotomin_m) August 3, 2024
聴講したセッション
次のセッションを聴講してきました。
- Reliable Systems through Platform Engineering
- 組織的なインシデント対応を目指して〜成熟度評価と改善のステップ〜
- スポンサーLT (Track B)
- 日本最大口座数を保有するSBI証券のAWSマイグレーションを支えたサービスとソリューション
- 宇宙科学研究所の探査機運用システムにおけるSREのプラクティスの導入と月着陸実証機SLIMでの利用
- 大きな組織にSLOを導入し運用するということ、その難しさ
- 本人確認サービスにおける信頼性の定義とアラート対応の継続的改善
- SREの技術トレンド2024 (パネルディスカッション)
- LT (Track C)
セッションの採択率 20% だったそうで、選考にはかなりバーが高い時代になったんだなと感じました。
一方で、自分はここ最近は登壇をしていないので、うまく機会を見つけて登壇をしたい、そのための実績も積んで行かねばという刺激ももらいました。
感想
このイベントでは、「いかに自分たちの取り組みを定量化するか」という点を論じているセッションが非常に多いなと感じました。エンジニアリングを職人技に留めることなく、自分の立ち位置を客観的に常に見つめ直しながら、そして他の人の問題解決にも役立てられる知見を蓄積する。そういったことを様々な角度で学べたことがとてもよかったです。
一方で、私たちはビジネスをしています。お客様に価値を提供し、そして会社の成長に寄与する必要があります。そのときに、会社の経営指標(BS,PL,CF)にどういったインパクトを与えられるのかや、ビジネス側の人たちとどういう握りにするのかなどを見誤ってはいけないなという気持ちも同時に持ちました。突き詰めていく時に、時として目線が内向きになってしまって、自分が何のために生きているのかを忘れてしまうことがあるからです。
そういったバランス感を持ちながら、明日の一歩をどう進めるか決めていく立場になった今、それを考えらる機会を持てたそのこと自体が貴重なイベントでありました。
登壇者のみなさま、お会いしたすべての方、そしてカンファレンスの運営の担当のみなさま、どうもありがとうございました。大変お世話になりました。