このたび、「ソフトウェアエンジニアのための ITインフラ監視[実践]入門 (Software Design plus)」という本を執筆・刊行する運びとなりました。
2016/01/16より発売です!Amazonなどのオンライン書店では先行予約も始まっております。
電子書籍版もあります。「Gihyo Digital Publishing」のサイト、またはKindleをどうぞ。
こんな人にオススメ!
- サーバの監視設定ってどうやればいいかわからない
- サーバの監視設定はやったけど監視の業務をどう回せばいいかわからない
- サーバの監視についてまとまった情報が欲しい
本書では、体系的な知識を持ってすれば、多くの方にもサーバの監視設定を行っていただくことができるよう、まとめています。
現在、Webサービスをはじめとしたサーバを用いたシステムを運用するにあたって、サーバの監視は外せない業務となっています。しかし、サーバの構築やチューニングの情報に比べて、サーバの監視の設定や業務についての情報はあまり多くなく、苦労されている方も多いかと思います。また、サーバの監視は経験と勘を持つ人が強いということも、難しいという意識を高める要因になっているはずです。
本書が、そんな悩みを解決できる一助になれば、幸いです。
章構成
大まかな構成は、概要(1, 2章)→設計(3〜6章)→構築(7章)→運用(8, 9章)となっています。
1章は、監視の必要性についてお伝えしています。
2章は、この後の章で述べる監視設計についての流れについて説明します。システムを「5つのレイヤー」に分けて整理していくことで、何をどのように監視するのか整理しやすくする手法を紹介しています。
3章では、これから監視するシステムの現状分析方法について述べています。どのような情報が設計時に必要になるのか、網羅しました。
4章では、監視の設計で最も重要な監視閾値の定義の仕方についてお話ししします。3章の情報をもとに進めていきます。
5章では、監視サーバの設置についてまとめています。オンプレミス、SaaS、それぞれの利点と注意点に留意しながらどのように監視サーバを設置すると良いのかをまとめています。
6章では、監視業務をいかに回すかを説明します。障害発生時の意思決定の流れ、そして休日・夜間にどのように監視を継続していけば良いのかを確認します。
7章では、MackerelとUptime Robotを用いて監視システムを構築する方法をご紹介します。実際に手を動かして監視設定を行ってみてください。
8章では、障害対応をはじめとした日々の運用の回し方について述べています。障害をいかに迅速かつ丁寧に対応するのかのノウハウをお伝えします。
9章では、自動化を見据えた監視システムの設計のコツについてお話しします。
執筆のきっかけ
以前、YAPC::Asia 2014でサーバ監視設定に関するトーク(「YAPC::Asia 2014 に参加してトークして飲み切ったら夏が終わった #yapcasia」を参照)をしたことがありました。その場では、会場を埋め尽くすほどの多くの方に関心を寄せていただきました。
そこで、トークではお話ししきれなかったことを本として改めて網羅し直すことで、より深く、そしてより多くの方にサーバの監視設定についての知見をお伝えできたらと思い、執筆することになりました。
ぜひお買い求めください!
そして、感想をブログに書いていただいて、Twitterなどでシェアしていただけたら嬉しいです!確認し次第、読むようにします。