5.1chオーディオやめました – Marantz NR1200で2chオーディオの良さを再認識

5.1chオーディオやめました – Marantz NR1200で2chオーディオの良さを再認識

5.1ch サラウンドシステムで映画を堪能したい。そう思ってがんばって設備を揃えた自分がいました。確かに映画を観るときはなかなかのものでした。しかし、結婚して子供ができて以来、ゆっくり映画を観ることもなくなりました。ただ、音楽を流したり、テレビ番組を観るためには引き続き使用していました。

でも、それって2chで十分では…?そして、今のアンプは4K未対応。今のアンプとBlu-rayレコーダーは買ってから8年経過していまして、そろそろ家電製品としても買い替えを検討しても良さそうな時期でした。そこで目に留まったのが、Marantz NR1200

早速、2019年の年末に手に入れましたので、ホットなうちにその感想をまとめておきます。「明らかに違う音の透明度」「テレビ台にスッキリ収納 部屋もスッキリ」「4Kもゲーム機の低遅延モードも対応」そして「現代らしいソースの入出力も」の4点についてお話しします。

明らかに違う音の透明度

オーディオ好きな方には、同じ価格なら、AVアンプより2chのプリメインアンプのほうが音は良いのは定説、と理解されている方が多いはずです。かくいう僕もAVアンプを使っておきながら、以前からずっとそう思っていました。

ただ、AVアンプを積極的に選択していた大きな理由として、テレビの操作と連携(HDMI CEC)できる便利さにありました。これがあるから、こんな大きな物を置いても家族の理解を得やすかったことは間違いありません。そう、これまでの2chアンプではテレビと連携するのは簡単ではないため、AVアンプを選んでいたとも言えます。

そんな需要を見越してか、NR1200が出てきました。AVアンプっぽい(実際NR1710というAVアンプとほぼ同じ)形をしていて、AVアンプの便利さを残しつつ、2chの良さを引き出すように内部が再設計されたアンプです。

とりあえず配線して、先日ライブに行ったIncognitoのアルバムをiPhoneからAirPlay経由でかけてみますと、あら不思議!以前使っていたAVアンプ(DENON AVC-3310)+パワーアンプ(BOSE 1705 II)とはまるで違う音が出ます。透明感がありつつ、情報量が断然違う。ヴォーカルが特に違います。「何だったんだろう、今までの音は。」が最初の感想でした。

特に、ライブのBlu-rayですとか、NHKの放送を流しますと、これまた良い感じです。5.1chじゃなくても十分奥行きのある音が出ます。むしろいじった感がなくていいです。

より細かい話は、ImpressのAV Watch「HDMI付きで超便利、TVもゲームも高音質で78,000円の新時代2chアンプ、マランツ「NR1200」」の記事が詳しいので、合わせてご覧ください。音の細かい話は、僕より評論家の方が表現豊かです。

テレビ台にスッキリ収納 部屋もスッキリ

NR1200、一般的なAVアンプ/プリメインアンプよりもコンパクトなのも特筆できます。テレビ台にBlu-rayレコーダーやCATVチューナーを入れる場所に、アンプが入ります。それも余裕で。以前はアンプを棚の下に押し込んでいました。そのため、ホコリがよく溜まって掃除が大変でした。

実は、数年前に同社のAVアンプ NR1608の存在を知ったときに、端子数が絞られていて、かつこの小さなサイズはいいなぁ〜と思っていたのです。ただそのときは買うのはしばらく先だと考えて見送ったのでした。月日が流れ、よりよい選択肢が僕に現れたということです。

また、2ch化により、リアスピーカーとセンタースピーカーが撤去できました。このリアスピーカーってのが曲者でして、長い配線が家族にあまり評判が良くなかったのです。他にもそういう方はいらっしゃいませんでしょうか。撤去しますと、家族の評判は良くなりましたし、僕もなんか気持ちがスッキリしました。

そうそう、音場調整もありません。うちにはサブウーファーがあるので、LPFとゲイン調整だけで終わりです。

4Kもゲーム機の低遅延モードも対応

BSの4K放送、始まってますよね。以前からテレビは4K HDR対応のものを使っていたのですが、4K対応チューナーがなかったので4Kの番組を観ることができませんでした。そこで、先にもお話しましたとおり、アンプと一緒にBlu-rayレコーダーも4K対応のPanasonic DMR-4CS100に買い替えました。HDDが250GBから1TBに増え、かつ3番組同時録画(4Kは1つ)できるようになり、予約の衝突も気にせずに使えてなかなかよいです。

お正月、NHK BS4Kでは様々なアーティストのライブ番組が流れていまして、それを録画して、雑誌連載の執筆が終わった最近、ようやく見ることができています。その一部はHDR放送でして、HLGで吸ってるのがテレビに表示されていました。そうそう、Superflyはよいですね。

あと、ゲーム機の低遅延モード(ALLM)にも対応しています。これがないとゲームができたものではないレベルで遅延が発生します。今まで使っていたAVアンプは非対応で、AVアンプのアップコンバーターを無効にしたり、テレビを「ゲームモード」にしたりなど、いろいろ設定をしないとダメだったのです。ちなみに、アンプの右横にNintendo Switchを潜ませてあり、ロックマン 1〜11を気分に合わせて時々楽しんでいます。

現代らしいソースの入出力も

NR1200、なんとLAN(Wi-Fi 2.4GHz/5GHz含む)に接続できます。それも、AirPlayでiPhoneから音楽を流せたり、HEOSアプリを通じてインターネットラジオなどが聞けます。これは非常に便利です。今までもApple TVから流していたのですが、Apple TVから流すのより便利なのが、AirPlay再生時にiPhoneのボリュームコントロールで直接アンプのボリュームが操作できることです。

また、Bluetoothヘッドフォン・イヤフォンに送信する機能があります。ボリュームはアンプと非連動でして、Bluetoothヘッドフォン側で操作します。これ、テレビの音をワイヤレスヘッドフォンに飛ばせるので非常に便利です。僕も、普段使っているBOSE QC35を夜間接続して使っています。ただし、やや遅延があり、気になる人は気になるかも知れません。

なくても問題はないけれど、あると便利な現代らしい機能でした。

注意点が1つあります。我が家の場合、「スマートメニュー」を有効にしてしまうと、テレビからCATVの連動が効かなくなりました。従って、CATVチューナーを繋げている人は有効にしないほうが良いです。

まとめ

「AVアンプの便利さはほしいけど、2chで十分。」そんな希望に応えるアンプがNR1200であることを、「明らかに違う音の透明度」「テレビ台にスッキリ収納 部屋もスッキリ」「4Kもゲーム機の低遅延モードも対応」そして「現代らしいソースの入出力も」の4点に分けてお話しました。AVアンプについていたいろいろな機能を削ぎ落とし、2ch再生と便利さを両立するための最低限の実装を施す、まさに「実装しない」ための知恵出しを地で行っている思想に共感します。

音楽を楽しみつつ、テレビ連動の便利さを担保したい人にめっちゃオススメのアンプです。そろそろアンプの買い替えの時期の方、検討されてみてはいかがでしょうか。

ここまで読んでいただいた方への、ちょっとしたお得情報です。僕はビックカメラ.com(オンラインショップ)で購入したのですが、このサイト、深夜になると値段が下がり、他のオンラインショップ並の価格になるときがあります。もちろんポイントも付きます。必要であれば延長保証にも入れます。よかったらどうぞ。

付録: 現在の構成

  • AMP: Marantz NR1200
  • TV: Panasonic TH-49EX600
  • SP: BOSE 201AVM
  • SW: YAMAHA NS-SW210
  • Blu-ray Recorder: Panasonic DMR-4CS100
  • Turntable: Pioneer PL-70LII + SHURE M44G
  • CATV Tuner: Panasonic TZ-DCH1820
  • Apple TV 2nd Gen
  • Nintendo Switch
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