カローラツーリングの2回目の車検が終わりました。今は車検満了2ヶ月前から車検が受けられるので早めに受けてきました。
約5年経過して、改めて感想を書いてみようと思います。なお、この記事を執筆している時点で、僕の乗っているMT車は販売を終了しており、新車で買えるのはハイブリッドのみとなっているので注意してください。
サマリー
- この5年の状況
- 取り回しやすい大きさ 長距離運転も疲れづらい
- お財布に優しい 実燃費も満足
- 大荷物を載せると3人が限度 パワーがあまりない
この5年の状況
ODOメーターは55,549km、生涯平均燃費は17.2km/lとなっていて、純ガソリン車としては好成績です。ここまで大きなトラブルは起きていません。
ただ、冬に毎週スキーに行っているせいか、底部にやや錆が目立っています。特に、マフラー・サイレンサー、そしてハブあたりが怪しいです。整備士さんの話によると、ブレーキローターが錆で内側から減っているとのことで、冬が終わる頃にローター・パッドは交換になると言われています(パッドは現段階で7.5mm残っている)。スキーをする友人に聞くと、雪国だとノックスドールなどの防錆剤を底部に塗るらしく、僕もそのくらいするべきだったかもしれません。反省を踏まえ、今シーズンは新兵器の携帯高圧洗浄機を手に入れたので、帰りに錆びやすい底面を洗えるようになりそうです。
取り回しやすい大きさ 長距離運転も疲れづらい
乗り続けるほどに、その扱いやすさと運動性能を実感します。
横幅ですが、最近のCセグメント以上の車は軒並み 1,800mm 台、場合によっては 1,900mm を超えてきている中、カローラツーリングは 1,745mm です。これが、自宅やスーパーの駐車場をはじめとして取り回しの良さにじわじわと効いてきています。もう少し全長が長くてトランクの奥行きがあるといいかもと思うこともありますが、やっぱり車庫入れをする時に一発で入るのがこの長さというのもわかってきました(注: 我が家の自走式立体駐車場はアルファードクラスだと切り返さないとまず入らない)。
その一方で、この大きさでも安定感があり、特に長距離運転でも疲れづらいのも特徴です。冬は毎週スキーに行くために片道200km程度を走るのですが、非常に楽です。レーダークルーズコントロールがあるのも、長距離運転の負担軽減の一助になっています。ただし、 25〜30km/h (入っているギヤにより違う)以下の速度になるとクルーズコントロールは停止します。そのため、渋滞をやり過ごす時に少し面倒なのは今までのMT車と同じです(ATは渋滞追従可能)。
ところで、FF車なので雪道は登るのかと聞かれるのですが、2つ事例を書きます。大雪が降った日に新潟県の豪雪地である越後湯沢から津南に抜ける時に、タイヤは Bridgestone BLIZZAK VRX3 で積載していたチェーンは巻かずに2速でなんとか上越国際スキー場のあたりの坂道を登り切った実績があります。もうひとつは、マイナス15度以下になった菅平高原に向かって行く途中のアイスバーンはゆっくり走れば何とかなりました。ただしコーナーはめっちゃ怖いです。
お財布に優しい 実燃費も満足
車は買った後にお金がかかる、これは車を買った人なら誰しも感じることではないでしょうか。
僕は、それを最も感じるのがガソリン代です。この車は、レギュラーで純ガソリン車にも関わらず、生涯燃費は 17.2km/l と WLTC 燃費 15.8km/l を超えています。普段は、市街地では 14〜16km/l 程度、高速道路では 17〜20km/l 程度で推移しています。例えば、東京都内から長野 東信方面のスキー場 往復 400km 程度を走行して 18km/l 台が出ます。車の免許を20年以上前に取ってからというもの、これほど燃費が良い車には乗ったことがありません。友人に話すと驚かれます。ハイブリッドだとこれ以上になることはほぼ確実でしょう。ただ、1つだけ注意点を書くと、僕は 3,000〜5,000km ごとにエンジンオイルを交換しています。基本、純正ではありますが油脂関係はちょっと気を配っています、ということを付け加えておきます。
他にお財布に優しい点は、タイヤです。冬にスタッドレスタイヤに履き替えますので、これがお金がかかりがちです。そんな中、元々のタイヤサイズが SUV などに比べて小さいため、コストが抑えやすいです。そしてブレーキローターが小さいので15インチまでインチダウンすることができ、さらにコストダウンが図れます。冬はゆっくり走るのでこれで十分です。なお、夏タイヤは WxB グレードのため17インチでして、これはそこそこします。
その他にも、毎年支払う自動車税も排気量が1.2Lだから普通自動車の中では比較的負担が少ないなど、乗り続けているとわかってくることがあります。
大荷物を載せると3人が限度 パワーがあまりない
今度は弱みのところです。先ほどから SUV やミニバンなどと比較している話が多いのですが、これもそうです。
この車、トランクの奥行きがあまりないので、大荷物を載せようとすると後部座席のどちらかを倒す必要があります。例えば、スキー板を載せる時に片方を倒す必要があり、そこが悩ましいところです。我が家は3人家族なので何とかなるのですが、4人家族だと載せるものによっては厳しいかもしれません。日本車だとこれ以上の積載容量があるステーションワゴンの車種がかなり限られていて、難しいところです。
パワーもあまりありません。といっても、追い越しをかける時に一気に加速できるパワーがない、という感じです。高速道路で合流車線から本線に入る時はトルクバンドにちょうど当たるところで加速できるのでそこまで問題にはなりません。これは過去の記事でも同じ話を書いています。それでもまた書くということは、個人的にいつも気になっている点であるとも言えます。
まとめ
ここまで、カローラツーリングを5年ほど乗り続けて感じていることをまとめてみました。総括としては「僕にとっては必要にして充分、多くを求めなければ問題はない。」になります。もし、車を乗り換えるとしたら、この車に大きな問題が出るか、本当に欲しい車が登場するかのどちらかになる気がしています。言い換えれば、乗り換える動機は今のところ何もありません。
今となっては希少種になってしまったMT車。好きな音楽をかけながら、トランスミッションをガチャガチャやりながら走る楽しさは、スポーツカーでなくとも何事にも代え難い慈しみです。たとえ飛ばさなくてもストレスが吹き飛びます。引き続き大事に乗っていこうと思います。
Appendix
納車直後、また1年後のレビュー記事はこちらにあります。仕様などはこちらに詳しく書いています。