今月(2020年9月)はじめ、20年ぶりに自動車教習所にMT車のペーパードライバー研修へ行ってきました、というお話です。

この標識、ペーパードライバー研修の際に教習車に付けられる「認定教育 練習中」です。有効な免許を持っているので「仮免許 練習中」は外されます。行動でこれをみたときは「あー、この人はペーパードライバー研修かー」と生暖かく見守ってあげてください。

「なんでまた」「教習の感想」そして「20年前との違い」についてまとめてみます。

なんでまた

20年ぶりに自動車教習所?免許を失効したんですか?ペーパードライバーなんですか?と聞かれそうです。現状を話すと、ここ数年は月に2回ほどレンタカーを借りる程度のサンデードライバーです。免許を失効したわけでも、年単位で運転をしていないペーパードライバーというわけでもありません。

目的は、マニュアルトランスミッション車(以下、MT車)の運転の練習をやり直したかったからです。まともにMT車を運転していたのが20代が最後で、改めて運転しようとすると怪しいなと、実際水戸街道で渋滞の際にエンストした(お恥ずかしい…)ので学び直した方がいいと考えたためでした。

教習の感想

今回、家の近所にある東京都葛飾区の金町自動車教習所にて、ペーパードライバー講習を受講しました。3回シリーズで24,000円(税抜)で、任意で学科講習も受けられます。ただ、予約はほぼ1ヶ月先でないと取れない状況でした。というのも、春に昨今の状況で一時休業になった際に振り替えた人たちが夏に集中しているのだそうです。こんなところに影響が出ているとは思いもしませんでした。

1回目は、場内(公道に出ない)でMT車の特徴であるクラッチさばきの復習でした。スタート、シフトアップダウン、右左折、クランク、そして坂道発進でした。MT車に慣れることも大切なのですが、この20年でついていた悪い運転の癖も直されたりもしました。クラッチさばきは、クランクは問題なかったものの、坂道発進が完全に怪しかったのでじっくり復習でした。また、巻き込み確認やミラー確認こそしていたものの、ミラーで把握する距離感と死角確認が怪しいと言われてじっくり指導となりました。

2回目は、平日の夜の公道に出て、葛飾区+三郷市+松戸市の街中をガンガン走り込みました。葛飾区の細いバス通り(水元らへんですね)で赤信号冒進の自転車をやり過ごしつつ、国道298号線(外環道の下ですね)をキビキビ走ってきました。指導員さんから自分の知らない裏道を教えてもらったり、ヤバいポイントを聞いたりして、いろいろ参考になったのでした。

3回目は、休日の昼の公道に出て、葛飾区+松戸市の街中で自分が怪しそうだと思った場所をリクエストして走ることになりました。近所の常磐線のアンダーパス途中からの発進(坂道発進になる)、渋滞、踏切、そしてここの教習車が滅多に通らない金町駅北口前の通りを走るというメニューでした。昼は見通しが効くとは言え、夜とは違い車の交通量が多いためシフトチェンジのスムーズさが重要な回でした。

なお、2日目、3日目、どちらも仮免許ではあまり走らせない場所らしいです。しかし、葛飾区の金町周辺に住んでいると割と走らなければならない機会がある場所なので、指導を受けるには良かったのかもしれません。実際、3日目の指導員さんが、2日目のメニューは割と難しい部類に入るとのことでした。特に、金町駅北口前はバス通り+バス離合がギリギリの幅+人通り&自転車の通りが多く容赦なく横断し車道にはみ出してくる、というなかなかしびれるコースです。ここは歩いてても割と怖いので、車の運転は必然性がない限り避けています。

あと、教習車のカローラのセダンは、タコメーターがありません。後付けのタコメーターはありますが、僕の教習中は意図的に速度メーターにされていました。ないですねと話したら、エンジン音で感じてください、タコメーターなんて見てたら事故りますからね、と言われたのでありました。まあ、それはそうですね。

20年前との違い

せっかくなので、20年前に自分が免許を取った時と何が違うのかも3点まとめてみます。ただ、そもそも教習所が違うことと、僕は千葉県の北総地域(郊外)でとったので交通事情がまるっきり違う点はお含みおきください。

まず、指導員さんが優しいです。ザ・教官的な「こら、そんなんじゃだめでしょ!」とか、そういうことは言われませんでした。思わず、今の指導員さんって優しいですねと話したら、そうですね、最近はこんなもんかもしれませんと言われていました。時代でしょうか。

次に、これは取ったエリアの違いですが、千葉県の北総地域より、葛飾区は断然難しいです。交通量が多い、人通りも自転車も多い、そして道が細く交差点が多いため、かなり気を配ります。ストップアンドゴーが必然的に増えるため、MT車で走るとシフトチェンジが頻発します。クラッチさばきの良い練習にはなりますが、これは仮免許の人は大変かもですね…

最後に、これはペーパードライバー研修だからかもしれませんが、運転中は「普段通り走ってください」と言われて走っていました。むしろ、普段通りに走ると、悪いところを見つけてもらえるので良いかもしれません。

まとめ

ペーパードライバー講習を通じて、MT車の練習をしました、というお話でした。また、免許を取ってしばらく経つと悪い癖がつきがちのようで、普段の運転の復習を兼ねて受けるメリットもありました。

最近はスポーツカーでも2ペダル車が普通になってきまして、MT車でもクラッチペダルのある3ペダル車は絶滅の一途です(自販連のデータが取り寄せられてないので数値の言及は避けます)。最近ではAT車よりMT車の方が定価が高い車さえ出ました(例:トヨタ カローラ)。それでもMT車を運転したい、という気持ちは、やはり車を運転していて楽しい、それだけなのだろうなと思います。

皆様、ご安全に、そして楽しい運転を。