それでも僕は86のMT車を運転したい!

それでも僕は86のMT車を運転したい!

11月3日といえば文化の日で祭日。健康で文化的な生活を送るべく、我が家も相方の大型バイク(YAMAHA Fazer 8)と、レンタカーのTOYOTA 86 MT仕様の2台でツーリングをしようという話になりました。

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しかし、残念なことに86のクラッチが滑ってしまって走行不能に、ツーリングがあえなく中断となってしまったというお話です。

前々から構想はあった

この構想は実は前からありました。もともとは子供が生まれる前に相方のFazer 8でタンデムで行こうという話もあったのですが、相方が人を乗せるのが怖いという話になりました。では、僕がMTを運転して、それとともにツーリングならどうだという話をしたら、それならいいだろうということになりました。

以前「TOYOTA 86 を借りて伊豆へドライブに行ってきた」というエントリでも書きましたが、トヨタレンタカーでは店舗限定ですが86のMT車の貸し出しがあります。タイミングが合いそうな時に電話をして聞いてみるのですが、たいていタイミングが悪く空車がありません。しかし、今回は1日前に昼休みを使って電話をしたら「空きあります!」と聞いて「よっしゃ!」となったのでした。

相方には事後報告となりましたが、相方もツーリングには乗り気だったのであっさりOK。不思議な家庭ですね。

あれ、クラッチミートがなんか変だ…

さて、当日になりまして、いつもの近所のトヨタレンタカーでははなく、電車で15分のところにある錦糸町店へ。車は予定通り用意されていて、さて乗り込んでおチビを乗せに一旦家に戻ろうとすると…ちょっとクラッチが滑る感覚がありました。ミートするポイントがボヤーンとしているのです。この手の車はもっとはっきり厳し目のクラッチミートをするものなのですが、そうはならない。ただ、レンタカーでいろいろな人が乗っているから少し甘くなるのは仕方ないのかもな、程度にしか思ってはいませんでした。

そして、自宅で相方と合流して、目的地である館山の野島崎へ出発!

ただ、京葉道路〜館山道に入った後も異変が続くのです。5→6速にあげたのに、エンジンの回転が下がらないのです。6速なのに100km/hで3,000rpmほど回ります。ただ、トルクをかけずにしばらく走ると2,000rpm台に落ち着くので、僕の走り方に問題があるのかなと考えていたのでした(そんなことはなかったのだけれど)。

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この日はとにかく天気が良くて、天気のおかげで良い方向に転べばいいな、そんな期待さえ持っていたのでした。

ボンネットから煙が…

そうしているうちに、いくつかのパーキングエリアで休憩を重ねながら、館山市に突入。ここで異変が確信に変わります。館山バイパスでJR線路を越える陸橋で、4速 5,000rpm以上回さないと坂を登らないのです。あー、これはMT車のクラッチが滑って立ち往生をした人から聞いたダメなパターンだと理解しました。

あー頼むから止まんないでくれと思ってなんとか登りきった後、赤信号で止まったところでボンネットから煙がもくもくと上がってくるではありませんか!発進もままならず、このまま火でも出たらえらいことになるのでおチビを下ろして歩道に退避。後ろをついてきた相方もオートバイを安全なところに避けて退避。僕らのツーリングはここであえなく中止となってしまったのでした。

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その後、トヨタレンタカーのレスキュー担当者に電話でレッカー車を呼び、警察の方にも交通整理のために来ていただきました。右折車が少ない右折レーンがある場所で止まったので、交通渋滞にはならずに済んで少しホッとしました。警察の方には「86は軽いですから簡単に押せますよ!」と言われてバイパスから車を押したのは良い経験でした。みなさん、教習所で習うことは無駄にはなりませんからね!!やり方はお忘れなく。

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押し終わって退避が終わると、たちまちレッカー車も来ました。ドナドナされていく86を見ながら、遠足中に雨に降られて中断になった小学生のような気持ちで、家族一同悲しい思いに浸るのでありました。

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ドナドナの後

幸い、館山のトヨタレンタカーの店舗が近くにあったため、代車もすぐに手配することができました(※1)。代車は借りた時にいつも運転しているHV1グレードのアクア。あと、レッカー車の運転手さんに美味しい食べ物が食べられる店があると聞いてそちらに出向いて遅い昼飯を食べたのでした。

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アクアは良くできた車なのですが、今日は86のMTが運転したかったです。

車を返す時に、淡々と状況を説明しつつ、クラッチの点検はもっと密にお願いしたい旨を伝えました。MTに不慣れな人も運転しそうですしね。先方は何度もお詫びをされていましたが、誠意を持って対応いただいたのでこの点であまり言うことはありません。

トラブルもまた旅のうち

トラブルもまた旅のうちというと、寛容になれるのはまた不思議なものです。とはいえ、目的地に到達できなかったのは一家共々ちょっと心残りです。また、MT車を堪能できなかったのは僕としては大変心残りです。僕はこれに懲りずに、また時期を見て86のMT車を借りてツーリングに行くことでしょう。あの、MT車を運転している時の支配感は、AT車には無い感動があるからです。

ちなみに、乗り心地はATと変わりありません。興味がある方は「TOYOTA 86 を借りて伊豆へドライブに行ってきた」のエントリをご覧ください。

参考: Facebook – Yuichiro Saito – きょうは86のMTを借りられたので、館山まで走りに行っています。 (友達のみ)

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※1: トヨタレンタカーの貸渡約款には、第24条に故障時は指示に従うこと、第27条 第3項に故障等が貸渡前に存した瑕疵による場合は代車が出るとあります。クラッチ滑りは過去からの蓄積で起こっているので、第27条 第3項を持って交渉ができます。

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