TOYOTA 86 を借りて伊豆へドライブに行ってきた

TOYOTA 86 を借りて伊豆へドライブに行ってきた

2013年の9月は、何と2回も3連休があります。いいですね〜♪ 旅行にも行きたくなります。

レンタカーでどこか…せっかくだから良い車で!ということで、レンタカー、それもTOYOTA 86を借りて伊豆へドライブへ行ってきました。その時の話を、「86のレンタカーについて」「走っていてどんな感じか」そして「今まで僕が乗った自動車と比べて」の3点に分けて書いてみようと思います。

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86のレンタカーについて

TOYOTA 86とは、トヨタとスバルが共同で開発したスポーツカー(トヨタのサイトより)です。20年前、2ドア クーペはたくさんありましたが、今は86を含めて数車種しかない、走る事に重きを置いた自動車です。ちなみに、共同開発をしているスバルでは「BRZ」という名前で販売されています(多少違いがあります)。

さて、タイトルに「借りて」とありますが、実はスポーツカーでは珍しくトヨタレンタカーにて86を貸しているのです。だから、写真のナンバーは「わ」でしょう(笑)。それも、グレードはGTと、レンタカーでは珍しく上位グレードです(※1)。また、AT/MTの選択も可能です。金銭的・駐車場事情により自分の好きな車を手放した自分にとっては、久しぶりに「楽しめる車」を運転できる機会です。

しかし、価格はクラウンと同じ料金テーブル、12時間なら22,575円と決して安くありません(2014/04/28追記: 2014/04より値下げされ、12,420円/12時間になりました!やったね!! >> 「トヨタ自動車、レンタカークラスを改定 ―ハイブリッド車で構成するクラスの拡充 及び スポーツカーで構成するクラスの新設― | トヨタグローバルニュースルーム」)。ハイブリッドカーのアクアなら7,350円/12時間です。また、ハイブリッドカーのアクアに比べて燃費だって半分です。とはいえ、ちょっとした贅沢として、ハイブリッドのレンタカーより2〜3倍の価格を払うのは悪い事でしょうか!?

自動車を運転する楽しさを思い出すには、充分じゃないかなと僕は思います。

走っていてどんな感じか

普段はアクアやプリウスを借りている自分ですが、今日ばかりは86で贅沢をします。今回貸し出された86は、グレード:GT・黒・6ATです。トリップメーターは乗り出した時点で約21,500kmとレンタカーにしては走っていません。MTは、家の近所の店舗ではなく山手線沿線の店舗のみで借りられる事と、久しぶりにMTを運転して大丈夫だろうか…という不安から外しました(苦笑)。他は、当初より決まっており選択できません。

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さて、コースは次の通りです。自宅付近のレンタカー屋→大黒P.A.→(湾岸線 並木I.C.)→鎌倉→新湘南バイパス→西湘バイパス→箱根ターンパイク→伊豆スカイライン→大仁→沼津→(新東名)→(東名)→(首都高)→自宅付近のレンタカー屋、しめて約350kmでした。燃費は13.5km/lでした。

走っている中で、気づいたポイントを3つ取り上げます。

1) 安心の200馬力

いやー、楽だ。何がって?高速での追い抜きですよ。馬力がちゃんとありますから、3速に落としてポンと踏むだけで、スーッと伸びていきます。2人乗車でしたがこれなら安心です。帰りに走った新東名(※2)では特に安心感がありました。もちろん、箱根ターンパイクもグイグイ登って行きます。

エンジン音は、3,000回転を越えてくる辺りで「あっ、これはスバルの車だ。」と言わんばかりの水平対向エンジンの音が聞こえてきます。

2) ブリッピングまでしてくれるマニュアルモード

今のATって賢いんですね(※3)。マニュアルモードにしてシフトダウンすると、ちゃんとブリッピング(エンジン回転数を低いギアに合わせる行為)をしてくれるのです。そして、シフト操作はバドルで、ハンドルから手を離す必要がありません。だから、伊豆スカイラインがとっても走りやすかったです。この操作、MTだとヒール&トゥをしないと行けないのですが、ATのマニュアルモードがここまで賢いとへたくそがMTに乗るよりも安心ですね(苦笑)。

また、オートマモード(Dポジション)でもパドルでシフトダウンすると、一時的にマニュアルモードになってくれるのです。これなら、高速での追い抜きや、坂道でのエンブレもらくちんです。なお、しばらく走るとオートマモードに戻ります。

3) やっぱり2シーター

これは欠点です。席は4つありますが、後部座席は完全に非常用です。基本は2シーターとして使わなければなりません。トランクはゴルフバッグが2〜3本入りますので小さくはありませんが、それでもステーションワゴンやミニバンに比べたらかわいそうなくらい収容力はありません。というか、収容力を求める人は止めておきましょう。走るための車ですから。

先の3つから考えて、現代の技術を反映した懐かしい2シーターと考える事ができそうです。

今まで僕が乗った自動車と比べて

ずーっとこのブログを読んでいただいている方だと知っているかもしれません。僕は、これまで自動車を2台乗り継ぎました。

1台目は、Honda PRELUDE。

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2.2L DOHC VTECエンジンが載っており、ガンガン回ります(※4)。車格は86に近いと思います。ただ、問題として、「ボディの剛性が弱い」「サスペンションが高速域でばたつく」そして「シートが劣悪(実はレカロに入れ替えた)」だった点がありました。一方、86はプレリュードで感じていたそんな不満を感じさせなかった事に、とても感動しました。もちろん、どちらもグイグイ走るにはとても楽しい自動車です。

一方で、プレリュードと比べて86に気になる点がありました。ある状況でコーナリングすると、後輪が滑り出しやすいのです。僕はドリフトはしない人なので、あまり滑ってほしくないなと思いました。まあ、プレリュードはFWD、86はRWDですからそんなもんなのでしょう。なお、BRZは86よりは滑りにくいんだそうです(※5)。

10年前に86, BRZがあったら、プレリュードからBRZへ乗り換えた事でしょう。

続いて、2台目は、VOLVOのステーションワゴン。

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2L 低圧ターボエンジンが載っており、トルクフルに走るのが印象的でした。最近は「ダウンサイジング」という名目で小排気量のエンジンに低圧ターボをつける欧州車が多いですが、その走りと思ってください。また、シートのホールド感とホスピタリティは日本車を寄せ付けません。荷物もちゃんと載ります。そんなこともあり、長距離走行ではとても楽でした。ただ、グイグイ走る車ではありません。

あっ…と…VOLVOと86と比べるのが間違っていました、すいません(笑)。性格が全然違いました。

おわりに

ここまで、「86のレンタカーについて」「走っていてどんな感じか」そして「今まで僕が乗った自動車と比べて」の3点についてお話ししました。

レンタカー屋さんに聞くと、86を借りる人はあまりいないのだそうです。「高い」というのが大勢の意見だと言っていました。確かに、クラウンのレンタカー料金と同じ価格と考えると高いです。一方、私の住む葛飾区は、月極駐車場料金は1.5〜2万円かかりますから、好きな車を買おうとすると随分な負担になる事は容易に想像できます。そう考えると、86のレンタカー料金は「気持ちよい車」に乗るためならそこまで高くないとも考えられます。

そこで、「自分は車が好きだったけど、都心住まいになって車を持つのをやめたんだ。」という方、いかがでしょうか。確かに、アクアやプリウス等のハイブリッドカーのほうがレンタカー料金も安くて、燃費もいいです。それに、ハイブリッドカーはよく走ります。でも、それって道具には求めていても、「自動車」に求めていた事だったでしょうか。

たまには、いい車を借りて、秋の青空の下を気持ちよく駆け抜けてみるのは、いかがでしょうか。

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※2014/04/28更新: 2014/04から貸出料金が値下げされた件を加筆しました。

※1: レンタカーは、通常低いグレードが用意されている事が多いです。

※2: 走ったのは2回目ですが、1回目は…なんと自転車でした。

※3: MT乗りの人にはAT(笑)って言われそうですが、ヘタなMT操作よりもATの方が速いんですよ。これはトヨタの中の人、数名が言っておりました。

※4: 800ccのオートバイに乗る相方曰く、10,000rpm回らないのは回ったうちに入らないと言います(!)。

※5: 参考資料 — トヨタ 86 vs スバル BRZ 買うならどっち!?徹底比較 【オートックワン】

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