今の会社で、現在2つのサービスと、そしていくつかの提携プロジェクトをマネージメントする担当をしています。
簡単に言うと、マネージャです。
(マネージャのことを、ディレクターと言う会社もあるようです。)
特に、ある1つのプロジェクトは全社規模で運営しているサービスで、プログラム開発やコンテンツ制作以外のバックオフィス部分も管轄しています。

さて、今日「livedoor ウェブディレクターの“OJT”を考える – livedoor ディレクター Blog」を見ていたのですが、これは僕が今の会社に勤める前に経験したこととほぼかぶっていました。
なるほどなー、と過去の自分を振り返るいいきっかけになりました。

でも、文面で心に引っかかるところがあるのです。
>「この徹夜は全部自分のせいだ!」と思ったとき、ディレクターという職業を、はじめて理解したのです。
プロジェクトがうまくいかなかったとき、これはマネージャ本人(このブログでは「ディレクター」)が全責任を負わなくては、と考えたくなりますが果たして全部が全部本当にそうでしょうか。

ブログでピックアップされた事例は「マネージャ本人の自責」ですから、そう考えるのもひとつです。自分のケツは自分で拭かないといけません。それに、参考にしたエントリはOJTの話がポイントですので、ここはこれでまとまってOKかもしれません。

しかし、現実には「お客様から要望が来た」「システム障害対応」また「?君が倒れてリソースがピンチ!」と、「今どうしても対処しなくてはならない」様々な緊急のケースがあります。
最近、これ全てを自分の責任でかぶれない、と悟りました。
失敗が確定したとき、僕は責任を取れません。損害を自腹で補填できません。減給・更迭、これで会社の損害は回復しません。あくまで自覚を促すもの以上にはなりません。

そう考えるのではなく、自分で自信を持って解決方法を探ってプロジェクトメンバーに説明し、あわせてこれが誰のため・何のための仕事かを伝えて協力を仰ぐ。
これこそプロジェクトマネージャの仕事、だと思っています。

僕は、マネージャは平時よりも緊急時のために行動することに意義がある、と考えています。
人のやることです。絶対失敗しないなんて考えられません。
そこで、マネージャは現場で高いパフォーマンスを発揮してくれている人たちに余計な心配をかけず、マクロな視点でプロジェクトを遂行し、そして成功させる。
口で言うのは簡単ですが、これほどやることが難しい仕事はありません。

だからこそ、プロジェクトにはマネージャが必要です。
そして、マネージャは誰よりもを鍛えないといけない、そう考えているのです。

プロジェクトがこけかけてリカバリをしようとしている自分に、自省をこめてエントリ。

「プロジェクトはうまくいかない だからマネージャがいる」に2件のコメントがあります
  1. 責任とは「最後までやり抜いて結果を出すこと」これが中小企業のマネジャーの責任の取り方だと思います。大企業は人材いっぱいいるから「交代」場合によっては「クビ」これで、責任とれます。中小は違うんですね。。。

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