企業価値評価セミナー再受講‐バリュードライバー把握の大切さ

企業価値評価セミナー再受講‐バリュードライバー把握の大切さ

この3連休の土・日を使って、板倉雄一郎事務所主催の『実践・企業価値評価シリーズ』セミナーを再受講してきました(※1)。
昨年の今頃、1回目の受講(そのときの模様は『『実践・企業価値評価シリーズ』セミナー受講』のエントリで)を受けてちょうど1年。この間、「本物」、すなわち会社のBS/PL/CFを実際に睨みながら会社で事業を進めていました。セミナーを受けていたことで、売り上げばかりではなく、調達面を見据えながらできたことは、とても大きな財産になったなと思っています。その上で、自分の力不足な面もより明るみになりました。

まず、1年ぶりに受けたセミナー自体の感想から。
すぐにわかったのは、カリキュラムが『横に広まった』ことです。企業価値評価ばかりではなく、より「企業の運営」に必要な知識、例えば法律や統計のお話が加わったことです。特に、投資を行うにあたって、現在はM&Aを初めとした法律とは切っても切れない諸問題が山積しています。そういう話を直接聞けるの大変助かりました。
そして、今までもあった講義についても、最適化が図られていました。以前に比べて理論部分が減っていたようなのですが、企業価値評価に必要な知識そのものはちゃんと展開されているな、と感じています。

そして、僕が今回の講義でもっとも強く感じたことについてです。

企業価値評価を行うにあたって『バリュードライバーの把握』が肝要である、と教わります。言うならば、何を持ってしてその会社の価値が生み出されているのか、という話です。
例えば、フェラーリ。非常に高価な車を製造・販売していますが、その手に届かない『高価』さが魅力=価値のひとつであるのは皆様同意いただけると思います。その会社が100万円の車を作ったら……「魅力が保てるのか」「そんなのフェラーリじゃない!」と議論が沸くはずです。
詳しいお話は、板倉さんの『板倉雄一郎事務所: お知らせ「2008年合宿セミナー募集開始!」』のエッセイをどうぞ。

では、皆様(or ご家族)が勤められている会社は、何がバリュードライバーか自信を持って答えられますでしょうか!?
僕は、できませんでした。

うまくいかないとき。
「努力すればうまくいく」と、信じたくなります。もちろん、努力でフォローできる部分はあると思いますが、それは進むべき道筋が(意識的・無意識関わらず)よい方向に進んでいるときの話です。
そもそも、うまくいかない道筋でもがき続けてしまうと、ドツボにはまるのは必至です。
その、事業継続の道筋というのが、『バリュードライバーの把握』だったのです。

去年、自分が担当している事業をどうしていこうか、毎日悩みました。
部長を外される、すなわち事業責任者を外されるという経験もしました。
でも、この経験がなかったら、バリュードライバーについてここまで理解することはなかったと思います(初回受講のときも同じ話を聞いているわけですから)。
それを、事業が大失敗した板倉さんから教えていただけることは、理屈だけで話す人とは決定的に違った、理解の重みをさらに高める力になっています。

今年、また事業に挑戦する力を得ることができた。そんな2日間になりました。

※1 このセミナーの初回受講費用は結構お値段が高い(僕のときで25万円)のですが、再受講はほぼ実費のみで受講することができます。

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