さて、ビジネススクールの受験校選定のお話を書いて行きます。実家の家族や勤務先にビジネススクールを目指す旨の説明を終え、次の段階へ進みました。
■すぐできる情報収集方法
情報収集方法は次の方法をとりました。
- 本
- インターネット
- オープンキャンパス
- 実際に通った人に話を聞きに行く
情報で一番最初にあたったのが本でした。国内のビジネススクールにどのようなところがあるのかは、書店で数多くの情報があります。その中で参考にしたのが次の本です。
前者は、毎年更新され、ビジネススクールに限らず多種多様な大学院があることを知ることができます。一冊持っておくと良いでしょう。後者は、受験中に出版されたので読むのがちょっと遅かったのですが、実際の受験やビジネススクールへ通ったときのイメージを掴むにはいい本だと思います。
続いて、インターネットです。冬の段階では、昨年の募集要項がアップロードされていますが、大幅に書き換えられることはそうそうないはずです。講義のラインナップや、教授の顔ぶれ、そして受験対策に必要となる過去問がアップされていることもあります。少なくても、ここで自分が勉強したいこととそのビジネススクールが用意しているカリキュラムが大きくずれていないかだけは、確認してください。
三つ目のオープンキャンパスは、ぜひ足を運んでください。研究計画書を書く際に参考になる情報はさることながら、特に受験資格審査の中身は何が行われるかは直接聞きに行かないとわかりません。あわせて、模擬授業や実際の授業に混ぜてもらうこともできますので、どんどん参加してイメージを高めるのも大切な過程だと僕は理解しています。
四つ目は、一番大事な話なので次の項目に書きます。
■話を聞きに行くことが最も大切
上記3つのこと以上に、最も僕にとって助けとなった情報は、実際にMBAを取った方に話を伺うことでした。
まず、海外でMBAを取得された方からお話を伺うことができました。これはたまたまだったのですが、海外MBAで受験した際の経験談を伺い、その後の活動に大いに役立たせていただきました。それは何かというと、学校・教授・OBをはじめとした1次情報源またはそれに近い場所から効果的に情報を獲得することでした。意外とシンプルなのですが、単に聞きに行くだけではダメで、いかに自分がMBAの学位を取得することを通じて何が起こせるのかを説明できることが肝要であること教えていただきました。
その後、実際に受験したグロービス、そして通うことを決めた筑波大学GSSMは、仕事で関わることがある方を頼りにしました。実際の授業の雰囲気や、その後の活躍等の情報を紹介いただける場合さえあります。より、自分が通学時・卒業後のイメージを膨らませることができるのです。
実は、3段階目の情報収集の時点では、筑波大学は僕の受験校の想定には入っていなかったのです。国立大学は始めから無理だろうと、調べる前からあきらめてしまっていたのです。でも、OBの方からお話を聞いて、それが飛んだ勘違いであることがわかったというわけです。7月21日、もう受験が追い込みでしたが望みを持ちつつ挑戦することになったのですが、これも直接話を聞こうとしなければ全くわからなかったことでした。今だから言いますが、よくこのタイミングで準備して合格できたなと思えます。
■大事なことなので2回言います
高卒で、国内のビジネススクールを目指すにあたって、募集要項に下記に類する条文が必要です。それが無ければ、道が閉ざされます。
(2) 本学大学院において行う個別の入学資格審査により,大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められた者で,22歳に達したもの及び平成23年3月までに22歳に達するもの
ア. 高等学校・短期大学・高等専門学校・専修学校・各種学校の卒業者,外国大学日本校, 外国人学校その他の教育施設の修了者で,個人の能力の個別審査により,本学大学院において,大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者等平成23年度 筑波大学 ビジネス科学研究科
経営システム科学専攻 博士前期課程 募集要項
で、実際この文面が書かれているビジネススクールでどんな受験資格審査があるのか、自分が調べた結果を簡単ですがまとめます。実際に受験した際の情報は「受験資格審査編」で書きます。
大学名 | 結果 |
---|---|
明治大学 | 研究計画書の内容を確認 (実質特別審査なし) |
グロービス | SPIのような試験を課す |
中央大学 | 事例がないのでわからないとのこと |
法政大学 | 中小企業診断士の資格 または論文記述力を証明するもの |
立教大学 | 具体的にはわからないが明治大学に近い様子 |
筑波大学 | 学会での論文発表や本の出版などの実績 (論文記述力の証明) |
ご覧頂きました通り、ビジネススクール毎に手法がバラバラです。実際に受験する際、それぞれの対策をしなければならないためこれは結構な負担です。ちなみに、早慶はダメですので念のため。
■受験校を3つに
5月の時点で、出願校を「明治大学」「グロービス」の2つに、そして8月に「筑波大学」の1校を加え、合計3校の受験に臨むことにしました。