今シーズン、スキーは無理かなぁなんて思ってました。でも、時間はいろいろ工面すれば作れるもの。そして、いろいろな状況も味方して、結果として滑走日数は8日となりました。仕事と大学院を掛け持ちしているなかで、これだけ行ければ上等ですよね。

いつもなら月ごとにスキーの記録をブログに投稿するのですが、今シーズンは昨シーズンより少なめですので、シーズン全てをまとめて投稿する事にしました。

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GALA湯沢スキー場: 4日
安比高原スキー場: 3日
神立高原スキー場: 1日
総滑走日数: 8日

でした。滑走日毎の詳しい話は『[スキー] – 週刊 スポーツこえむ – 自転車とスキーの記録』をご覧ください。

■雪は生きている

今シーズンは、クリスマスソングを聴きながらシーズンイン(2011/12/23)し、寒さで耳が痛くなる-15度の中をかっ飛ばし(2012/02/末)、そしてアイスクリームを食べてシーズンを終える(2012/04/25)という、自分の中ではこれまでで最も長いシーズンとなりました。

シーズンインは、底当たりしない柔らかい雪面の上に立ち、「キュキュッ」という新雪ならではの音を立てながら滑り始めます。あー、今年もウィンタースポーツのシーズンが始まった!体は出来上がってないけど、気分はウキウキしながらこれからのシーズンをどうすごそうか考える事を楽しみます。

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1月・2月のハイシーズンは、気温も充分に下がりしっかりと圧雪された雪面を気持ちよくかっ飛ばします。さすがに自分程度の滑走経験量になってくると、企画やコースナビゲーションを必要とされてきますので、楽しさの中に緊張感が出てきます。それでも、スキーは一人で滑るより、みんなで滑る方がやっぱり楽しいものです。

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3月以降、それは春スキーです。今年は大雪で日本海側にお住まいの皆様はいろいろ大変だったかと思います。そんな中ではありますが、同時にスキー場にもたくさんの雪が降り積もり、長い期間春スキーを楽しめます。例年ですと僕は3月末でシーズンを終えるのですが、今年は滑り足りなさがどうしてもあったことと、休みが取りやすい状況があったので4月末まで引っ張る事にしました。ぽかぽかした陽気の中、花と心が開く春を感じながらのんびりと滑るのもまた趣があります。

■リゾートスキー & お気軽日帰りスキー

僕は車を持ち合わせていませんので、普段はお気軽な日帰りスキーです。プランをうまく組み合わせると、新幹線でも往復1万円かかりません。春スキー期間は、なんと往復+リフト券つきで6,700円と言う破格のスキーを楽しんできました。

一方で、豪華なリゾートスキーも楽しんできました。大学院で所属している研究室の先生が、大のスキー好きだったのです。これはラッキーとしか言いようがありません。当然、M1ですので研究室内スキー旅行の幹事は引き受けるとして、好きなスキー場で良し!となったため、昨年伺った安比高原スキー場へ改めて伺う事にしました。

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やっぱり安比はいいですね!と、まとめてしまうとつまんないのでもうちょっと書きますと、バブルの時にスキーヤーの「聖地」と言うと大げさですが、首都圏にいる多くのスキーヤーが目指したリゾートスキー場です。さらに、その中の安比グランドホテル タワーに泊るという、スキー生活史上最高級の旅となりました。

雪はとてもよく、息を吹きかけると飛んで行く粉雪の上をカービングでかっ飛ばしたり、新雪に飛び込んで泳ぐように滑ったりと、スキー・スノーボードが好きな人が聞いたらよだれを垂らしそうなバーンを存分に滑る事も出来ました。また、平日は空いていたのでパウダーも食べ放題です。また、滑った後にしゃぶしゃぶを食べながら地酒「わしの尾酒造」の日本酒をいただきつつ至福に浸るのでありました。いい雪にいい食べ物。安比は遠いのですが、新幹線だと思った程は遠くはありませんので、スキー・スノーボード好きな方は友達や家族を連れてぜひ足を運ばれてみてください。ごちそうさまでした!

あっ、ゴンドラやホテルの部屋で、計算機科学や研究のミニゼミが頻繁に催されていましたので、その辺りは付け加えさせていただけたらと思います。こんな時も、研究は忘れていない、いや、忘れられないのであります 😛

■コブに本格挑戦開始

昨年は中途半端に終わってしまったコブへの挑戦。今年は、改めて春スキー期間を使ってチャレンジすることにしました。

最近のスキーはカービングタイプである事はご存知かと思いますが、それに伴い滑走方法が昔のスキー板と変わってきたため、2級に受かったのにコブはてんでダメという人が増えているそうです。私もそうです。ですから、昔からやっている人のほうが意外にコブをすいすいと行ける人がいたりするのです。というのも、整地においてカービングはキレを使いつつ流れるように滑りますが、昔のスキーはどのバーンも主にスキッディング(ずらし)です。板の使い方が違うのです。コブはよほどの上級者ではない限りずらさないと滑る事は出来ませんから、今の板に合わせた技法から学ぶとコブに行けないのです。

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まずはスキースクールで基本を学び、その後はもう滑るのみであります。そこでわかったのが、僕は下半身が弱いのです、情けない事に。コブを乗り越える際の吸収動作(ベンディング)が追いつかなくなってくるんです。来シーズンは、体を作って望むことがコブ制覇の第一歩になることでしょう。せっかく、タイミング良くナショナルデモンストレーターさんに習ったんだから、うまくならないと笑われてしまいますね。

■時間は作る事が出来る

「忙しい」といって、自分に制限をかける事は易しいものです。一方で、一つ一つの事に集中して取り組むと、自然と空き時間が出来てくるものです。その合間を自分の好きな事に時間を充てるのはどうでしょうか。せわしないでしょうか。いや、僕はそう思いません。ガッツリ働き、ガッツリ学び、そしてガッツリ遊んでいると、自然と自分の体からエネルギーが沸いてきます。

同じ事ばかりずっと見ていると、見えてくるものがあることはわかります。その上で、ちょっと目を離したり、俯瞰してみたりすると、何か「これはこうすると面白いかも!」と感じる事を見つけられる気がしています。そうすると、力を注いでいる全ての事が、うまくまわってくるのではないかと考えるようになりました。確信までは行かないのですが、僕の中で何かがうまく行き始めている事を感じています。

まあ、難しい事は置いておいて、楽しい事は一人じゃなくてみんなで楽しもう、そして仕事はちゃんとやろう、って事でいいですよね。

それでは、また来シーズンもゲレンデでお会いしましょう。

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Ski, 2011-2012 Season – a set on Flickr