にいじゅくプレイパークに昔見た公園の姿が浮かんだ

にいじゅくプレイパークに昔見た公園の姿が浮かんだ

最近、公園へ行かれてますか?お子さんができて、再び通うようになった方もいるはず。その公園には、たいてい「ボール遊び禁止」を始めした、禁止事項が羅列された注意の看板が目に付きます。

そんな中、あえて遊ぶ本人たちに責任と自由をもたせ、禁止事項を最低限にして運営されている公園が東京都葛飾区にあります。「にいじゅくプレイパーク」です。

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場所

東京都葛飾区、JR常磐線 金町駅から12分程度のところにあります。駅からはやや遠いです。駐輪場があり、葛飾区の方は徒歩や自転車で来られる方がよいかと思います。

入場時、受付で記名をする必要があります。

にいじゅくプレイパークの良さ

僕が感じた良さを3つ挙げます。

  1. 年長者が年少者を思いやりつつも共に遊ぶ
  2. 何をしたらどう危ないかを理解しながら遊べる
  3. プレイリーダーが見守りつつ頼り切らせない

1は、おチビ(3歳)がアスレチックで登れず苦心しているときに、恐らく小学校低学年の子たちが、自分で登れるように教えたり、大丈夫だよ!と慰めたりしていたのが印象的でした。特に顔なじみでなくても、年長者が年少者をいたわり、共に楽しむことができる環境として、素晴らしいなと感じました。

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2は、特に年長者の子を見ていて、ボール遊びをするにしても、誰かに当たったらけがをするから互いに距離を置いてプレーする、アスレチックで走り回っていても年少者の子がいれば一旦待つなど、遊びの中で何が危ないのかを自然と理解しているように見えました。そして、にいじゅくプレイパークはこの危ないこととは何かを理解することを、子ども一人ひとりにきちんと要求してもいます。

また、にいじゅくプレイパークは外で遊ぶだけでなく、建物の中で図工室のような工作部屋があります。そこで、ノコギリやカンナをはじめ、ちょっとした工作機械もあり、それらを扱いながら工作に挑戦することができます。

小学校低学年程度の頃までに危ないこと・危ないことが体感できていると、更に成長したときにも加減を理解しやすくなり、より楽しく体を動かせるようになるのではと考えています。逆にいうと、なんでも禁止というのは、本当に危ないことを理解できる機会を失っているかもしれないのです。

3は、プレイリーダーという地域ボランティアの大人が公園を見守っています。見ている感じでは、「本当に危ないことをしているときは進言する」ことと「アドバイスする」ことに徹されています。あくまでも遊ぶのは子ども同士や子ども自身なのですが、大人が関わることで最悪の事態は起こさず、かつ子どもだけの知恵では回らないところを年長者の功として示されているようです。

昔まるで裏山で遊んだように遊ばせる

葛飾区は、東京23区の東端とは言え、やはり都会です。僕が小さい頃に体験した、裏山で遊んで秘密基地を作るような遊びは難しく、かつ最近の情勢を鑑みて公園ではボール遊びはもってのほかという状況になりました。また、家庭でも刃物は持たせない方もいますし、実際にそのような機会をもたせるのは親としてもなかなか大変です。

しかし、子どもというのは少々危ないことだからこそ、挑戦して楽しみたいと思う年頃です。そんな、責任と自由を提供する「場」として、にいじゅくプレイパークは素晴らしいところです。

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お近くの方は、ぜひ足を運んでみてください。

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