リアディレーラがアホになった

普段の生活で貴重な足として活躍しているフラットバーロードの自転車
半年間、通勤や用事で最低でも毎週100km走行しているこの自転車。部品が安物を使っているのでそろそろヘバりだし始めているところが出てきました。その中で顕著なのが後ろ側の変速部分、リアディレーラです。

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ここのところ、シフトダウンしようとすると「ガリガリガリガリ?」といって変速しづらくなっていました。ワイヤーをいろいろ調整しても、よくなるのはシフトアップだけ。ディレーラのスプリングがアホになり始めたようです。シフトダウンしないあの状況はかなりイライラし、そして不意に変速すると足が引っかかります。これは困る!

てなわけで、ディレーラを交換することにしました。

※注意 これを見て実際やられる方がいましたら、いつものお願いですがご自身の自己責任でお願い致します。私自身は責任を負えません。

8速用はほとんどない

しかし、いきなり問題発生。なんと、中級グレード以上は現在すべて9速以上となっていて、8速用のものは中古以外ではもうありません。従いまして「自己責任」(=動かなくてもしゃあない)の前提で、9速用のディレーラからチョイスすることにしました。

その結果、シマノ「TIAGRA RD-4500SS」と、プーリー(2つの歯車部分)に7?8速用のベアリング入りプーリーであるBBB 「Rollerboys BDP-11」(参考までに9?10速用はBDP-12)をチョイスしました。部品の値段を比べますと、今ついているALTUSとTIAGRAでは3倍以上、さらにプーリーを変更したため6倍ほどの差が出ている計算になります。おおー、これだけ投資したんだから動いてもらわな困ります。

つけたら動いた

取替え作業のために用意したものは…
・アーレンキー (六角レンチ)
・チェーン切り (ディレーラのアーム長が変わるときは必要)
・ワイヤーカッター (ニッパーでもいいと思う)
・モンキーレンチ (安物のディレーラは六角ボルトで留まっているため必要)
・ワイヤーエンド (一回とってしまうので必要)
です。

準備もできたということで、説明書や整備指南書に従ってささっとつけてみたところ…

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何のことはない、すんなりと動きました。

シフトチェンジはこれまで以上にスムーズになり、そしてベアリング入りプーリーのおかげでチェーンを運ぶ際のフリクション(抵抗)が少なくなりました。うーんスムーズ。このブログを書いている時点で約500km走っていますが、問題も出ていません。

ひとつだけ悪くなってしまったのは、シフトダウンするときにワイヤーの引きが重くなったことでしょうか。まあ、ディレーラのバネが強い証ですし、重いといっても知れてますので問題ないレベルです。

「トータルキャパシティ」と「フロントギア歯数差」に気をつけるべし

さて、ディレーラ選びの際に考慮したポイントがいくつか。
ディレーラには主に「ロード用」
「MTB用」とがあります。これは、ロード用はギアの比が詰まっていることにあわせているのに対し、MTB用は広く作られていることにあわせてあります。さらに、その中で数種類細分化されていることも珍しくありません。

では、シマノのカタログを片手に下調べ開始です(※1)。
まずは「トータルキャパシティ」。これは、フロント・リアのそれぞれの端数差の合計のことをいいます。トータルキャパシティが足らないと、ギアが全部使い切れなくなります。逆に余り過ぎると変速が渋くなるかもしれません(実際はわからないけど)。

たとえば、私の自転車なら、フロントが28-38-48T, リアが12-23Tですので、トータルキャパシティは…

(48-28) +(23-12) = 31

31Tであることがわかりました。したがって、これ以上の数値があるディレーラであればOK…でもありません。もうひとつ見なければならないものがあります。「フロントギア歯数差」です。といっても、これは単にフロントギアの上・下の歯数差ですから計算は単純。僕の自転車なら20Tです。

てなわけで、この2つを満たすものを探します。
僕の自転車では、シマノの製品ですとロード用の「GS」で終わるリアディレーラを選ぶと大体OKになります。グレードは、ご予算に合わせてお好みで。

ちなみに、僕は今回RD-4500″SS“を選んでいます。
ひとつに、フロントで一番軽いギアである28Tは都市部の道では軽すぎて実質使っていない状態だったためです。RD-4500SSはフロントギア歯数差17で本来はNGなのですが、ちょっとズルをして48-38=10Tということにしてしまいました(※2)。
そして、105以上のグレードは次の自転車を(もし買えるなら)買うときまで使うのをとっておきたいという、単なる心情的な話です。

プーリーを変えると幸せになれるかも

プーリーは基本的にディレーラとセットで販売されています。ただ、今回は9速のものを8速に無理やりつけるため、9速のチェーン幅で設計されているプーリーだと不都合が起きるかもと想定しました。そこで、わざわざ8速用のプーリーを調達した次第です。

もともと9速なら9速のプーリーなら付属品でOKです、が…おまけのプーリーは(高級なものを除いて)ベアリング入りではありません。ですので、投資資金に余裕がある方は、ベアリング入りプーリーにするとチェーンの運びが軽くなって幸せになれるかもしれません。

てなわけで、変速が渋くなったときの解決策のひとつとしての、ディレーラ交換のお話でした。

※追伸1 「対応リア・スプロケット」の最小・最大の話もありますが、余り大きな問題にならないので割愛しました。

※1 シマノに請求しましょう。または、CYCLE SPORTS誌の付録についてくる場合もあります。僕は後者。

※2 ただ、実際は全部のギアがスムーズに変速できてしまいます。