僕のはじめて携わった仕事。
それは、大小含めて星の数ほどあるソリューション開発の会社。会社の規模も大きく、そして星の数あるせいもあり、収益と言う事に意識を向ける事はありませんでした。ただ、必要とされている事を淡々とこなしていけば、問題なく食べていけました。

前職。
そのビジネスは、競合他社を大きく引き離して一人勝ち状態。ベンチャーであった事もあり、スタート時は会社にお金がなく、成長中に障害は多くあり、苦しい日もありました。しかし、向かう方向さえ間違わなければ、人よりも多く「詰めて」行けば、収益が伸びていきました。少なくても、平均以上のお金を得て、よりよい生活ができました。

そして今の仕事。
このビジネスは、まさに今ホットで、競合がたけのこのように出てくる、激戦区に突入していきます。
激戦の地にいる人たちは、我は我は!と当たり前のように「詰めて」来た戦略を武器に、目的に向かって並み居る相手をなぎ倒していきます。体力をつけて、より力強くなっている人もいます。
その中で、自分のいる組織はというと、体力は正直負けてしまうかもしれない。「詰め」も、ようやく進んできました。
そこで、何が最大の武器か考えてみました。それは「素直」さ。多くの人が忘れてしまった、純粋で、そして太い素直さ。その効果か、経営の方位磁針と、みんなの心の方位磁針が、今まで経験した事がないほど速い速度で「目的」へ向かっていきます。

「目的」が、本当に正しい事かはやってみないとわかりません。そして、「成功」が、実は何を意味するかはわかりません。
ただ、みんなの「素直」な心だけが、今まで出した事のない自分の力を発揮させる、ものすごい「波」になっている事だけは、わかります。

そうしていくと、僕の中で、意識が少しずつ「競合」から「目的」、そして「仲間」へ向かっていきます。
きつい中なのに、ここまで自分の意識がはっきりして、そして楽しく仕事をしているのは、はじめてな気がします。