最近、会合などで多くの方からお仕事のお話を伺うようになりました。
その中で、特にエンジニアの方から聞かれるキーワードが「ひきこもる」というもの。

一般的に「ひきこもり」というのは、仕事もせず、勉強もせず、家にずっといるということであまり良いイメージはないようです。私の中でも、正直いいイメージではありませんでした。
しかし、しかし、しかし。エンジニアの方が「ひきこもる」という言葉を使うとき、それは「開発そのものに没頭する」ということを目的としており、プラスの言葉とさえも捕らえられます。

実は、裁量ある立場(課長、部長、?長)ですと、会社にいれば、やれ会議、やれマネージメント、やれ対外折衝、やれやれもうええやろ!というくらい業務が次々やってまいります。僕も例に漏れずまさにそんな環境です。
でも、役職がついてもプログラムは続けたい。僕はそう思うエンジニアの一人でもあります。
しかし、環境はそれをなかなか許しません。集中さえできれば半日で終わるのに、間に仕事が入ってそのたびに切り替えているからいよいよ進まなくなる。悩ましい!
これは多くのエンジニア、特に人員が少ない中小企業やベンチャー企業の方が悩むポイントのようです。中小企業やベンチャー企業の場合は、人が少なく業務を兼務していることがあり、役職についていなくてもこの問題にはまる方も少なくありません。

だから「ひきこもって仕事がしたい!」と願うのです。
たいてい、こう願う方はプログラムを作ることが大好き。過程が好きか、完成品を使ってもらうのが好きか、いろいろありますが、とにかくプログラムを作ることが大好き。集中するとみるみる作れちゃう気がするし、実際出来上がります。それも、1週間とか、普通じゃ考えにくいペースで。

これだけパフォーマンスが出せれば、プログラム開発という点で大きく貢献できると思っています。
少なくても僕はそう思ってます。

「ひきこもりたい」、これ、エンジニアの心の叫びですよね。

さて、僕はどうしているか。
それは「人と関与しなければならない仕事」は定時中に全部終わらせています。社外の人が絡む対外折衝とか、社内の会議とかですね。
特に、午前中に片付くものであれば積極的に午前中にやってしまいます。誰かへの頼みごととか、個別に聞いとかないといけない話をまとめておく、とかです。会議や折衝が無ければ、これで開放です。
必要な業務をしっかりこなしつつ、いかに1日の中で早く「自分だけの時間」を作るかがポイントです。
ちょっとしたLifehackですね。

そして、いよいよ「ひきこもり」タイム。定時後に自分だけの仕事に打ち込むのです。
ひきこもることで没頭してプログラムを書く時間は、ちょっとオーバーに言えば「至福の時間」です。仕事やって楽しいって大切ですよね。

普通の開発スタッフだとこの時間配分ではいけませんが、部長ともなるとこうするっきゃないかな、と考えてます。プログラムを書くことが主業務ではなく、あくまで部の統率と運営が主業務ですからね。

Lifehackは様々な方がいろいろな手法を提唱されています。
でも、大切なのはそれを自分の環境で実践して合うかどうか、そこまで追求することが大切なのかな、と思っています。
その上で、自分にとって最高の環境を獲得したいものです。