先週の金曜日、7月27日ですが、「RTCカンファレンスVol.25『「ネットサービス」という存在』」へ行ってきました。
またまた最前列に陣取っての聴講です。

内容は、「チミンモラスイ? : 『「ネットサービス」の存在意義』@RTCカンファレンス」がとても詳しいです。チミンモラスイさんのサイト、いつもすごくわかりやすくまとまっていて参考になります。

今回、ゲストスピーカーとしてライブドアの出澤さん、ロケーションバリューの砂川さんがいらっしゃっていました。
それぞれ、お二人からは事業を『立ち上げ時』と『走る時』に分けて、お話を聞いてみました。

■立ち上げ時…それは『参入障壁』を持つこと
砂川さんのお話を聞いて。
ネットサービスの最大の特徴であり、最大のリスクは『参入障壁』にある、と僕はずっと前から思っています。
そして、今回のカンファレンスは「パクり」と「インスパイア」の狭間をどう考えるかがテーマでした。
どうしても、ネットサービスは最初の考え方に独自性や新規性はあったとしても、それを参考にして作ることの壁は非常に低いのです。twitterから始まって、それらをインスパイアしたサービスは様々出てきています(詳しくは「第3回gungi「Twitter:クローンの逆襲」へ行く」へ)。
だから、新規性・独自性のほかに必要なものとは…『参入障壁』これ以外にありません。
簡単に真似出来ない特殊なノウハウを持っている、多額の投資が必要である、地の利を生かして初めて活動ができる…。何かひとつ「独占」「寡占」できるようなものが無ければ、中長期的に会社を生き残らせる・成長させるには難しい、このことを改めて認識しました。
砂川さんの会社は、「地の利」と「労働に関わる法律」の知識、それも通常では獲得し得ない知識をひっさげて事業に携われていらっしゃるようです。

■走る時…まるで『個人事業主の集まり』のように
出澤さんのお話を聞いて。
どんなにすばらしいアイディアをひらめいても、形にならないと意味がありません。
ライブドアの強いところは、はたにいる私から見ると優秀なエンジニアを磁石のようにひきつけて、そしてその方たちの活躍させる場を提供できていること、と考えています。でも、そんなライブドアもオン・ザ・エッジ時代からそうだったと言うと、そうではなかったそうです。
上場前は、まるで会社にいる一人ひとりが「いち企業の社長」のように、新しいサービスを分担して立ち上げていたのだそうです。それをまとめるのが、堀江さんだった、とのこと。
実は、この雰囲気、僕にとってはとても懐かしいのです。
前職の会社に入ったばかりの時から数年間、みんなこの意識だったのです。自己主張が強い人ばかりだったからそれはそれは大変でした。でも、自分のプライドにかけて「いい物のにしてやろう!」と、エンジニアやデザイナーばかりではなく、営業や管理担当さえも積極的に意見を戦わせていました(※1)。いいものはいい、おかしいものはおかしい、そして指示なんて出る前に行動する、この気概が事業立ち上げを支えていたのだと、振り返っています。
また、この「自分のために全力で価値提供する」気概がスタッフ全員に無ければ、正直「事業は立ち上がって行かない」とさえ、今では考えるようになりました。
これを思い出にせず、次は今の環境で実現していきたい、と気持ちを新たにしました。

皆さん、講演の感想を直接書かれているみたいだったので、僕はちょっと趣向を変えて自分自身にオーバーラップして、振り返ってみました。

勉強会の後は、なんとまたまた飲み会です(笑)。
今回はワタミが一杯一杯になるくらい人が来ていました!男ばっかりであぢぃ?(失礼)
そんな中、総務部長の土川さんの立ち居振る舞い、気遣いがとても印象的でした。ものすごい人数がいたのに、滞りなく進められるその行動力に密かに感動していました。
土川さんのような方のバックアップがあって、初めてみんなが「来てよかった」と感じられる催しが運営できるのだなと考えずにはいられません。また、マイネットジャパンさんの人材の厚みを同時に感じます。
いつもありがとうございます。あと、名前も覚えてくださってありがとうございます(^^)

※1
会社は変わりましたが、今でも意見を求めにお声掛けすることがあります。
厳しい、しかし洞察深いその内容、僕は今でも彼ら・彼女らの言葉に勇気付けられています。

「RTC Vol.25『ネットサービスの存在意義』で参入障壁を思い出す」に2件のコメントがあります
  1. 土川さん>
    コメントありがとうございます。
    誰かは、ご想像の通りです(笑)。
    いつも楽しい時間を作っていただきありがとうございます!
    土川さんのブログ、拝見しております。私のところもまたお時間がある節にご覧いただけたら幸いです。

    次回、お伺いするときは、またよろしくお願いします。

  2. ブログを拝見させていただきました。最前列に陣取っておられたということは、Sさんでしょうか?とても光栄なお言葉をいただき、感激しています。毎回なにかと抜けていたりして、ご迷惑をおかけしているのですが、「来てよかった」と思ってもらえたことがとてもうれしかったです。まだまだ勉強させていただくことがたくさんありますが、ブログを拝見させていただき、一層がんばろうと思いました。これからもよろしくお願いします!御礼まで。

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