<<地図編より

地域ポータルと地域ネットワーク。
今回、僕が最も注目したカテゴリです。このイベントは「最新技術」をテーマにしているのであまり数はありませんでしたが、それでもきらりと光るサービスを見つけてきました。

まずは、医療関連のシステムです。


健康管理・高齢者介護サービス

ひとりひとりの健康状態を、毎日サーバに送り、それをかかりつけの先生が見る。
何か異常があれば、データを元にすぐに対応策が取れる。と言うサービスだそうです。
スウェーデンではリモートの介護サービスが発展しているそうですが、いよいよ日本でも本格的に動き始めているようです。


脈拍を測れます

そして送信機に向けてサーバへプット!

専用端末を使って、レポートをさくっとサーバに送ることができます。
健康な人も、集まったデータを元に「自分の立ち位置」、たとえば全データの中から、自分はどのくらいのメタボ度なのか(!?)ということがわかると、よりサンプリングデータが集まりやすいのでは、と思ったりしました。

次は、僕が最も注目したサービスです。

これは福井県敦賀市の嶺南ケーブルネットワーク社が、CATVのデータ放送と地域ポータルサイトがリンクした事例です。


CATVと地域ポータル連動サービス

地デジ・BSデジタルを使われている方、リモコンの「d」ボタン、押されたことありますか?
あれは、放送局から配信されている、ニュースや天気予報を見ることができるボタンです。
しかし、あんまり活用されていないという淋しい現状があります。

そんな中、地域のCATV局が、もともと立ち上げていた地域ポータルサイト、そして地域の公共施設に協力を得て、データ放送を通じ地域情報を配信するサービスがありました。
地域密着のCATV局だからこそできる、オリジナリティあふれるサービスです。


図書館の蔵書検索

地域ポータル連動 地域情報

ターゲットは、PCを使わないけどテレビを使う、高齢者だそうです。
また、学校のイベント・休校情報なども流せるので、ネットを使わずとも家庭でさくっと学校の事を調べることもできるそうです。特に、休校情報は連絡網が回ってくるのが遅れると全くわからないことがありますから、活きると思うんです。
図書検索は今後はデリバリーサービスとつなげたり、公共施設予約情報はそのまま予約までできるようにしたい、と言う計画もあるそうです。


PCとCATV 見えている情報は同じ!

地域ポータルとデータ連携しているとお話したのですが、これはCMS側から元情報をXMLで吐かせてデータ放送に載せているだけ、だそうです。
だから、情報作成コストは最小限、情報チャネルは最大限、という絵に描いたようなITサービスがもう現実のものとして稼動していました。
なお、開発期間は6ヶ月だったそうです。元データ(地域ポータル)が存在していたことも功を奏したそうです。

これは、今後の地域ポータルサービスを発展させる大きな手法として注目しています。
「風が吹いたら桶屋が儲かる」システムです。

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