■要旨
私、斎藤 祐一郎(以下、私)は、筑波大学 大学院 ビジネス科学研究科 経営システム科学専攻 博士前期課程(以下、大学院)において、情報教育、特にソフトウェア技術者の新人教育に関する研究(以下、本研究)を行っております。
研究を遂行するにあたり、私が作成した情報教育に関する教育プランが従来の教育方法よりも成果があがるものであるかどうかを実験が必要となっております。その際に、企業で日々業務にあたられている社員様や、特に皆様のもとで研究に励まれている学生さんにご協力願えたらと考えております。
■私について
私は社会人ではありますが、大学院において経営と計算機科学を学びながら、久野 靖 教授のもとで情報教育の研究を行っております。
普段は、株式会社ハートビーツにて、インターネットサービスを支えるサーバ・ネットワークインフラの構築・運用に携わっております。(以下、現職)。以前は、株式のテクニカル分析、地域ポータルサイト、及びARアプリケーションの開発に携わるプログラマをしておりました。
■研究について
本研究のタイトルは「人間関係を重視したコンピュータ技術者教育手法」であります。
まず、現在のシステム開発がアジャイルやContexual Designを初めとした顧客・チームメンバーそれぞれの人間関係を理解し積極的な会話を通じてインタラクティブに行うことが主流となっております。しかし、多くのソフトウェア技術者は会話が苦手であり、開発時に有為なコミュニケーションを行えず、結果としてシステム開発の結果が顧客に評価されづらい状況が出ております。
そこで、新人社員の頃からインタラクティブな開発に馴染みやすい素養をつけるべく、これまでの「座学」だけの教育だけではなく、ケーススタディやペア・プログラミングを通じた教育を行おうとするものです。
■実施内容
社員様・学生さんには、プログラミング、またはサーバ構築に関するケーススタディまたはワークショップを行っていただきます。1つのケーススタディあたり1日2〜3時間を1週間程度、ワークショップは1回6時間程度を予定しており、どちらかを最低2回実施致します。
募集する社員様・学生さんは、計算機科学の基礎(例えばC言語で関数・ポインタの理解が進んでいる水準)を学んだことが前提(大学生であれば3年生または4年生)でして、人数は1校3名以上を希望しております。可能であれば、2チームに分けて比較実験を行いたい事から、6名以上集まっていただけますと大変助かります。
■スケジュール
社員様・学生さんの時間が確保しやすい夏休みに合わせて実施したいと考えております。そのため、7月から9月の間に実施日を設定致します。
研究にあたり、次の段階で学生さんのデータを取得致します。
- 実施前 — 当初のスキルの確認(アンケート) およびチーム割り時のバランス確認
- 実験 1回目終了後 — 到達度の確認(技術に関するテスト・アンケート・インタビュー)
- 実験 2回目終了後 — 到達度の確認(技術に関するテスト・アンケート・インタビュー)
お伺いする際、私自身は平日は業務がありますが、勤務先には大学院での学習時間として平日において数時間の研究活動が認められており、かつ土休日は自分自身で制御可能な時間がございます。その中で、先生と学生さんとお話させていただく事になります。
メールについては、業務に携わっていない時間にご連絡可能です。
研究結果は、12月末までに修士論文として仕上げます。あわせて、情報処理学会をはじめとした学会の研究会での発表を行う予定です。
■参加時のメリット
学生さんには、実際に職業としてコンピュータ技術者に就いた際のイメージを知るきっかけになるのではと考えております。これは、自分のためだけではない、誰かのためにプログラムを書き上げる楽しさを知ることができることになります。その上で、就職活動やインターン活動でお役立ていただけるものと期待しております。
また、企業様においては、新人教育のご協力を差し上げられるものと期待しております。
■謝礼等
大変申し訳ございませんが、金銭を伴った謝礼は行う事が出来ません。ご了承ください。
尚、論文への謝辞の記載を行います。
■連絡先
趣旨にご賛同いただける場合、以下にご連絡いただけましたら幸いです。また、より詳しい内容をお知りになりたい方も、ぜひお問い合わせください。研究計画等、ご用意しております。
氏名: 斎藤 祐一郎
所属: 筑波大学 大学院 ビジネス科学研究科 経営システム科学専攻
メールアドレス: saitou [アットマーク] gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp (大学院宛)
募集は、2012年7月一杯まで行います。
何卒、ご協力賜りたく、よろしくお願い致します。