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去る7月上旬になりますが、1週間ほどイギリスへ旅行に行ってきました。大きな目的が2つあったのですが、そのうち1つであるツール・ド・フランスについては既に「イギリス訪問記 – ツール・ド・フランス観戦編 #TDF」のエントリにまとめました。今回は、その中で書ききれなかったYorkの町についてのお話を「Yorkについて」「今回訪ねた所」そして「Yorkの街並み」の3節に分けて改めて書こうと思います。

Yorkについて

「アメリカのNew Yorkじゃなくて?」と言われそうですが、実はNew YorkのYorkは、EnglandのYorkから来ています。また、Yorkの歴史はEnglandの歴史と言われるほど古い町でして、2000年以上前から様々な営みがあったようです(See also: Brief History of York)。

交通は、Londonからですと主に北の玄関口であるKing’s Cross駅から列車が出ており、2〜2.5時間程度で到達する事ができます。本数は日中なら1時間に1本以上あり、交通の便もそれなりに良い所です。町も小さく、また趣き深くまとまっており、徒歩で周遊しやすい場所となっています。宿泊場所は、観光地である事からとても充実しており、駅前のホテルから、少し歩いた所にはB&B(Bed and Breakfast, 日本で言う民宿)もあり、予算に応じて多彩な選択が可能です。

僕らは、当初はYork滞在の目的をツール・ド・フランス観戦のみを考えていました。しかし、観戦した次の日にまた移動は大変そうだった事と、調べていると町としていい所そうなのがわかりまして、1日延泊して更に町を楽しむ方針に変えた経緯があります。結果、これは非常に良い選択だったと思い起こしている所です。

今回訪ねた所

ざっと書き並べてみます。順不問です。

York Minister – 京都に行ったら清水寺に行くでしょう?ってくらい定番です。それにしても天井が高い。ただ、大ステンドグラスは、保存工事のため眺める事ができなかったのが、少し残念です。入場料は£15です(1年間有効)。

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National Railway Museum – 鉄道発祥の地イギリスの国営鉄道博物館です。御料車を初めとした歴史的に貴重な車両が触れられる距離で展示されています。展示室には何と喫茶スペースまでありまして、さすが紅茶の国 イギリスだと思いました。また、日本から0系新幹線もやってきておりまして、日本の技術ここにあり!と感じる事もできます。訪ねた日の入場料は何と「無料」。ただ、Donationをお願いされますので、数ポンド払いましょう。

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Treasurer’s House – お屋敷でして、現在はNational Trustが管理・運営しています。地下にはティールームが、上階は貴重な調度品とともに展示されています。また、各部屋にボランティアの人がおり、部屋の事から一つ一つをとても丁寧に説明してくださいます(※1)。入場料は£6.36です(カフェは入場料無し)。

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Yorkの街並み

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中心部は城壁で囲まれており、一部は今でも自由に歩く事ができます。訪問した日はとても良く晴れてよい風が吹いており、気持ちよいひとときを味わう事ができました。

また、古い街並も非常に趣き深いものがあります。あちこちにPubがありまして、酒好きなら1年いても飽きる事はないでしょう。いくつか入ったPubの中で、特に”The Old White Swan“が良かったです。ビールはうまいし、食べ物はうまいし、そしてサーバの前で接客しているお兄ちゃんがとってもCuteで感動しました。明るくハキハキと、そして丁寧にもてなせる人って、漫画の世界だけの存在かと思っていました。

あと、屋台の生搾りレモネードがとてもおいしかったのが印象的でした。旅行中、後にも先にも、ここのレモネードを越えるものは遂に見つける事ができませんでした。Yorkにいると、イギリスの飯がまずいのは、日本人がちょんまげをつけていると思われているくらいいい加減な話だなと感じずにはいられませんでした(※2)。

そして、Yorkは自転車と積極的に共存していて、道路脇の各所しっかりと自転車専用レーンが整備されていました。また、自転車のマナーもとても良く、互いに気持ちよく過ごす事ができる空間となっていました。ここに、自分の自転車を持ってきて走ってみたかったですね〜(See also: Cycling in York)。

想像以上に良かった

ここまで、York探訪のお話を「Yorkについて」「今回訪ねた所」そして「Yorkの街並み」の3節に分けてお話ししました。イギリスには各所に良い観光地があり、ついついそこへ行きがちです。そんな中で、Yorkは町が小さい割に非常に趣き深い体験ができる、とても周遊しやすい良い観光地である事がわかりました。また、ツール・ド・フランスの観戦の機会が無ければ、このような出会いはなかったかもしれません。

この記事をご覧になられる方に、ひょっとしたら検索サイトからイギリスの観光地を探しにこられた方もいるかもしれません。Yorkには、ここには書ききれない事、そして僕が知らない良さがまだまだあります。そんな方にも、この記事がちょっとした偶然を提供できる機会になれば幸いです。

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※イギリス訪問記 一覧

※1: 英語のリスニング力を試されている感ありました。

※2: 後日Cottswoldsに行く観光バスの中で、添乗員さんが「イギリスの食事がおいしくなったのはロンドンオリンピック頃から」とのことで、つい最近のようです。イギリス在住経験のある相方も、確かにそう思うと言っていました。