これまで、イギリス訪問記を、「ツール・ド・フランス観戦編」「York編」そして「London, Cotswolds編」の3編に分けて書いてきました。
最後に、「交通事情」「通信」そして「決済」の話を中心に3編に分けて備忘録を残しておこうと思います。
交通事情
交通事情の話は、「日本からの空路」「National Rail」そして「Tube」の3つに分けてお話しします。
まず、日本からの空路ですが、日本からイギリスに向かうにあたって、現代は旅客機で向かうのが一般的です。僕らは、今回はVirgin Atlanticにお世話になりました。その際、往路はPremium Economy、復路は通常のEconomyを利用しました。
さて、”Premium”がつくとどの程度違うの?ってのは気になる所です。ではここで、公式YouTubeアカウントからその内容を見てみましょう。
Premium Economyと一口に言っても、各社サービスレベルが違うようです。シートはグレードアップしているけど、食事はEconomyのまま(特に日系のキャリア)であることも少なくないようです。しかし、Virginさんは違います。目立つ点として、食事はランクアップ、そしてウェルカムドリンクをはじめお酒が増えます。また、食器が陶器・ガラスになり、気分も随分と違います。プライオリティバッゲージサービスも、結構ありがたいものだったりします。
あと、旅客機に乗ると必ず流れる緊急時のためのSafety Filmがちょっと面白いです。内容は、説明するよりご覧いただいた方が早いのでどうぞ。日本も、スタジオジブリさんとかに作ってもらうといいんじゃないんでしょうか。
いい事づくめのようにも聞こえますが…行きも帰りも機内エンタテインメントが故障していまして、離陸後1〜2時間全く使えなかった事をここに記しておきます。従いまして、何らかしらの暇つぶし道具を用意しておく事をオススメします。こうした故障が少ないのは日系の良さですね。
なお、帰りはEconomyでした。この後は予定もなく、帰りの精神的距離は短いのと、ほぼ寝ていた事もあり、何とかやり過ごす事ができました。
次に、National Railは、”thetrainline“というサイトから乗車する列車を予約する事ができます。予約時、航空券の予約をしているという感覚を持っておくと良いです。日本のエクスプレス予約やえきねっと予約に慣れていると、違和感を感じるかもしれません。チケットは、主に券売機にて利用したクレジットカードを使って発券することができます。eチケットをあらかじめ持っておく事もできる場合があります。
列車ですが、平気で遅れます。というか、日本の列車が特別正確であることを実感する事ができます。乗車の際は、時間に余裕を持ってどうぞ。
最後に、LondonのTubeでは、Oyster CardというSuicaのようなものを利用します。こちらですが、日本とは違いTop-Up(チャージ)はクレジットカードでも制限なく可能です。また、Oyster Cardですと都度購入するチケットを利用するより割安なのと、1日あたりの引き落し金額上限も設定されています。従って無理に1日乗車券を買う事はありません。ぜひOyster Cardを利用しましょう。
通信手段の確保
SIM Freeのスマートフォンをお持ちの方に朗報!なんと、Heathrow空港にはSIMの自動販売機があり、SIM Freeのスマートフォンで利用可能です。到着ロビーあたりにあります。購入時は、現金はもちろん、カードでも購入可能です。
僕は、今回EEの6GB/90daysで£30のSIMカードを選択しました。こちらはnanoSIMなのですが、SIMアダプターを使ってmicroSIMサイズに変換した後、SIM FreeにしたXperia Z1 fに差し込んで利用しました。また、相方のスマホは通信の国際ローミングは利用せず、Z1 fのテザリング機能を利用してWi-Fiルーター代わりにし、通信していました。Macももちろんテザリングでつなぐ事ができます。
これで、ほぼ日本にいる時とほぼ同等のネット環境を手に入れる事ができます。なんて素晴らしい!ちなみに、1週間で3GB弱使いました。ちょうど良いくらいでしょうね。
なお、SIM Freeでない方は、現地の携帯電話屋さんでWi-FiルーターとプリペイドSIMを手に入れると良いかと思います。
また、巷にはFree Wi-Fiスポットが多数あります。ロンドンのTubeのホームはもちろん、列車の中、YorkのPubの中、そしてRegent’s ParkのCafeにさえありました。Wi-Fiルーターがなくても、どこかで通信ができる場所があります。
日本もこのくらいネット接続環境が充実する日が来るといいですね。
決済とか
原則、クレジットカード決済です。WHSmith(コンビニみたいな所)で水 1本買うだけでも、クレジットカードです。ICチップ付きのものであれば暗証番号を入力するだけでサインレスで決済できます。忘れずに持って行きましょう。
そのため、現金はほとんど不要です。合計£200ほど持っていたのですが、実際本当に現金で払わなければならないシーンは£50もなかったと思います。両替するよりカードの方がレートがよかったので、ちょっと失敗したなーと思いました。尚、相方は海外出金可能な銀行の口座から、現地のATMでお金を下ろせるようにしていました。
あと、スーパー・コンビニ等ではセルフレジがかなり幅を利かせています。他の人が使っている様子を見ていれば何となく使い方はわかる程度ですから、あまり難しくはないです。また、会話をしなくてもいいので、英語がそれほどイケてなくてもちゃんと買い物ができるのは、旅行者に対する密かなメリットでもあります。
やはり日本と文化が違う
ここまで、イギリスでの「交通事情」「通信」そして「決済」についてお話ししてきました。同じ先進国の日本とは流儀が違う所が随所にある事を知っていただく事ができたのではないでしょうか。また、クレジットカードがあれば生きて行けそうなのは、知っていただけたかなと思います。
こう言う所を知ると、思わず日本と比較してしまいたくなる自分がいます。とはいえ、どちらが決定的に便利・不便ってことはなくて、イギリスのいい所を日本で取り込めたらいいなと考えたりもしました。
このページを読まれた方が、実際の旅行の際に役立つ情報になれば幸いです。
- 写真: England, 2014 – an album on Flickr
- ツール・ド・フランス観戦編 #TDF
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- London, Cotswolds探訪編
- 交通・通信事情編 (この記事)