先日のMackerel User Group Meeting Vol.3にて、はてなの @songmu さんから「Mackerel サーバ監視[実践]入門」(以下、本書)を恵贈いただきました。どうもありがとうございます!

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簡単ですが、感想を「本書はMackerel公式取扱説明書」「Infrastructure as Code の時代に即したシステムの利用方法を理解する」そして「運用シナリオがわかりやすいとより良かった」の3点でまとめます。

本書はMackerel公式取扱説明書

SaaSで提供されているITインフラ監視サービスはここ数年で数多くでてきました。使い方はある程度ITインフラの監視・運用の知識があることを前提のものもあり、最初とっつきづらいものも中にはあります。

その中で、本書はなかのひとが書いたMackerelの公式取扱説明書として、体系的にまとめられています。そのため、Mackerelで何ができるのか、どのような使い方をするのか、そしてなぜMackerelを使うことが大切なのかがわかります。

これからMackerelを利用する方、利用を検討されたい方にはぜひ手に取っていただきたいです。

Infrastructure as Code の時代に即したシステムの利用方法を理解する

Mackerelの特徴として、コマンドやAPIを使った操作が柔軟に行える点にあります。これは、Infrastructure as Codeの文脈としてのITインフラ監視・運用の自動化が容易に行えることを意味します。

自動化を行うことは、運用ノウハウの形式知化、省力化、そしてスケーラビリティの向上に大きく貢献します。それをMackerelを使った時にどのように実現すれば良いかが説明されています。さすが、ソフトウェアエンジニアが集まったはてなさんの特徴が出ているなと感心しきりでした。

これは人件費と比較したときの費用対効果も考えると、よりメリットを享受できるのではないでしょうか。

運用シナリオがわかりやすいとより良かった

本書を読んでいて少しみとおしづらかったのは、Mackerelの利用を通じて、どのような運用の姿を思い浮かべれば良いのか、ということでした。導入を終えて、通常の運用時、そして障害時にどのように活用していけば良いのか、具体的な点がもっと掘り下げられていると、Mackerelの導入がより生きるのではと考えています。

新しいソフトウェア技術を導入する場合は、その使い方に徹して理解すればよいのですが、MackerelのようなITインフラ運用に関わるシステムとなりますと、導入後にいかに使いこなしていくかが大変重要となります。

その点を、技術ブログなどを通じてさらに発信していただければいいなと思っております。

まとめ

本書は、Mackerelを導入したい、またはまさに導入を始めようとしている方にとって、素晴らしい取扱説明書になります。まずは、お手に取っていただき、ご自身のサーバを使ってまずは検証されてみることをお勧めします。

また、私は個人的にもStandard Planで利用しており、かつ会社でもSRE(注:僕はSREではなく開発担当です)がMackerelを採用し、運用の現場で利用しています。個人的にもおすすめのSaaS型ITインフラ監視サービスです。