僕は、薦められるまではノーマークだったレンズがあります。それが、Canon EF 135mm F2L USM。中望遠の単焦点レンズです。
このレンズについて「絞り開放まで開いてよし」「F32まで絞って光芒も美しい」そして「なぜこのレンズに出会ったのか」の3点についてお話しします。
絞り開放まで開いてよし
まずは、単焦点らしい開放絞りの明るさを使った撮影から。必要な情報にまさに焦点をあてつつ、その他の情報を自然かつやさしくボケる画を作り出します。そして、色の乗り方も温かみのある感じがします。
F2なので、大三元レンズである70-200mm F2.8Lとは1段明るい程度と言えばそれまでかもしれません。ただ、大三元レンズほど重くなく、かつEF 135mm F2Lで撮影したんだな、というのがわかる画が出るのは興味深いことではないでしょうか。
F32まで絞って光芒も美しい
このレンズ、絞りがF32まで絞れます。そして、絞り羽根が8枚。これを使って、夜景の点光源から綺麗な光芒を出すことができます。
フィルターで出す光芒とはまた違った自然さがあります。中望遠であることも、光芒を目立たせることに一役買っているのかもしれません。クリスマスの季節にイルミネーションを撮ると美しい光芒が出た写真を撮ることができるかもしれません。
なぜこのレンズに出会ったのか
最初にもお話ししましたが、このレンズは当初僕の中ではノーマークでした。EF 50mm F1.4 USMを結構気に入ってましたし、望遠で撮るのは物理的に近づけないときくらいだろうと考えていたからです。
そんな中、昨年、会社の合宿で乗り合わせたバスの車中、隣に座っていたある事業開発担当の方と偶然写真の話になったときに、このレンズの話題が出ました。このレンズを使っていること、家族の写真がとても綺麗に撮影できること、そしてLレンズにしてはリーズナブルであること。とても印象的なのは、「買っちゃいましょう!」という勧めは一切受けなかったことです。
でも、買っちゃったんですけどね。
たぶん、僕の中で今までと違った撮影の体験をどこかで求めていたから、購入の決断に至ったと考えています。
まとめ
ここまで、Canonのレンズ EF 135mm F2L USMについて、「絞り開放まで開いてよし」「F32まで絞って光芒も美しい」そして「なぜこのレンズに出会ったのか」について述べてきました。
世の中には様々なレンズがあるのですが、時々「このレンズだからこの画が撮れるんだな」というものに出会えることがあります。そのひとつが、このレンズではないかと思います。撮影の「倦怠期」という言葉を使いましたが、普段と違った作品作りをしてみたいと思ったときに、このレンズを候補に入れてみてはいかがでしょうか。