Archive for 3月, 2008

エンジニアのためのプレスリリース(後編)‐フォーマットを固めよう

前編:3つのポイントを抑える』から間が空いてしまいました(汗)。
今回は、プレスリリースを書くにあたり、僕自身が書いたものを元にお話を進めていきます。

まずは、こちらのPDFファイルをご覧下さい。
ニュースリリース: 記事に「関連した話題」でブログを結ぶブログパーツ『シムエントリ』を開発

プレスリリースは、大きく分けて6つの項目に分かれます。
1. タイトル
2. 書き出し
3. 特徴紹介(製品紹介)
4. 開発背景
(必要に応じて)技術解説
5. 開発者紹介
6. 連絡先

プレスリリースを読むのは、送ったメディアの記者と、その先にいるメディアの読者です。
この前提と、先回まとめた3つのポイント『先進性』『独創性』『社会貢献性』を基に、実際に記事を書いてみましょう。

■1. タイトル
「ニュースリリース」であること、そして「どんな製品がリリースされた」か、記者の方に伝えます。
メールで送るばかりでなく、FAXなどの紙の状態で渡ることも考慮しつつ、バシッとタイトルを決めます。

■2. 書き出し
このプレスリリースの要旨となると考えてください。ここが勝負!

私…
(中略)
…「関連した話題」が存在する別の記事にリンクすることができるサービスとなっております。

「誰」が「いつ」「どのような」製品をリリースしたかを端的にまとめ、写真をつけます。
ポイントは写真。必ず1点つけましょう。文だけでなく写真で見えたほうが、記者もイメージをつけてもらいやすいでしょ?それに、この写真が実際に記事へ引用されることもあります(実際にITmedia Newsで引用されました』)。
今回の例は個人のため名前のみですが、会社の場合は『○×株式会社 (代表取締役 ○× △□)』と書くようにします。
あと、製品紹介ページのアドレスを書くのをお忘れなく。

■3. 特徴紹介(製品紹介)
開発した商品が、どのような機能を持ち合わせているかをまとめます。『社会貢献性』の部分が中心になります。

■スタートは簡単
・ブログのRSSフ… (以下略)

このとき、単なる機能一覧にならないようにすることが大切です。この機能を使うことで、製品を使いそうな人へどんなメリットがもたらされるのかを抑えます。
ただ、多くの機能が載っている製品は注意。多くを伝えても、もたらされるメリットの焦点がぼけてしまうと結局どんな製品なのかわかりづらくなります。その場合は利用者を想定して『どこを推すのか』を絞ったほうが安全です。
また、必要に応じてリリース日や利用できる環境(どの携帯の機種で動くか、など)を明記します。

■4. 開発背景
どういう想いをもって開発したかを書きます。『独創性』が表現できる部分です。

現在、日本のブログは「アルファブロガー」…
(中略)
…陰に隠れつつも良質な記事を執筆しているブロガーの方にもチャンスを作りたい。そのような気持ちから当サービスを開発するに至りました。

記者に、ちょっとしたドラマを想像してもらえるようなものならよいのではないでしょうか。勢い余って、あまり長くならないように。

■(必要に応じて)技術解説
先進的な技術や、聞き慣れない特殊そうな技があれば、簡単に解説します。『先進性』押し出します!

『シムエントリ』では、次の技術を…
(中略)
…■関連性の計算 (類似度の計算)
「ベクトル空間モデル」を採用しています。
これは、…(以下略)

ドン引きされない程度の難しいことが書いてあると、ちょっとした製品の価値の高さやありがたみ(?)を醸し出せるかもしれません。
今回は「ベクトル空間モデル」がそれに当たります。専門家が見ればなんてことはないのですが、それ以外の人には「なんかすごそう」というイメージを与えることができた、かも知れません(『[N] ブログを記事単位で結ぶ「シムエントリ」』とか)。
エンジニアにはこの考え方は抵抗があるかもしれませんが、あくまで「インパクト」を与えることが重要であることを忘れないで下さい。エンジニアが技術をわかりやすく語ると、エンジニアではない人はとても親身に聞いてくれるのです。もし、とことん語りたいときは、自身の製品サイトに書いたほうがよいです。

■5. 開発者紹介
会社の場合は、会社概要をまとめます。最低でも…
・会社名
・創業年月
・資本金
・事業内容 (ヒットしたサービスがあれば特に推す)
・公式サイト アドレス
くらいはまとめましょう。
個人の場合は、どういう人が作ったのかイメージできるような自己紹介にしてみてはいかがでしょうか。ブログがあればブログのアドレスも書いておきましょう。

■6. 連絡先
記者の目に特に留まった場合、連絡が来ることがあります。
会社の場合、必ず担当者の部署・氏名を明記の上、存在するすべての窓口の連絡先を書きます。
個人の場合は、日中は別の仕事をしている人も少なくないと思いますので、通常使うメールアドレスと日中連絡がつく連絡先を書いておくことになるかと思います。
では、実際連絡が来たときは……また別のノウハウが必要になりますが、話が逸れてしまうので今回は割愛します。

■その他
自社や他社の商標名が出た場合は、その旨を記載したほうが間違いありません。

いかがでしたでしょうか。
フォーマット自体は、とっても簡単です。
全部まとめると、たいてい1?3ページになります。
多くのプレスリリースを読む記者の状況を察して、多すぎない分量にするのがよいかと思います。
ただ、実際に書くと「まとめる力」を要求され、ちょっと大変です。未だに僕も慣れません。

アプリを作るエンジニアの皆さん、自分で開発した製品・サービスをより多くの人に使ってもらえるよう、リリースのタスクにぜひ『プレスリリース送付』を入れてみてください。
ひょっとしたら、今まで考えがつかなかった速度で、広まっていくかもしれませんよ。

ご参考になれば幸いです。

※追伸
おかしな部分がありましたらぜひご指摘下さい。特に、広報担当者の方のご意見がいただけると幸いです。


大企業に(一時的に)勤めるのもいいかもしれない

大企業には『教え』『教わる』環境があり、新たな力をつけるのにはいい環境だよ、と言うお話。

前の会社を辞めたのが今年のはじめ。そして、明日から新しい会社に行くことになります。
その間、遊んでいるのはもったいない(そして生活しないといけない(^^;)ので、短期であることを了解いただいた上で働いていました
で、その場所が某巨大法人の『研究所』でした。

僕は今までベンチャー企業という『行動力』を試される環境で、試行錯誤しつつ結果を追求する毎日を送っていました。これはとてもアグレッシブですし、何よりも「自分がやった!」という充実感を得やすい環境です。
でも、体系的に学ばなくてはならないこと、たとえば『理屈』を覚えるには、ベンチャー企業でできないことはないけど大変なのは、経験された方には理解いただけるかと思います。

さて、僕が経験できたのは大きく2つ。

■自然言語処理の基礎的な知識を獲得できた
これが一番大きな収穫です。
インターネットサービスに取り組むにあたり、自然言語は切っても切れない存在です。皆様の一番身近な存在が、そう、検索エンジン。
これが理解できると、Web上に散在している様々な情報が自分にあった形に整理整頓でき、利用される人たちに新たな価値を提供することができるのです。これを給料をもらいながら学べると言うのは非常にありがたいことです。学校ではこうは行きません。
そして、覚えられるペースがとっても速い。自然言語処理を十分に理解をしている人=研究員の人から直々に学べるので、端的に教わることができ、かつわからないこともすぐに質問して解決することができます。通常ですと、本を読むか大学で学ぶことになりますから、こんなに速くは覚えられなかったと思います。

■どのように人と接すればよいか
ベンチャー企業にいると、少ない人数で積極的に仕事をするため、多くの場合はフランクな人間関係になります。限りなく対等な関係を築いている会社もあるかと思います。
しかし、大企業はいい意味でも・悪い意味でも、上下が存在するカタい人間関係が構築されています。そのせいでしょうか、できる限り人を傷つけない・当たり障りがない話し方が普及しているようです。言い換えれば、温和な話し方なのです。
研究員の皆さんと毎日昼飯に出かけたときに(※1)、このことがよくわかりました。

逆に、自分から提供できたものが2つあります。

■プログラミング
今回の僕のタスクは、研究課題をプログラムに起こすこと。
これは、ベンチャーで今まで取り組んでいた『いかにすばやく形作るか』というノウハウがとても活きました。
必要とされた仕事で満足いただけたのが、何よりよかったです。

■開発に際する周辺知識の提供
たとえば、LinuxでSambaサーバを立ち上げたりするノウハウ。
Linuxの設定や最適化をやれる人はやれるそうなのですが、多くの人は研究に集中していてなかなか手に付かなかったり、知る機会が無かったりするそうです。そこを、知っている人間=僕がチョコチョコ設定方法をご案内することで、よりスムーズな研究ができるような環境をお手伝いすることができます。
また、これは自然言語処理の知識を教えていただいた御礼、という側面もあります。

ちょうど、対称になっているんです。

人には本来過ごしやすい環境というのがあります。例えば、僕ならベンチャー企業で仕事をすることなのかもしれません。
そんな中、短期間であれ、あえて違う環境に身を置く事で、お互いの足りなかった知識・知恵・そして人材が交流でき、いわゆるWIN-WINの関係を築くきっかけを作ることができる。これがわかったのは非常に大きいと感じています。

研究員の皆さん、どうもありがとうございました。

※補足1
大企業、特に創業から数十年経過している大企業と言うのは『人を大切にする』土壌が整っていることが多いように感じます。
その反面、中小企業は年がら年中「人が足りない」と言って求人広告を出し続けます。この費用を、少しでも人を大切にする、たとえば人材教育にまわすことができたなら、人を増やさずも社内に「会社の価値を高める人」が増えていくのに。と思いました。

※補足2
プログラムができる人を探されているようです。
会社として体をなしていること(派遣会社経由や、1人の”会社”でもいいらしい)と、C/C++などの『プログラムの基礎を理解する言語』の経験者であることが条件だそうです。興味があれば門を叩かれてもいいかもしれません。

※1
今までは積極的に人と昼飯を食べに行くことはありませんでした。自分の時間がほしい、と思っていたのがとても強いです。
結果として人と接する時間を減らしてしまっていたのかもしれません。

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花より団子

今週末の東京は、桜が満開でした!

まずは、自宅がある団地の桜。


これ以上ない咲き方
[ 1/4000sec / F2.8 / 28mm / ISO 100 / EF 28mm F2.8 ]

団地内外からお花見に人が集まってきています。


毎年 桜の回廊になります
[ 1/500sec / F8.0 / 28mm / ISO 100 / EF 28mm F2.8 ]

芝生の広場あり、混雑もゆるいということで、知る人ぞ知る穴場感を出しています。

今日、日曜日はいつもお世話になっている銀座のバーとその周辺のお店が主催するお花見に行ってきました。
90人くらいいたんでしたか、すごい飲み会でした。
もちろん、プロがいるので、おいしいお酒とお食事も振舞われ、なかなか豪華です。僕も焼酎『ゆうのこころ』一升瓶を持参して一緒に飲んでいました。


こちらも桜が満開!
[ 1/870sec / F2.8 / 5.2mm / ISO 80 / NTT DoCoMo F905i ]

しっかし、すごい勢いで酒がなくなった(笑)
途中で雨が降ってしまったのが、ちょっと残念。でも桜を見ながらゆっくり飲めてよかったよかった。


今週読んだ本‐『GALA・ビジネス創造の物語』ほか

以前、速読を習ってから、よく本を読むようになりました。
そんな中で、今週はいつもの週より多めに本を手に取りましたので、ちょっとご紹介しようと思います。


今回は5冊紹介します
[ 1/60sec / F4.0 / 12mm / ISO 50 / Canon IXY Digital 60 ]

GALA(ガーラ)・ビジネス創造の物語―スキー場を「祝祭空間」に変えた人々
タイトルの通り、GALA湯沢 誕生秘話を綴った本です。
GALA湯沢スキー場は保守の権威のような(イメージのある)元国営企業 JR東日本が成功させたプロジェクトとして有名ですが、その内側はベンチャーが珍しくなくなった今この時にうごめくプロジェクトのようなアグレッシブさを感じます。
特に、僕が目に留まったのがフリーターの活躍です。飲食店に時々いる、プロフェッショナルフリーターが現場を牽引するのです。これをフリーターの立場が今ほどではない16年前にやっていたのがすごい。
そして、スキーブーム絶頂のこの時代にスキー人口が減少する、すなわちまさに今のスキー場経営の状況も見通されていらっしゃったこともポイントです。
経営のビジョンの立て方や、マネージメントの参考になる本です。
ただ、1992年発行の本なので、探すのが大変かも。Amazonだと中古が何冊かあるようです(タイトルからリンクしています)。

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代
僕が仕事を始めたのは2001年。今でも、就職氷河期絶頂の頃なのによく雇ってもらえたなと思います。
とにかく、言えることは『自分の場所は自分で作る』ことなのです。

不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代
これからの不動産の動向を、不動産を取り巻く環境と共に解説した本です。
ポイントは『環境』。今のライフスタイル・今後の政治・経済の情勢から、お金の流れを読み解くことの大切さを教えてくれる本です。

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由
ブログ”Life is beautiful”を主宰する中島さんの本です。
エンジニアの楽しさを再確認できます。特に、後半の対談コーナーに注目です。

そんなんじゃクチコミしないよ。 ‐ ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本
ブログホワイトリストデータベース『ぽぷる』のデータの件でお世話になった、河野さん(ブログは”smashmedia“)の本です。
インターネットばっかりやっていて視点が偏りがちだった自分を冷静にしてくれた本です。
また、インターネット関連の本ですが平易な言葉を使われているので、これからネットマーケティングをやってみる・改善してみる人にとっても実践に結びつく材料を提供してくれるはずです。

最後に、本の読むペースについてちょっと。
新書は、短時間集中して『駆け抜けるように』読むと、自分のものにしやすい(消化しやすい)し時間の密度もいいですよ。また、こういうシチュエーションは自宅より電車の中のほうが作りやすいと感じています。もちろん、気になったところは何度も読み返します。
ただ、小説とかはシーンによってペースを変えて読むようにしています。あれは味わうものですから。

※追伸
GALAの本、なんと伝説の「下山コース」が描かれたマップがあります。これ、実際に滑ろうとすると恐らく狭くてきついので中・上級者専用になりそうです。


nipotan nite (笑) 盛大に催される!

昨日は、nipotan nite (笑) へ行ってきました!
米国へ旅立つnipotanさんと京都へ向かうnagayamaさんへ逢いに、Web業界の猛者 130人あまりが一堂に集結する催しとなりました。

みんなの楽しそうな雰囲気がとても印象的でした。
そして、ご本人の『笑顔と感動』があふれた会でした。


弾さん & nipotanさん
[ 1/12sec / F2.8 / 5.2mm / ISO 490 / NTT DoCoMo F905i ]

幹事団の皆様、すばらしい会を催していただき、ありがとうございました!

nipotan、そして皆さんのエンジニアライフが、より充実することを願って…

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    昼は要求定義からインフラ構築まで担当するサーバサイド技術のSE、夜は焼酎をこよなく愛す兄ちゃんです。
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