今日は、免許の更新のために江東区の運転免許試験場へ。


江東運転免許試験場
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ゴールデンウィーク中だからなのでしょうか、結構空いてました。しかも、金色免許証になるので講習時間はなんと30分。一番長かったのが免許証の印刷待ちだったくらい(笑)。
しかし、この免許試験場はの免許試験場なのに「駐車場が無い」!千葉の幕張にあった免許試験場は有り余るほどあったというのに。なんか矛盾してるな?

ちょっとした不満(?)を抱えながら、次に向かうのは芦花公園(ろかこうえん)。
世田谷文学館で催されている『向田邦子 果敢なる生涯』を見に行きます。京王線で間違えて快速に乗ってしまい、仕方なく千歳烏山で降りて一駅戻りつつの訪問です。

途中、公団(現UR)の芦花公園団地を経由(というか迷い込んだのが正解)しました。
建替えを控え、春の晴天の下の誰もいなくなった団地は何とも趣深いです。写真を見るとタダのおんぼろマンションなのですが、その場にいるとなんか不思議と穏やかな空気が流れているのです。
ここは後で調べたところによると、昭和33年ごろにできた団地だそうですが、さすがに老朽化が進んで建替えに至っているようです。僕の住んでいるところが昭和31年ごろにできて5年くらい前に建替えが終わったことを考えると、ちょっと遅めの建替えかも知れません。


もうすぐ取り壊し 公団(現UR) 芦花公園団地
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新旧の図 三ツ矢形って最近見ないな
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向田邦子さんといえば、ドラマ「寺内貫太郎一家」が有名です。僕は本放送こそ見ていない(というか生まれていない)のですが、再放送をCATVでやったいたところを何度か見たことがあります。

さて、なぜ向田邦子さんの特別展なのかと申しますと…
はじめて彼女を知ったのは、去年の夏に訪問したかごしま近代文学館です。そこで紹介されていたほかの作家とは決定的に違う点、そして僕の琴線に触れる経歴が、彼女にはありました。「転勤族」だったことです。戦前から転勤族として各地を渡り歩いた人がいることが意外でしたし、何より自分も転勤族だったことから、なんとなく感じるものがありました。
ただ、そのときはそれ以上踏み込むことはありませんでした。

しかし、最近になって「父の詫び状」を読んでいたときに、どこかのニュースで「手記の原稿がすべて見つかった」という記事を発見しました。ここ1年で本を数多く読むようになりましたが、さすがに生原稿は見たことが無く、これは面白そうだということで行くことにしたのです。


世田谷文学館 京王線 芦花公園駅から歩いて5分くらい
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行ったら、なんか女性ばかり。それも50代前後の人。「寺内貫太郎一家」にも出演されていた浅田美代子さんに近い年代の人が多い、というといいかもしれない。僕はどうしてか「さんまのからくりTV」の印象が強いのだけれど(笑)、その年代の人にとってはヒロインなんだそうですな。

向田さんって、とてもきれいな人だったんですね。本人の写真がこれほど多く残っていることもすごい。
しかし、期待して見てみた生原稿は、なんと「読めない」。読むための専門の技術が必要なんじゃないか、というくらい読めない。だけど、活きてる雰囲気が強く伝わってきます。執筆したときの年齢、環境、そして体調によって筆跡が違います。また、パワーをこめている行とそうでない行、鉛筆(そうです鉛筆なんです)の力の入り具合の違い。

最後に常設展を見たのですが、ここにも作家さんの生原稿が展示してありました。
かっちりした楷書体で書かれている人もいれば、右上がりの人、流れるような人…。個性の片鱗を垣間見ることができる、面白い資料ですね。誰一人、同じ筆跡の人がいない。

作家の人って、多くの場合は新聞社や出版社勤めを経験された後、独立されていることを聞きます。
僕が仕事にしている、プログラム開発のエンジニアも開発会社を経由して独立している人がいらっしゃるようです。
出版もソフトの開発も、究極的には同じ「世の人に伝える」仕事。書く、という点も広義では同じ。広い視点で違いがあるとすれば、取り扱う言語が自然言語か、コンピュータ言語なのかというところ。
だから、ソフトの開発は『感性』が支配する創造的な仕事なのだと、感じずにはいられませんでした。

そんなことを考えながら、世田谷区を後にしました。


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自分の部屋がある団地に帰ってきました。
この団地に住もう、と考えてここを選んだのがちょうど去年の今頃。緑が増えて、かついい天気で気持ちのいい午後の昼下がりでした。

“『向田邦子 果敢なる生涯』を見に行く” に1件のフィードバックがあります
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