昨日は『AMNブログイベント Vol.6 『ブログと広告』 』へ行って来ました。
パネラーは AdInnovatorの織田さん音楽配信メモの津田さん、司会は徳力さんです。

仕事を慌しく終わらせ、以前参加した板倉雄一郎事務所実践・企業価値評価シリーズ」セミナー会場でもあったホテル ヴィラフォンテーヌ 汐留へ。
しかし!入場手続の際、私の手続きミスでAMNスタッフの皆様にご迷惑をおかけすることに。すいませんでした…

さて、今日この勉強会に参加した目的はひとつ。
「ブログを通じて収益を得る」行為に対する、僕自身の偏見を見直すきっかけにしたいなと考えたためです。

皆様、ブログ上の広告についてどのようにお考えでしょうか。僕は、これまで良い印象を持っていませんでした。
「そのものが買いたくなる」ようなアフェリエイトを促す記事なら、まだよかった。しかし、坊農さんの「Tiara Girl編集長」ブログに代表される、広告主に担がれて記事を書く形式にはとても抵抗がありました(「J-CASTニュース : NHKに取り上げられた 女子大生のブログ炎上」も参考に)。
そして、今では広告主の意思に沿って記事を書くと報酬がもらえるPay per Post(例:「FC2、記事書くだけで報酬もらえるブログ口コミ広告 – ITmedia News」)(以後PPP)というシステムも出てきており、とうとう個人が提灯記事を書く時代になったのか、と感じてさえいました。
それでも、読者の信頼を大切にしながら報酬を得ているブロガーがいます。だからこそ、日本のブログを引っ張ってきている先人の知恵から学びたいと考えたのす。
お話の流れは、チミンモラスイさんの「『ブログと広告』 by AMN」が詳しいです(いつも参考にしております)。

■PPPについて
PPPに対しては「存在を許さない」「断ってからやる」「断らないでやる」の3つの考え方が挙げられていました。
「断らないでやる」方法については、その事実が発覚したときに読者に与える『信用』の問題、そして米国はFTCが規制(「TechCrunch Japanese アーカイブ » FTC、PayPerPostを規制?」をご参考ください)へ動いているなど、決して良い風当たりではないことがわかりました。
したがって、流れとしては「断ってからやる」形になるだろう、とのことでした。
また、「ブロガー自身が主導権を持つ」ことを大切にしたいという話もありました。

■「テキスト広告」について
張り方でパフォーマンスがずいぶん違うそうです。どんな方法かは挙がっていなかったのですが、やるなら研究しながら進めた方が良いようです。
特に、AdSenseについて見た時、米国と日本では米国の方が単価が1桁多い金額で相場が動いているそうです。どうしてなのか興味がありましたが、今回のテーマから外れてしまうのでパス。
そして、米国ではその記事に対して「ヨカッタ!」事を伝えるために投げ銭感覚でAdSenseをクリックする…らしいです。はてブするときのはてなポイントみたいですね。ただ、本当かどうかは微妙なのだとか。それに、AdSenseの本来の目的(コンバージョンに結びつける)から外れてしまうので、googleは何らかの対策を打ってくるかもしれませんねと言う話題もありました。

■新しい収益口…記事の配信
津田さんのお話。
音楽のニュースを配信する「ナタリー」では、書いた記事をYahoo!などに配信しているそうです。この配信を通じて、収益を上げているとの事。
なんと、ブログが「メディア」として運営し、記事そのものを収益の柱にするのです。広告から収益を得るのとは、全く違う手法です。目から鱗でした(会場の皆さんもそうだったと思う)。今日からあなたもフリーライター!?

■ではブログをどう運営すべきか
ブログは大きく分けて「メディア(媒体)」「パーソナルブランディング(自己表現・紹介)」があると示されました。
さて、収益を上げるブログに仕立てるには「メディア」の側面を出すことが必要だそうです。その上で、記事のテーマ配分をFact(客観情報):Opinion(主張)=7:3くらいにするのがよいとのことです。
更新頻度については明確な話はありませんでしたが、流れから言って頻繁に書くことはとても大切であることが容易に推測できます。
そして「専門性」「クォリティ」を上げ、ブランドを高めることが、安定した記事を作成するために重要なファクターになることもおっしゃられていました。
以上、僕の理解としては、自分のブログの「ドメイン」(領域)を決めることが重要と捕らえています。
最後に、いい記事が書ければ、今ははてブをはじめとしたSBMのホッテントリ(こちら)入りを持って一気に飛躍できるチャンスがあるから、がんばってみて!と言うエールも。

■忘れてはいけないこと
読者との信頼関係は大切にとのことです。ブログって、本やテレビよりも読者と近いメディアし、何より読者あってのブログです。

■その他気づいたこと
徳力さんの、話がそれそうなときに元の軌道に戻す手法がとても参考になりました。

今回のブログイベントは、2時間とはいえ相当内容が濃く、正直なところ自分の中で咀嚼し切れていません。普段、手帳1?1.5枚で済むメモが、倍以上の3枚にも及んでいるのです。もちろん、上に書いたこと以外もたくさんの情報を得ることができました。
何より、実践を元にした経験談で、その内容は心躍るものばかりです。このイベント(勉強会)を通じて、ブログで収益を得る時の負の先入観は払拭されたのは言うまでもありません。

パネラーの織田さん・津田さん、司会の徳力さん、運営元のAMNさん、そして会場でお会いした皆様、どうもありがとうございました!

“AMNブログイベント Vol.6 『ブログと広告』 へ行く” に1件のフィードバックがあります
  1. RTC Vol.28『ブログ限界論』にて…結論は出なかった…

    今日はRTCカンファレンス Vol.28『ブログ限界論』 Presented by トーキョー☆ブックマークへ行ってきました。
    この催し、ブログ界隈(ブロゴスフィア)を (more…)

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