先週の土曜日(8日)、またまたスキーへ行ってきました。
10年ぶりにスキーを再開して(『ガーラ湯沢へ行く‐”ヒトリスト”にやさしいゲレンデ』も参照)はや1ヶ月。やればやるほど楽しくなってしまい、月曜日にびゅうプラザに通うようになってしまいました。
この前は、三山共通リフト券で石打丸山スキー場まで足を運んでいました。


パウダーな新雪に飛び込め! @ガーラ湯沢スキー場 メロディ
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なんでスキーにのめりこみ始めたのだろう?
たぶん、僕は『体感』、いうなればリアルな感覚を求めていたのだろう、と思ったんです。

普段、僕は仕事でも自宅でもコンピュータに触れています。
コンピュータを使えば、インターネットを通じて世界とリアルタイムにつながっているし、それによって情報を発信したりコミュニケーションをとることが容易にできます。
これはすばらしいことで、インターネットがなかったころに比べてより多くの経験を積み重ねることができます。

しかし、『体感』する機会がずいぶんと減ってしまいました。
それを忘れかけていたときに、またスキーに出会ったことは僕にとって大きなことだと感じずにはいられません。


この眺めも刻々と変化していきます @石打丸山スキー場 山頂
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スキーをしていると、様々な『感触』が体のすべてに伝わってきます。
まず、体全体の感触。じっとしていれば寒いけど、動くと実はそうでもないどころか暑い。
続いて、最も多いのが足から伝わる感触。板や路面から直接伝わる、まるで大地と対話するような感覚。
そして、自然から伝わる同じものがひとつとしてない環境。新雪のさらさら感や、そして気温が上がることで重くなる雪が『感触』を絶え間なく変化させていきます。

スキーに限らず、スポーツ全般において体でリアルな『感触』を感じられます。
これって、コンピューターを使っていては絶対に感じることができないものばかりです。


飯だ! @石打丸山スキー場
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EF 28mm F2.8 ]

ごはんがとってもうまい! @ニュー丸山
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EF 28mm F2.8 ]

もちろん、動けば腹も減り、疲れ、そして眠くなります。
コンピュータを使っていてもそうなるだろう!?もちろんなります。だけど、なんかおかしな疲れ方だな、と最近感じるようになったのです。おなかが減っているのに思ったほど食べられなかったり、眠いのに深く眠りづらかったり。
それが、スキーをした後はたらふく食べて気持ちいいし、何よりぐっすり眠れて翌朝とても気持ちいいのです。心も体も軽い(※1)。
一言、爽快なんです。


石打丸山 大丸山ゲレンデ リフトも空いていて練習にもってこい
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データを取っていないので断定はできないのですが、10年前に比べて周囲でスポーツをする人が減ったように思います。
その際たるものがスキー場。減り方が顕著です。ブームが過ぎ去った、だけで片付かないほど減っている。
おそらく、情報やエンターテイメントという『経験』を得る行為が、インターネットをはじめとした部屋の中でできる方法で完結しやすくなったことによるものなのでしょう。そして、『経験』を得ると満足します。

僕は公私共にコンピュータを使っているのでこれらの存在を否定しません。それどころか、『経験』を得る手段としてもっと活用されていいと日々考えています。

しかし、その反面で体への直接の刺激、いうなれば『体感』の量が絶対的に不足しはじめています。
『体感』は人間が人間になる前から影響を受けている、『経験』よりも原始的なものです。だから、体感が不足することで人間が生きるための原始的な力である衣・食・住のバランスが崩れるのです。そして、体ばかりでなく心が病んでしまう人が増えているのかなと考えずにはいられません。

体感を得るために動くことで、体のサイクルが生まれる。
だけど、部屋の中だとじっとしているので、その体のサイクルが壊れる。
それに気づきました(※2)。


僕が中学生のころ … 必ず誰かと行ってた 道具も全部揃えて (右が僕です)
ダイナランドスキー場 スカイラインA

ちょっと難しい話になってしまいましたけど、結論はひとつ。
『スポーツをすると心身ともにすっきりできる。』

一人ではじめるのもよし。友達と始めるのもよし。もしやるなら、一人より仲間がいたほうがいいかも(※3)。
そして、僕も次の冬に向けて体を鍛えていこう!
と、帰りの新幹線でJanet Jackson(※4)を聞きながら物思いにふけるのでありました。

※1
筋肉痛にはなりました(笑)。それも次の日にはよくなりました。

※2
僕の周りですばらしい功績を残している人は、少なからず何かのスポーツをされていました。フィットネスクラブがその際たる例。なるほど、つながりました。

※3
スキーはやっぱり仲間とやるほうがもっと楽しい。
滑っているときは純粋にスポーツとして楽しめます。けど、移動時間、休憩、そして食事の時間をとても楽しく過ごせるのは仲間がいるから。僕は、社会人になってから『仲間』にあまり目を向けなさ過ぎた気がする。
この写真を掘り出して、もうひとつ忘れていたものを思い出しました。

※4
Michael Jacksonの妹。80~90年代に最も勢いがあったアーティストです。今はもうちょっとがんばってほしいな。